【450人調査】どのくらいの金額を、どのタイミングで渡してる?
さっそくここからは、みなさんからの回答の集計結果を発表していきます。アンケートには450人のママパパが答えてくれました!
調査媒体:小学館『小学一年生』(2024年7月号)
設問:お子さんにお小遣いをあげていますか?あてはまるものをお選びください。
1位:必要なときに必要な額をあげている(153票)
153もの票を集めて1位となったのは、「必要なときに必要な額をあげている」でした。状況に応じて金額を調整できるため、定額制のお小遣いよりも柔軟な方法と言えそうです。
計画的な使い方を学ぶ機会は少ないものの、「お金を払う→お釣りをもらう」といった基本的なやり取りの練習にはなるため、小学一年生のうちはこの方法がちょうどよいと考える家庭が多いのかもしれませんね。
2位:子どもにお金をあげることはない(144票)
2位は「子どもにお金をあげることはない」でした。
低学年のうちは、お子さんだけで出かける機会が少なく、自分でお金を使う機会も限られるため、お小遣いを渡す必要性を感じないママパパが多いのかもしれませんね。お小遣いはもう少し大きくなってからと考えているケースもありそうです。
3位:毎月500円以内(79票)
「毎月500円以内」は3位にランクイン。少額でも定期的にお小遣いをもらうことで、「使う」「貯める」といった選択を子ども自身が考える機会が生まれます。計画的なお金の使い方を学ぶきっかけにもなり、お金の価値を理解する第一歩になりそうですね。
500円以内であれば、たとえ失敗してもリスクは少なく、試行錯誤しながら金銭感覚を養える点もメリットと言えそうです。
4位:その他(51票)
「その他」には、選択肢にはなかったさまざまな回答が寄せられました。
中でも目立ったのは、「お手伝いをしたときに」というもの。働いた対価としてお金をもらうことで、社会の仕組みを学ぶ良い機会になりそうですね。
ほか、「お年玉のみ」「習いごとやテストのご褒美」「祖父母からもらう」など、特別なイベントやご褒美としてのみお小遣いのやりとりがなされるケースも。ご家庭ごとにお金との向き合い方を工夫していることがうかがえます。
5位:毎月600円〜900円(15票)
「毎月600円〜900円」のお小遣いを設定している家庭も少数ながらありました。このくらいの金額になると、一部は使って一部は貯める、といったやりくりも可能になりそうですね。
6位:毎月1000円以上(10票)
中には、低学年のうちから「毎月1000円以上」のお小遣いを渡しているご家庭もありました。この場合、貰ったお小遣いの管理をどの程度親がサポートするかが鍵になりそうですね。
お小遣い帳をつける習慣を取り入れたり、使い道について親子で話し合ったりしながら、計画的にお金を使う力を育んでいくのが理想的です。
お子さんはICカード(電子マネー)を持ってる? 持たせる予定は?
昨今では、小学生がICカードや電子マネーを持つことも珍しくなくなりました。小学一年生のお子さんを持つ保護者のみなさんは、これらをどのように考えているのでしょうか? アンケート結果をランキング形式でご紹介します。
設問:お子さんはICカード(電子マネー)を持っていますか?あてはまるものをお選びください。
1位:持っていないし持たせるつもりもない(273票)
大多数の票を集めて、「持っていないし持たせるつもりもない」が1位に。小学校低学年では、まだICカードや電子マネーを持たせる必要性を感じていないご家庭が多数派のようですね。
前章のお小遣いに関するアンケート結果とも共通しますが、親と一緒に行動することが多い低学年のうちは、そもそもお金を持ち歩く機会が少ないのかもしれません。
2位:交通系カードを持っている(126票)
2位は「交通系カードを持っている」。電車やバスを利用する機会があるお子さんには、交通系ICカードを持たせるケースが多いのではないでしょうか。
交通費以外には、どのくらいの金額をチャージしているのかも気になるところです。紛失時の対応や利用制限についても、あらかじめルールを決めておくと安心ですね。
3位:近いうちに交通系カードを持たせたい(47票)
「近いうちに交通系カードを持たせたい」は3位となりました。現在は持たせていなくても、いずれ必要になると考えるご家庭も少なくないようですね。
学年が上がるにつれて、習いごとや塾などで一人で移動する機会が増え、交通系ICカードの必要性を感じる場面も増えていくのではないでしょうか。
年齢や成長に応じて、ルールを見直していきましょう
今回は、小学校低学年の保護者を対象に行った、「お小遣いの制度」や「ICカード(電子マネー)の導入」についての考えのアンケート結果をご紹介してきました。
傾向はあるものの、お小遣い制にするのか、報酬制もしくはご褒美として渡すのか、ICカードをどう活用するのかは、ご家庭ごとに方針が異なることがよくわかりましたね。
どの方法を選ぶにしても、大切なのは、子どもが適切にお金を扱えるようになること。成長に合わせてルールを見直しながら、お金との付き合い方を学んでいけるとよいですね。
アンケートを実施したのは・・・
児童学習雑誌『小学一年生』は2026年で創刊100周年。コンセプトは「未来をつくる“好き”を育む」。毎号、各界の第一線で活躍する有識者・クリエイターとともに、子ども達各々が自身の無限の可能性を伸ばす誌面作りを心掛けています。時代に即した上質な知育学習記事・付録を掲載し、HugKumの監修もつとめています。
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文・構成/羽吹理美