今回のアンケートは、HugKumメルマガ会員への「食に関するアンケート調査」内で行い、回答数は564人。調査期間は2024年11月1日〜17日です。
給食調査でわかった!子どもの給食の最新事情
①子どもの給食の献立、毎日チェックする人は意外に少ない!?
最も多かったのが、「ときどきチェックする」という回答。「ときどき」って、人によって違いますよね。実際、「週に2~4回」「週1程度(月に5~6回ぐらい)」など、バラつきがあるようです。
「夕食にカレーを作ったとき、『学校でもカレーだった』と言われました。それ以来、『かぶり』を避けるために、献立は毎日チェックするようになりました」という声も。一日トータルの栄養バランスを考えるなら、毎日チェックしてもよいかも⁉
②子どもの好きな給食トップはカレーライス。2位は揚げ物、3位はお肉を使ったおかず
カレーライス、強し! 子どもたち(&大人)の定番人気、王道のメニューです。続いて、第2位の鶏のから揚げや天ぷらなどの揚げ物、第3位の肉を使ったおかずが好まれるのも、納得の結果。7位にランクインした「わかめご飯」も、ときどき食べたくなる「日本人的ソウルフード」のひとつですね。

③給食の味、86%がおいしいと回答
最近の給食は本当に美味しい! それを子どもたちは、ちゃんとわかっているようです。実際、各学校や給食センターでは、栄養教諭や管理栄養士、調理員などが、食育や地産地消などを意識して、独自の工夫を凝らしています。
また、味付けも、和食はもちろん、洋食や中華、その他の国をイメージした味など多彩です。「最近、美味しかった給食は何?」と聞いて、おうちのメニューに反映するのもありです。
④子どもは給食のどんなところが好き?
注目したいのは、第2位の「みんなと一緒に食べられるところ(29%)」と第3位の「いろいろな料理が食べられるところ」。
先生や友達の食べる様子を見て「ちょっとだけ食べてみようかな」と思えて、自然に食の体験が広がるのが給食の良さの一つです。

⑤子どもは給食のどんなところが嫌い?
第1位については、子どもが苦手だと感じる食材(ピーマンやニンジンなど)も栄養バランスから必要…ということで、「まあ、分かるなあ…」と納得できるでしょう。
ただし、学校給食の献立を考える栄養教諭によると、第5位の「味付けが合わない、おいしくない」のほうが問題だとか。
その根本的な理由は、子どもが家庭であまり食べていないメニュー(煮魚、ひじき煮など和風のお惣菜)や味付けを敬遠することにあるようです。今の子どもたちは、給食でも家庭のごはんでも、もっと和の味に触れる機会が必要なのもしれません。
⑥給食で嫌いな料理や食材が出たら…「残す派」と「我慢して食べる派」が同数
無理に食べずに残すのもアリ、我慢して食べてみるのもアリ…ですね。どちらも、子どもにとっては、その日その瞬間のチョイスであり、それによって得る経験も、すぐによいのか悪いのか判断できるものではありません。大切なのは、子どもの意志を尊重することでしょう。
給食文化は子どもたちにとってもメリットがたくさん

給食は、日本のすぐれた文化のひとつといわれています。みんなで食べるからおいしい、苦手な食べ物に挑戦するきっかけになる…など、給食は子どもたちに良い影響をもたらします。
毎日、給食を楽しみにしている子どもたちのために、これからも給食文化を守っていきましょう。
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文/ひだいますみ