子どもが1歳〜3歳のあいだは、目が離せず体力的にも育児がいちばん大変な時期。今回は、1歳〜3歳の子どものママ・パパに、親になってからの満足度を聞いてみました。かわいいだけではすまないベビーたちのママ・パパの回答に注目です!
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現在の生活全般について満足しているママ・パパは約9割!
調査方法/対象:小学館の幼児誌『ベビーブック』2025年2・3月合併号の読者1,000人にアンケート(回答者内訳:第一子78.2%、第二子以降21.8%)
質問1:あなたが親になってからの生活全般について、あなたの満足度を以下よりお選びください。

どちらかと言えば満足だ…46.5%
満足だ…43.3%
どちらかと言えば不満だ…5.3%
どちらとも言えない…4.1%
不満だ…0.8%
「どちらかと言えば満足だ」「満足だ」を合わせると、実に89.8%の保護者が親になってからの生活に満足していることがわかりました。
また、「満足だ」の回答がいちばん多かったのは1歳児のママ・パパでした。つきっきりでの0歳児のお世話を経て、少し生活を振り返る余裕が出るのかもしれません。
子どもがいる生活は、うれしいこと、楽しいことがいっぱい!
ここからは回答の理由について、ランキングを交えてご紹介します。
質問2:質問1で選んだ回答の理由を教えてください。
第1位:子どもがかわいくて満足・幸せ(10.3%)

第1位は「子どもがかわいくて満足・幸せ」でした。
こちらの回答は1歳児のママ・パパでは1位、2歳では2位、3歳では3位となぜか徐々にランクダウンしていくという結果に。年齢が上がるとかわいいだけではなくなってしまうのでしょうか?
第2位:一人の時間・自由な時間が少ない・減った(9.4%)

第2位は「一人の時間・自由な時間が少ない・減った」。
子どもがいなければ知ることもなかったツラさを感じているママ・パパも多いようです。
第3位:毎日が充実している・楽しい(9.2%)

第3位は「毎日が充実している・楽しい」でした。
2歳、3歳では堂々の1位だったこちらの回答。赤ちゃんとべったりだった時期を経て、子どもは園に入園、保護者はお仕事に復帰するなど、環境が変わるご家庭も多いのかもしれません。
4位以下にはこんな回答も
子どもの成長が何よりの癒し

・毎日成長を感じてうれしい・幸せ
・子どもの成長がうれしい、楽しみ
・子どもと過ごす時間・日々が幸せ
・大変だけど子どもの成長を見るのが楽しい
・子どもの成長を間近で見られて幸せ
・子どもの笑顔に癒される・元気が出る
・子どもと一緒に親も成長している・成長させてくれる
・子どもと遊ぶのが楽しい
・以前より笑う時間が増えた
・今まで得られなかった経験や気付きを得ている
・子育てが生きがい
・夫婦の絆が深まった
1日ごとに成長し、昨日とはまた違う顔を見せてくれる子どもたち。子どもと一緒に過ごすだけで幸せを感じているママ・パパの気持ちが伝わってきます。
子どもはかわいい反面、失うものもある?

・寝不足・疲れが取れない
・育児と仕事の両立が難しい・大変
・金銭的に厳しい・不安がある
・余裕がないときがある
・時間が足りない
・自由に過ごせる時間とお金は減った
・仕事があり子どもと過ごせる時間が少ない
・子ども優先なので自分のことが後回しになってしまう
子どもを優先するあまり、ついつい後回しにしてしまいがちなママ・パパの健康や自由な時間。頑張りすぎてちょっとお疲れの姿も感じられます。
10票以下の少数意見にも「あるある」がいっぱい?
ここからは少数意見をご紹介します。
子どもがいるからこその楽しみも

・園に行っている間に働くことでリフレッシュになる
・ママ友ができた
・子どもを通して交友関係が広がった
・規則正しい生活になって自分が健康になった
ママ友や近所の人など、子どもがいなければかかわることもなかった人との出会いも子育て中ならでは。仕事のありがたみを感じるママ・パパもいるようです。
周囲に感謝しながら子育てを楽しむママ・パパも
・在宅育児で子どもと生活しながら毎日成長を見られる
・夫婦で協力して子育てができている
・不妊治療で授かった子なので幸せ
・親への感謝を改めて実感した
・子ども優先の生活になったけれど楽しい
・子どもと一緒にお風呂に入るのが楽しみ
・一瞬一瞬がかけがえのない素晴らしい時間
・きょうだいで過ごすことも増え楽になってきた
・不満はない
楽しい毎日に感謝する声もたくさん寄せられました。なかには「不満はない」といううらやましい回答も。
見え隠れする不満や不安も見逃さないで
一方、不安や不満を感じる回答は多岐にわたりました。
家族や頼れる人がいないツラさ

・夫にイライラする・不満
・義父母が苦手
・夫婦関係が悪化した・喧嘩が増えた
・頼れる人が近くにいなくて不安
・夫婦の時間が減った
・ワンオペ育児が大変
・家事育児の負担が母親側に偏っている
ママからの回答では、ワンオペや夫への不満も。
環境に不満

・子どもと住みやすい家で暮らしたい
・子どもを遊ばせられる屋内施設が近くにない
・お金・時間にもっと余裕があれば、子どもにいろいろな経験をさせてあげられるのにと思う
・習い事をもっとやらせてあげたい
大人だけの生活なら問題なかった環境でも、子ども目線で考えると欲しいものが増えるもの。子育てにかかるリアルな費用を感じる回答もありました。
子どもがかわいいからこそ気になることも
・ご飯をあまり食べない
・障害があり子育てが難しい
・発達がゆっくりで不安
・下の子が生まれて上の子との接し方が変わってきて悩む
・子どもの健康が不安
ご飯の量や成長曲線など、他の子と比べてしまう機会も多い乳幼児期。情報が多いからこその不安もあるようです。
メンタル面での不安の声も

・育休明けの仕事に不安感を覚えている
・精いっぱいすぎて楽しめていない
・怒る機会が増えて自己嫌悪に陥ることもある
・子育ての負担が大きい
・在宅育児が子どものためになっているのか心配
・育児の悩みや不安が尽きない
育休前とは環境が変わる仕事復帰が不安、という声も。在宅育児の悩みなど、周りに相談できないことで余裕がなくなっているママ・パパもいるようです。
息抜きしながら子育てを楽しもう
同じできごとでも、とらえ方ひとつで満足にも不満にもなる子育て。
金銭的な面でしてあげられることが制限され、不満を感じるという声もある一方で、無料で遊べる支援センターや子ども向けサービスを上手く使って満足している、という回答も。
子どもたちにとっていちばんうれしいのは、大好きなママ・パパの笑顔と健康ではないでしょうか。心配事はできる限り取り除いて、ときどきリフレッシュしながら、長い子育て期間を過ごしたいものですね。
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アンケートを実施したのは・・・
小学館の知育雑誌『ベビーブック』は、毎月1日発売。遊び・しつけ・知育が1冊にぎっしりとつまっています! アンパンマン、きかんしゃトーマス、いないいないばあっ!など人気キャラクターがお子さんの笑顔を引き出します。はってはがせるシール遊びや、しかけ遊びでお子さんも夢中になることまちがいなしです。
文・構成/Kidamaiko