こどもの日の定番!「かしわもち」の作り方は?食べる理由は?工場見学レポート

こどもの日といえば「かしわもち」。かしわもちができるまでを工場見学しました!

5月5日はこどもの日。こどもの日のお菓子としておなじみの「かしわもち」は、どのように作られているのでしょうか? 和菓子のほか洋菓子の製造・販売も手がける「とかち村 富士見本店」を取材してきました。こどもの日の行事の由来もご紹介していますので、あわせてお楽しみください。 

かしわもちの材料はこちら!

かしわもちは日本で生まれた和菓子です。おもな材料として、米からできる上新粉(じょうしんこ)を使うのが特徴です。中に使うあんはこしあん、つぶあん、みそあんなどバリエーションがいろいろありますが、今回は、しっとりなめらかな「こしあん」入りのかしわもちを紹介します。

まず、上新粉と水を混ぜ合わせます!

上新粉に水を加えて、生地をこねていきます。水を加えるのは少しずつ、少しずつ……。「和菓子作りは水加減が大事なんですよ」と、和菓子職人の市村義則さんは言います。

耳たぶくらいの柔らかさまで生地をこねたら…

生地をひとつかみぐらいの大きさに分けて、せいろに並べていきます。まるで「ぎょうざ」が並んでいるようにも見える…!? これを蒸し器で蒸し上げます。

その間に、こしあんづくり

こしあんの材料は、ここでは生あんと砂糖を使います。鍋全体に熱を伝えやすく、あんの色や風味がよく仕上がるという銅鍋に材料を入れて火にかけます。

火加減は、焦げつかない程度の強火で炊き上げるのがポイント。手早く混ぜるうちに、ツヤとねっとり感が出てきました。

もちをつきます

蒸し上がったもちの生地を専用の機械でつきます。様子を見ながら水分を加えたり、つく時間を調整したりします。

もちのできあがり! これを熱いうちに手でちぎって、かしわもち1つ分の大きさに分けていきます。

アツアツのもちに、あんをのせて…

ここからが職人技の見せどころです。もちの上に丸めたあんをのせましたが、あんの量がたっぷりすぎるような気が!? さて、きちんと包めるのでしょうか…?

手のひらと指を使って、あんを包み込んでいきます。

あっという間にきれいに包めました! でも、このままだと大きなおだんごみたいですね。

いよいよ、かしわもちに変身!

最後にかしわの葉でくるんだら、かしわもちのできあがり! ちなみに桜もちの桜の葉と違って、かしわもちの葉は基本的に食べません。 

 
中に包んであるあんの種類を区別するために、伝統的な茶色の葉と鮮やかな緑色の葉を使い分ける場合もあります。
 
 

「こどもの日」に「かしわもち」を食べるのはなぜ?

端午の節句の由来は?

端午の節句は、もともと「旧暦五月(午の月)の最初の午の日」にするものでした。しかし、最初の午の日は年によって変わりますから、みんなでお祝いをするには少し分かりにくいですよね。そこで、毎年変わらぬよう分かりやすく5月5日に祝うようになったとされています。

古来中国では、5月は悪い月とされており、厄払いの行事が行われてきました。もともとは、女性の厄落としが目的だったそうです。その行事では、強い香りに邪を払う力があると信じられてきた菖蒲(しょうぶ)がよく使われていました。それが日本に伝わって、菖蒲=「尚武」(武芸を重んじること)や「勝負」との連想から、おもに男の子の成長をお祝いする日となったのです。

5月5日が「こどもの日」に制定され、国民の祝日になったのは今から70年前の1948年のこと。もちろん法律では「男女の区別なくすべてのこどもを対象にする」日とされています。

かしわもちには「子孫が栄える」という願いが!

かしわもちを食べるのは、じつは日本独自の風習です。 かしわの葉は新しい芽が出るまで落ちないことから、「家系が絶えない、子孫が栄える」という願いが込められているのです。かしわもちと並んで「ちまき」もこどもの日の食べ物として有名ですが、中国では5月5日にちまきを食べる習慣があり、それが伝わったものと考えられます。

こいのぼりを飾る、菖蒲湯につかる……といった、昔からの風習とともに、子どもたちの成長を祈ってかしわもちを楽しんでみませんか?

 

取材協力:とかち村 富士見本店

※かしわもちの販売は期間限定です。

※店舗に並ぶ商品は、記事と違う作り方の場合があります。

※かしわもち、こどもの日の起源については諸説あります。

 

この記事の出典は

 

再構成/HugKum編集部

今回の記事は小学館発行の幼児誌・幼稚園2017年6月号の「よくわかる! こどものひ」を大人向けにリライトしたものです。「幼稚園」では、毎月面白くてためになるルポ記事を紹介しています。今後もお楽しみに!

月刊誌「幼稚園」は毎月1日ごろ小学館より発売です。

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