(アンケート実施媒体:小学館『ベビーブック』2022年10・11月合併号)
設問:「お子さんの好きな野菜と嫌いな野菜を、それぞれ2つまでお選びください」
目次
子どもが「好きな野菜」は? 2位は「トマト」!1位は…
まず最初に、子どもが「好きな野菜」を見ていきましょう。
嫌いな野菜がある子にだって、きっと好きな野菜があるはず。ランキング結果は以下のとおりになりました!
<子どもが好きな野菜>
1位:とうもろこし(15.0%)
2位:トマト(14.7%)
3位:さつまいも(12.5%)
4位:にんじん(11.4%)
5位:かぼちゃ(9.0%)
6位:枝豆(8.1%)
7位:きゅうり(6.4%)
8位:じゃがいも(6.0%)
8位:ブロッコリー(6.0%)
10位:たまねぎ(2.5%)
11位:大根(2.3%)
12位:ほうれん草(1.8%)
13位:なす(1.3%)
14位:特になし(0.7%)
15位:キャベツ(0.6%)
16位:アスパラ(0.4%)
17位:レタス(0.1%)
甘みのある野菜が人気!
全体の票は少々ばらついた印象ですが、1位は「とうもろこし」、2位は「トマト」、3位は「さつまいも」、4位は「にんじん」、5位は「かぼちゃ」……と、比較的甘みが強く感じられる野菜が上位にランクイン。
子どもからの「甘いもの人気」をあらためて認識するとともに、おなじ「甘いもの」なら、お菓子をあげるよりも、罪悪感が少なく栄養価も高い野菜を積極的に与えようと思えてきます。
素材そのまま/調理幅の広い野菜 どちらもランクイン
6位以下には、「枝豆」や「きゅうり」のような、素材そのままで食べるシーンが多いものも挙がっています。サラダに欠かせない「キャベツ」や「レタス」は、少々不人気な傾向にあることもわかりました。
子どもが「嫌いな野菜」11位〜17位は?人気のあの野菜が…
ここからは、反対に「子どもが嫌いな野菜」のアンケート結果を、ランキング形式でご紹介。まずは、下位の11位〜17位までをざっくりとおさえておきましょう。
<子どもが嫌いな野菜>
11位:じゃがいも(3.1%)
12位:にんじん(2.2%)
12位:たまねぎ(2.2%)
14位:大根(1.9%)
15位:枝豆(1.8&)
16位:とうもろこし(1.8%)
17位:さつまいも(1.2%)
根菜が多めにランクイン
「嫌いな野菜」11位〜17位には、下位ながらも、「じゃがいも」や「たまねぎ」「大根」、さらには「好きな野菜」の上位にランクインした「さつまいも」や「にんじん」を含む、根菜類が票を集めました。
食物繊維が豊富な根菜類は、腸内環境を整え、体を温める効果があるといわれます。
口の水分が奪われやすく、その食べづらさから苦手意識を持たれやすいので、ペーストにしたり、カレーに混ぜたりすることで、小さなお子さんでも摂り入れやすいように工夫してあげましょう。
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子どもが「嫌いな野菜」10位〜1位は? 意外な野菜がランクイン?
