スリングとは?新生児に危険性はない?
抱っこ紐を探す時に、スリングという言葉を聞いたことはある人も多いのでは。スリングとはどんなものなのでしょう。新生児頃から3歳頃まで使えるものがほとんど。また、背中全体で支える構造なので、肩や腰への負担が少なく、バックルなどがないので慣れればささっと抱っこすることができます。赤ちゃんとの密着感があるので、ママのお腹にいた時のように感じられ赤ちゃんが落ち着くという効果も。そして、スリングの布に沿った形で抱っこするため、赤ちゃんの自然な丸みのある姿勢を崩すことがなく、赤ちゃんの負担が少ないというメリットもあります。
新生児の使用、危険性は?
一枚の布で赤ちゃんを包むような形になるので、正しい姿勢になるように抱っこしないと赤ちゃんが快適に過ごせない原因に。また、おじぎや落ちたものを拾うような動きをすると、布が緩み赤ちゃんが落下してしまうことも。しっかりと抱き方に注意して使用する必要があります。また、分厚くはない布で作られてたり、リングから布が垂れ下がるデザインも多いので、料理などをする際には引火しないよう要注意。
スリングの使い方
スリングにはいくつかの使い方があります。まずはどのスリングでも対応できる、基本の3パターンをご紹介します。
新生児の抱っこ
新生児期の赤ちゃんは、股関節脱臼をしやすく、生後3~4ヶ月の健診まではチェックされる部分でもあります。この股関節脱臼を予防するのに効果的なのが赤ちゃんのおなかをお母さんの体に向かい合うようにする抱っこ。赤ちゃんは寝かせていると足を自然に開脚してるので、足の状態をそのまま包み込むように抱っこします。首がすわるまでは赤ちゃんの頭を、首がすわってからは上半身を支えるようにします。
寄り添い抱き
寄り添い抱きは大きくなってからもずっと使える抱っこの方法です。赤ちゃんをママ・パパの正面に向けて、お尻を布に沿わせて深く座り、足がスリングの外にちゃんと出る抱っこ。スクワットをしているような足の形で、抱っこをしている人の体の両脇に足が広がります。
腰抱き
正面ではなく腰で赤ちゃんを支える抱き方です。布に沿って深く座り、両足を揃えて膝を曲げた状態で抱っこします。
おすすめのスリング
では、HugKum編集部が実施したアンケートから出てきた、ママに人気にスリングやおすすめのスリングをご紹介します。生地や形がさまざまに揃うので、いろいろと比較しながらチェックして!
ママ・パパに人気のスリング|アコアコ シジラスリング
赤ちゃんが快適に安定した抱っこをできるように、小柄な日本人のママに合ったサイズに。バックル、金具がないので簡単に使え、 生地のつなぎ目は芯テープをはさみ縫いし特に強く縫製されています。ベテランの職人さんが1点1点手作業で作っていて全て自社生産なのも安心なポイント。天然素材のみの布を使っているので、通気性があり汗っかきな赤ちゃんも快適。
ママ・パパに人気のスリング|べッタ キャリーミー
軽量かつ、コンパクトで簡単に装着できるシンプルなスリング。肩ひもの後ろにあるファスナーの組み合わせを変えるだけで、肩ひもの長さを調整することができます。ファスナーを閉じた時に、手持ち部がしっかりと折り返され、カチッとロックがかかるので分かりやすく安全。さらりと薄めに仕上げた生地を使っているので蒸れが気になる季節にも快適に過ごせます。安定感のある抱っこができるので、ママのおなかにいた時と同じ姿勢をキープ、赤ちゃんが安心できます。新生児から2歳頃まで使用可能。4段階でサイズ調整ができます。
ママ・パパに人気のスリング|ケラッタ ベビースリング
ダブルストラップで長さ調整ができるケラッタのスリングは、ママにもパパにもぴったりなサイズに合わせられます。成長に合わせて、横抱っこ、縦抱っこ、前抱っこ、腰抱っこなど6パターンの抱っこの仕方が可能。布を広げればママがそのまま授乳できるので便利。ふんわり柔らかい生地で赤ちゃんへの肌当たりもソフト。メインバックルは両手を使わないと外れない設計で、万が一のためのセーフティバックルもあるので安全に抱っこできます。
ママ・パパに人気のスリング|北極しろくま堂 キュットミー!
