近年、名付けで人気が高い「こはる」。名前ランキングでも常に上位にある、注目度が高い名前です。古風で可愛らしい響きの「こはる」ですが、当てる漢字によって優しい名前から強く勇ましい名前まで、イメージが大きく変わります。
今回は特に人気の高い「小春」「心春」を中心に、「こはる」と読む名前について解説。さまざまな印象の名前をご紹介します。
秋~冬の暖かい一日を指す「小春(こはる)」
芸能人や著名人にも多い「小春(こはる)」。字面からは春の季節のイメージが浮かびますが、「小春」は本来、晩秋~初冬にたまに訪れる暖かい一日を指す言葉です。古くは「徒然草」から現代の小説に至るまで、多くの文学表現で用いられています。
よく使われる「小春日和(こはるびより)」も、寒さが増していく季節にそぐわない、春のような気候をあらわしています。このことから名前の「小春」には、古風で可愛らしいイメージや、小春日和のような穏やかで温かい人柄という意味が込められます。
人気の名前「心春(こはる)」について解説!
さまざまな漢字が当てられる「こはる」のなかでも赤ちゃんの名付けに人気なのが「心春」です。ここからは、「心春」の漢字の由来や、名前に込められる意味について解説します。
「心」の漢字の意味と由来
心は「こころ」「しん」などと読み、心臓の形をあらわした象形文字です。心は人の命の源であり、また物事を感じたり考えたりする大切な場所でもあり、また組織などの中心的な存在を指す言葉でもあります。
心は、名前においては思いやりを持ち人の心が分かる優しさを持つ人という意味や、人の輪の中心にいる、重要な存在になれる人という意味が込められる漢字です。
「春」の漢字の意味と由来
春は大地に茂る草をあらわした会意形成文字です。厳しい冬を乗り越え、草木や虫、動物たちが活動を始める活気あふれる季節を指します。このことから、名前の春には明るく暖かい人柄や、春の動植物のように生命力を持った人という意味が込められます。
「心春(こはる)」のイメージ
心と春を組み合わせた「心春(こはる)」という名前には、春のように穏やかで暖かい心や、のびのびと育つ子になりますようにという願いが込められます。
また心も春も生命力にあふれるイメージを持つため、いつまでも健康で元気でいられますようにという願いも込められる名前です。
名付けのポイント
名付けのときにはどんな点に気を付けるべきなのでしょうか。名づけの際に気を付けるべきポイントを以下の記事で解説しています。ぜひ読んでみてください。
▼参考記事
名付けの期限は生後14日
赤ちゃんが生まれたことを届け出る「出生届」は、出産日から14日後までが期限なので、注意が必要です。提出期限に焦ることが無いよう、生まれる前から早めに名前候補を挙げておいても良いでしょう。
字画を調べる
姓名判断は名前の画数からその人の性格や運勢を占う方法で、名付けの際に重視する人も少なくありません。名前候補の字画が気になる場合は調べてみましょう。WEBサイトでも手軽に調べられますが、本格的に姓名判断を受けたい場合は神社・お寺に相談するのがおすすめです。
言葉の響きを考える
名前は声に出して呼び合うものなので、言葉の響きがどんな印象なのか検討するのも大切です。名字とのバランスや、音で聞いたときにどんなイメージを人に与えるのか考えてみましょう。
言葉の意味を考える
漢字にはさまざまな意味や由来があり、「こはる」と読む名前でも用いる漢字によってイメージや意味が大きく違ってきます。子どもにどんな人に育ってほしいのか、どんな願いを込めるのか、ママパパの気持ちに合った漢字を探してみましょう。
また親戚や尊敬する人物の名前から1文字を頂いても◎。その人の功績や能力、人柄にあやかれますよ。
「こはる」と読むおすすめの名前
今春
現在のことを指す今は、新しいという意味も持ちます。暖かさや生命力をあらわす春と組み合わせた今春という名前は、フレッシュなイメージや常に新しいことに向き合うような新鮮な心で物事に取り組めるという意味が込められる名前です。
幸春
もともとは運の良さをあらわす幸という漢字は、そのイメージから名付けでも好まれます。動植物が活気づく春と合わせた幸春は、春のような暖かさに満ちた幸せな人生でありますようにという願いが込められる名前です。
呼春
「呼吸」や「呼ぶ」という言葉でよく使われる呼という漢字は、名前においては幸運や良縁を「呼ぶ」という意味で用いられます。このことから呼春という名前には、春のような暖かく幸せな時期を引き寄せることができる力を持つことができるようにという願いが込められます。
希桜
「希望」という言葉からポジティブな印象を持つ希は、名前においては夢や望みを持ち、またそれを叶えることができるという意味が込められます。また桜は「精神の美」という花言葉を持ち、日本らしい優美なイメージを持つ漢字です。
希桜という名前には、夢や希望にあふれ、しなやかに美しく生きることができますようにという願いが込められます。
心悠
気持ちや生命力、また物事の要(かなめ)の存在といった意味を持つ心。ゆったりと大らかなさまを指す悠と組み合わせれば、おだやかな広い心を持つことができますように、社会を動かすスケールの大きな人になってほしいという願いが込められる名前になります。
心遥
距離や時間が離れていることを指す遥という漢字は「はるか」「はる」と読み、名前においては器や可能性の大きさや心の広さ、自由さを意味します。心遥という名前には、素晴らしく広い心や自由闊達な性格を願うことができます。
心晴
澄み切った青空のイメージを持つ晴は、名前ではおおらかさや裏表の無い性格、くもりの無い心といった意味を持ちます。心晴は、晴れた空のようにすっきりと明るい心、澄んだ心で物事を間違えず見定めることができる人という意味が込められる名前です。
琴遥
日本の伝統的な楽器の名称である琴は、古風なイメージを持ち、名前においては優美さや芸事の達者さを願って用いられる漢字です。スケールの大きさや自由さをあらわす遥と組み合わせた琴遥という名前には、秀でた芸で人を楽しませることができる能力や、しなやかで自由な心を願うことができます。
胡陽
胡はもともと古代中国で北や西にいた民族を指す言葉で、名前ではエキゾチックで神秘的なイメージを持ちます。また陽は太陽を指し、名前では活発さや情熱などの意味が込められる漢字です。胡陽という名前には、生命力にあふれた神秘的な雰囲気を持つ人というイメージが込められます。
虎玄
虎は、勇ましく強いイメージを持って名前に用いられる漢字です。また玄は黒にやや赤みを持たせた色を指し、古来より落ち着きや深みを持つ人柄を願って名前に用いられてきました。虎玄という名前には、虎のようなしなやかな強さと物事を深く考えられる冷静さを併せ持つ人という意味が込められます。
変化自在な「こはる」にどんな漢字を当てますか?
可愛らしい響きを持つ「こはる」ですが、用いる漢字によって古風な雰囲気から美しさ、勇ましさなどさまざまな意味やイメージが生まれる名前でもあります。呼びやすく親しみやすい響きなので、老若男女問わず好かれる名前ですよ。
「こはる」の名前を考えているママパパは、お子さんへの願いにぴったり合う漢字を探してみてくださいね。
文・構成/HugKum編集部