寒さが一段と厳しくなり、お家遊びが増える季節ですが、どのように過ごしていますか? 小さなお子さんの体力が有り余り、「お家の中で大騒ぎをしている」なんてご家庭も多いのではないでしょうか。そこで心配なのがお家に潜んでいる危険についてです。今回は、子どもの家庭内事故の原因となりうる、お家に潜む危険性についてまとめました。住居の中で注意が必要な場所や、自宅のまさかこんなところが?という場所などと共に、室内での窒息や誤飲、転落、指はさみなど、子どもの家庭内事故の事例も紹介しています。
子どもの家庭内事故、注意が必要な場所は?│お家の中の危険事例、予防、対策
では、どんな場所でどんな事故が起こっているのでしょうか?普段の生活で注意が必要な場所と事例、予防法、対策をピックアップしました。
台所でのやけどに注意!│子どもの家庭内事故の事例、予防、対策
台所やキッチン、ダイニングなどでの子どもの事故は、やけどによるものがほとんどです。調理台やテーブルなど、子どもより背の高い位置から熱湯がこぼれ、それをかぶってしまった子どもは、頭や腕のみならず、広い範囲をやけどしてしまう恐れがあります。また、ポットや炊飯器から出る湯気や蒸気によるやけどの被害も後を絶ちません。幼児や乳児がいるご家庭では、キッチン周りにゲートを付けるなどして、子どもが入らないような予防策を打ちたいものです。
✔詳しくは「【プロに学ぶ子供の事故防止ルール】やけど、窒息は洗面所、台所、リビングなどで起こりうる」をチェック!
窓・ベランダからの転落に注意!│子どもの家庭内事故の事例、予防、対策
子どもの転落事故はベランダや窓で発生することが多く、1歳児・2歳児・3歳児は特に気を付けたいものです。ご自宅が高層階の場合、転落事故は死亡時にもなりかねません。子どもが窓への足掛かりになりそうなもの(ソファや本棚、台など)や、ベランダから身を乗り出せるようなもの(エアコンの室外機や植物の鉢など)は極力排除しましょう。
✔詳しくは「【プロに学ぶ子供の事故防止のルール】浴室・窓・階段・ベランダに潜む危険」をチェック!
トイレや浴室での洗剤の誤飲に注意!│子どもの家庭内事故の事例、予防、対策
子どもの誤飲は、掃除用洗剤や洗濯用洗剤、ゼリー状のカラフルな洗剤が置いてあるトイレや浴室などで発生しています。パイプ洗浄剤や、その他強力な酸性・アルカリ性のものを子どもが誤飲した際は、吐かせようとすると食堂などにも被害が広がってしまうので、即座に病院へ行きましょう。子どもがどんなものを誤飲したのかわからない場合は、速やかに医療機関に問い合わせることをおすすめします。
✔詳しくは「息をしていない、誤飲、やけどの応急処置は?【子供の家庭内の事故】【Safe Kids Japan】」をチェック!
まさかこんなところで子どもが家庭内事故?│お家の中の危険事例、予防、対策
自宅の中のまさかこんなところで?という場所での事故もチェックしておく必要があります。
リビングのドアノブ、衣類のヒモの引っかかりに注意!│子どもの家庭内事故の事例、予防、対策
子どもの上着やトレーナーなどの衣類についているヒモやフード。これらが家庭内のドアノブや壁などの突起物に引っかかることで首が絞められ、窒息を引き起こしてしまう可能性も。子どもの衣類だけではなく、カーテンのタッセルやブラインドのヒモに子どもが首をひっかけて窒息状態になる場合もあります。窒息を招くような事故を防ぐためには、家の中の引っかかり箇所に注意しましょう。
✔詳しくは「衣服のひも、フードが子供の窒息を引き起こす!【Safe Kids Japan】」をチェック!
歯磨き中の動き回りに注意!│子どもの家庭内事故の事例、予防、対策
歯磨きの際に、歯ブラシを口にくわえたまま動き回って転倒すると、歯ブラシで喉を突くなどの大きな事故につながります。歯磨きをするときには座ってさせたり、じっとしてさせたりなど、子どもにはしっかりと教えておきましょう。
✔詳しくは「意外に多い歯磨き中の事故。歯磨きのときは座る約束を」をチェック!
クローゼットや押し入れなど指はさみに注意!│子どもの家庭内事故の事例、予防、対策
家の中のすべてのドアで発生する可能性のある事故、それが子どもの指はさみです。このような事故に遭わせないためにも、ドアや引き出しの近くで遊ばないよう、子どもに教えてあげることが大事です。また、指はさみはどこででも起きうることですので、日々しっかりと子どもに注意喚起を行っていきましょう。
✔詳しくは「ドア、バタンは危険!扉の指挟み事故を防ぎましょう」をチェック!
「目を離さない」だけでは防げない事故もたくさんあります。事故から子供を守るために、安全対策を重ねてお家の中のチェックしてみませんか?
記事監修
事故による子どもの傷害を予防することを目的として活動しているNPO法人。Safe Kids Worldwideや国立成育医療研究センター、産業技術総合研究所などと連携して、子どもの傷害予防に関する様々な活動を行う。
文・構成/HugKum編集部