北極しろくま堂オリジナルのしじら織り生地を使っているので、保温性、通気性に優れ、体温調節が上手にできない赤ちゃんにぴったり。ママのおなかにいるような密着感で赤ちゃんも安心。大きな肩パットや背布がママの肩や腰の負担を和らげてくれます。肩パット脇にはレール綿の差し込み口があり、赤ちゃんが入るポーチ部分の中綿の移動や取り外しが可能で赤ちゃんをちょうどよく包み込むことができます。赤ちゃんの頭や膝の後ろにあたる部分には可動式のクッション入り。リング位置で調整可能なフリーサイズなので、ママ・パパ兼用で使えます。
ママ・パパに人気のスリング|ババスリング
ババスリングは赤ちゃんにもママにも快適な5つのポジションでの抱っこができます。使用期間は2、3歳頃まで。袋部分は布地をたっぷり使用しているため安定感があり、寝かしつけにも最適です。スリングをつけたままでの授乳が可能で、忙しいママも嬉しいですね。飛行機での旅行や、バスや電車での移動にもぴったり。バックル式でなので装着も簡単、心地よいパッド付きで赤ちゃん、ママ・パパ両方の心地よさが考えられています。機能的なダブルストラップシステムで、ママ・パパそれぞれに合わせてサイズ調整が可能です。たくさんの種類のデザイン生地があり、どれもコットン100%で洗濯機での丸洗いOK。
ママ・パパに人気のスリング|ニューネイティブスリング
世界中で愛用されるニューネイティブスリング。金属の調整部分や厚いパッドなどがないシンプルな一枚布のスリングで、丈夫なオーガニックコットン100%のチノ生地を使用。肌にやさしいのはもちろんのこと、丈夫で一年を通じて快適に赤ちゃんを抱っこすることができます。いつでも赤ちゃんと寄り添うアタッチメント育児デビューにぴったり。軽く小さくたたむことができるので、バッグの中にいつでも入れて持ち運べます。汗をかいたり、汚れたりしても気軽に洗濯できるのでいつも清潔。
ママ・パパに人気のスリング|ミニモンキー スリング アンリミテッド
ベビーキャリアの特長を持ち合わせた、ハイブリッドスリング。ベビーキャリアと同じように簡単に縦抱きができるため、股関節脱臼を防ぐM字開脚の抱き方がラクラク。成長や生活シーンに合わせて6種類の抱き方ができ、赤ちゃんがお気に入りの抱き方も見つかるはず。付属のストラップバンドでまとめれば、A5サイズにまで収まりとってもコンパクト。赤ちゃんの足の付け根部分にはすべり落ち防止のセーフティストラップが。また、ショルダーバンドにはバックルの他、セーフティバンドによるダブルロック式で万が一バックルが取れても外れることがない安全な設計に。100%コットンの綾織で、伸縮性に優れ、シワになりにくいのも嬉しいポイント。約15kgまで使えるロングユース仕様。ソフトで幅広のショルダークッションを使用が肩への負担を軽減してくれます。ショルダーには鍵などが入れられるポケットも付いて便利。
スリングを手作りする方法も!
ベビースリングは布状なので手作りすることも可能です。強度のある布でしっかりと丈夫に縫うことが肝心。リングスリングの場合、布幅が70センチ以上、かつ90センチ以下におさめるのが一般的。リングは強度が確保されているものを選んで。また布を横断するように縫い目が入っていると、縫い目から破れる可能性があるので避けます。注意事項を意識しながら丈夫に作れば、自分が使いやすいようにポケットなどをつけることもできるのでオススメという声が挙がりました。
コンパクトで気軽に使えるスリングは慣れるととっても便利
いろいろなタイプのスリングがありましたね。スリングは、ハイテクな抱っこ紐と違い、一枚布がベースになったものがほとんどで、どれもコンパクト。両肩に掛ける分厚いベルトや大きなバックルがなかったりと、華奢なママの体にも負担感が少なく使えます。使い始めは何度も練習して、安全に使えるようにマスターするのが安心して使えるポイント。ぜひ赤ちゃんとのぴったり密着タイムを楽しんで!
文・構成/HugKum編集部