揚げ物の冷凍|気になる自然解凍の安全性は? おいしく仕上げる手順とコツ

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あまった揚げ物を冷凍保存した際に、解凍後もおいしくいただくことができる、ちょっとしたコツについてご紹介したいと思います。また、自然解凍した時の安全性や、衣をつけて冷凍・調理の方法についてもまとめました。揚げ物の冷凍について、全般的に見ていきます。

冷凍した揚げ物の、自然解凍について

はじめに、冷凍の揚げ物について、衛生面での安全性を考えます。

夕食のあまった唐揚げを冷凍保存して、後日お弁当に入れると、ランチタイムには自然解凍されていますね。一見すると効率的で便利なこの方法。じつは、これには注意が必要です。

ご自宅で冷凍した揚げ物

ご自宅で作った揚げ物を冷凍した場合は、一度加熱してから口にすると安心して食べることができます。自然解凍した際に出る水分は、細菌の繁殖を招くため、そのまま食べるのは、不安があります。殺菌を兼ねた加熱調理によって心配がなくなり、食中毒の危険も減ります。

家庭用の冷凍庫の温度はマイナス18℃が基本ですが、市販されている冷凍食品の場合、急速冷凍のためにマイナス40℃まで下げることもあるそうです。市販されている冷凍食品と、ご家庭での冷凍保存では、衛生面の安全性が異なることを心に留めておくと良いですね。

「自然解凍OK」の記載がある冷凍食品

市販の冷凍食品の場合、「自然解凍OK」の記載があれば、お弁当に使用しても安全です。再加熱の必要はなく、保冷剤代わりにもなり、忙しい朝のお助け食材として活用できます。

「加熱してからお召し上がりください」の記載がある冷凍食品

これは、加熱してから口にすることが前提の商品です。お弁当に入れる場合は、加熱調理が必要ですから、気をつけてください。

市販の商品に記載されているものです。

 

解凍中にでる水分からの不安要素を考えると、自然解凍のままで口にできる肉類というのは、相当な基準を満たしていることが必要です。また、常温ではおいしさの面で物足りない点も見逃せません。再加熱せずとも口にできる冷凍食品は、一部のものに限られることを、覚えておいてください。

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調理済みの冷凍食材 おいしく温めるコツ

すでに油で揚げてある冷凍食品は、スーパーだけでなくコンビニでも目にします。電子レンジでチンするだけで食べられる便利な食材ですが、もうひと手間かけることで味をワンランク上げることができますよ。

調理済みの冷凍食材は、レンジ&トースターがおすすめ

ご自宅で揚げ物を冷凍保存した際にも使えるので、ご参考にしてください。

スーパーの冷凍食品です。

◆手順

【1】冷凍された揚げ物を冷凍庫から取り出します。
【2】耐熱皿に乗せて、電子レンジで温めます。商品の場合は記載のW数と時間を守るほうが、オート機能を使うよりも、確実です。

重ならないように並べてください。加熱ムラを抑えます。

 

【3】ここで、ひと手間。次にトースター、またはグリルなどに入れて3分程度、焼いてください。

電子レンジの加熱でホカホカのまま、グリルに入れます。

 

電子レンジの加熱は、どうしてもムラが生じますが、この工程で均一に熱くなり、外側が揚げたて食感に戻ります。中はもちろん、ジューシーな仕上がりです。余分な油が落ちるのも嬉しいです。

冷凍食材を揚げる際のコツ

ここからは、揚げてから冷凍したものではなく、揚げるまえの、衣をつけたところで冷凍した食材を揚げるコツをご紹介します。

市販の商品場合は、袋に記載の手順をよく読み、説明通りに調理作業を進めることが基本です。ご自宅で冷凍した食材は、次の手順を参考に揚げてください。

方法 その1.二度揚げ

二度上げすることにより、冷凍された低温の食材でもしっかりと中まで火が通り、衣をカリッと仕上げることができます。

【1】冷凍庫から冷凍食材を取り出します。
【2】冷凍されたままの状態で、160℃に熱したたっぷりの油で揚げます。軽く色づいたところで、一度取り出します。食材をたくさん入れると油の温度が下がるので、少なめがいいです。


【3】次に、均一な加熱を加えるため、油の温度を180℃に上げて、もう一度揚げてください。きれいなきつね色になれば、食べごろです。

方法 その2.冷たい油から揚げる

冷凍されている食材の解凍と共に油の温度を上げていく方法です。食材が少量の場合はこちらがおすすめです。

【1】冷凍庫から冷凍食材を取り出します。
【2】食材が凍ったままの状態で、揚げ油と一緒にフライパンに入れ、加熱します。油の量は、食材の半分位がつかる量です。


【3】裏返しながら、両面がきつね色に仕上がれば完成。

解凍してから揚げるのは注意! 危険

冷凍食材を間違って解凍してしまうと、揚げた時に油がはねて危険です。特に衣のないフライドポテトなどは要注意。調理中も、あまった分は冷凍庫に戻し、その都度取り出すようにすると、安全です。

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ご自宅で冷凍する際の下ごしらえ

パン粉を使った下味冷凍をご紹介します。アジフライにも応用してください。

鶏むね肉のパン粉揚げ 下味冷凍

◆材料

鶏むね肉 1枚
日本酒 大さじ1
塩 少々

小麦粉 適量
溶き卵 1個
パン粉 適量
乾燥ハーブ 適量

◆冷凍方法

【1】鶏むね肉は一口大に切ります。酒、塩を振っておきます。
【2】小麦粉、溶き卵、ハーブを混ぜたパン粉の順に衣をまぶします。
【3】バットに乗せて、冷凍庫へ。3時間後にフリーザーバックへ詰め替えて保存します。

素材同士がくっつかないよう、ラップをはさみ3段に積んでいます。バラバラ冷凍ができます。

 

バラバラなので、少量ずつ取り出せます。
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タイプ別・人気の冷凍食品

ここまでは、揚げたあとの冷凍・揚げる前の冷凍と、両タイプの調理について解説しましたが、「揚げものは、あらかじめ揚げてある市販のものを」というお手軽優先の方に、ネット通販で人気の冷凍食品をご紹介します。

冷凍食品 お弁当  ニチレイ からあげチキン 6個入×12袋 ケース 業務用

自然解凍OK、お弁当に入れても安心な商品です。

「冷凍」味の素 やわらか若鶏から揚げボリュームパック 300g×6袋

どこのお店にも置かれている商品、といえばコレです。電子レンジ調理で、柔らかいタイプのから揚げです。

【 食品ランキング1位】大容量!2kg 国産ハーブ鶏のから揚げ

商品によって味は様々なので、お好みは分かれるところです。こちらは、楽天のランキングでトップに輝いた商品。電子レンジ調理のタイプです。

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