ここからは、「嫌いな野菜」のなかでも特に多くの票が集まった10~1位をご紹介。考えられる苦手な理由や対処案とともにお伝えしていきます。
10位「キャベツ」(4.2%)
10位には「キャベツ」がランクイン。キャベツは青臭さを感じやすかったり、シャキシャキとした食感が強く、お子さんによってはそれを不快に思う場合があるようです。
しかしながら、胃の粘膜の再生に効果があるビタミンUやビタミンKを含み、腸内環境を整える食物繊維も豊富な食材。加熱をしたり、お好み焼きのような料理に混ぜたりしながら摂り入れるようにしたいですね。
9位「かぼちゃ」(4.4%)
「好きな野菜」ランキングで5位だった「かぼちゃ」は、「嫌いな野菜」でも、10位以内にランクイン。よく言えばホクホク、悪く言えばモソモソとした食感が、飲み込みづらく、不人気の原因になっているようです。
とはいえ、β-カロテン、ビタミンB、C、Eなどのビタミン類を豊富に含んでいるので、ぜひ子どもにも積極的に食べてほしいもの! ポタージュにしたり、マッシュにしてマヨネーズと混ぜると食べやすくなるので、一度試してみては。
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8位「アスパラ」(4.8%)
「アスパラ」は8位に。食べる品種や部位によっては、硬くて苦いこともあるアスパラ。疲労回復やスタミナ増強が期待できるアスパラギン酸や、葉酸、ルチンを豊富に含み、栄養が豊富です。
焼いたり、揚げたりすることで多少柔らかくなりますが、お買い物の際にできるだけ柔らかい品種を選んでおくのもアリです。
7位「レタス」(5.3%)
7位には「レタス」が挙がりました。ビタミンCやビタミンE、カリウム、カルシウム、食物繊維を摂ることができるレタスですが、シャキシャキ感や青臭さが苦手な子も多いようです。
そんな子には、お肉を巻いて食べたり、味噌汁に入れて食べるのがおすすめ。
6位「ブロッコリー」(7.1%)
ビタミンやミネラルの含有量が、野菜の中でもトップクラスといわれる「ブロッコリー」は6位に。
独特のビジュアルや食感に加えて、アブラナ科の野菜特有の「イソチオシアネート」という辛味成分が、味覚の敏感な子どもには、えぐみ・苦味として感じられるため、苦手な子が多いようです。
塩を多めに加えたお湯で茹でたり、ミキサーにかけてスープにしたりすることで、食感や味を工夫してみましょう。
5位「ほうれん草」(7.5%)
5位には、カリウムや鉄分を豊富に含む「ほうれん草」がランクインしました。
栄養豊富ながら、子どもにとっては繊維が口内に残りやすく、苦味があるほうれん草。離乳食時は食べていたのに、大きくなるにつれて食べられなくなる子は少なくないようです。
ペースト状にしてカレーに混ぜたり、蒸しケーキのようなスイーツに混ぜ入れれれば食べてくれるかもしれません。
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4位「きゅうり」(8.3%)
4位はカリウム・ナトリウムが豊富な「きゅうり」。ウリ科特有の青臭さや、ゴリゴリした歯応えが苦手な子が多いようです。
そんな子には、ゆずやレモンで香りづけをしつつ浅漬けにしたり、細切りにしてマヨネーズに和えて食べるのがおすすめです。
3位「なす」(10.2%)
カリウムや葉酸を含む「なす」は3位に。
なすはアク抜きが足りていないと、独特の苦味や渋味を感じやすい食材です。下ごしらえの際は、切ってから10分程度水に浸けて、しっかりアク抜きをしましょう。食感が苦手な場合は、いちょう切りにしたり、細かめに刻んであげると◎です。
2位「特になし」(14.5%)
2位はなんと、「特になし」! 野菜への苦手意識を抱えていないお子さんも、決して少なくはないようです。工夫の秘訣をママパパにぜひお聞きしたいところ…!
1位「トマト」(15.4%)
1位はまさかの、「好きな野菜」ランキングの2位にも挙がった「トマト」でした! その甘みが人気な一方で、青臭さや酸味、グニュッとした食感があり、苦手に感じる子も多数。
しかしながら、トマトはビタミンEやビタミンC、カリウムに加えて、リコピンやβ-カロテンを豊富に摂れる栄養価の非常に高い食材でもあります。ミネストローネやカレー、煮込み料理にアレンジすれば、食べてくれるかも?
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嫌いな野菜がある場合は、まずは嫌いな理由を探ってみましょう
今回は、お子さんの「好きな野菜」「嫌いな野菜」の調査結果を、ランキング形式でお伝えしてきました。
野菜が苦手な子には、必ずその理由があるはず。食感か、味か、見た目か……等々、まずはその理由を知ることからはじめましょう。理由さえわかれば、その原因を減らす工夫のヒントが得られるはず。
アンケートを実施したのは・・・
小学館の知育雑誌『ベビーブック』は、毎月1日発売。遊び・しつけ・知育が1冊にぎっしりとつまっています! アンパンマン、きかんしゃトーマス、いないいないばあっ!など人気キャラクターがお子さんの笑顔を引き出します。はってはがせるシール遊びや、しかけ遊びでお子さんも夢中になることまちがいなしです。
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文・構成/羽吹理美