毎日食べているパンが、パン屋で運よく焼き立てを買えたとき、そのおいしさにびっくりすることがあります。いつも「パンはパン屋さんで買うもの!」と思っているママも、子供にそのおいしさを毎日食べさせてあげたいと思うもの。それなら、家庭でパンを作ってみてはいかがでしょうか。
「おうちパン」に関する著書をたくさんお持ちの吉永麻衣子さんが忙しいママにおすすめの手作りパンレシピをお届けする連載、今月は先月大反響だった「春菊と豆腐のパン」の変化球バージョンです。
ぐるぐる混ぜるだけ!豆腐ドデカパン
以前ご紹介した豆腐と春菊のパンを焼きましたとご連絡くださる方が多く、もっと簡単に豆腐を食べてもらえたらと、今回はぐるぐる混ぜるだけの豆腐ドデカパンをご紹介します。
豆腐の原料は大豆ですね。大豆は栄養価が高く、貴重なタンパク源であるため、小さな赤ちゃんからスポーツをする小学生まで積極的に採りたい食材です。
お味噌汁やお鍋に入れたり、麻婆豆腐などのおかずもおいしいですが、パンに入れる方法であれば、豆腐が入っていることがほとんどわかりません。豆腐が苦手なお子様でも喜んで食べてくれると思います。
■材料
☆保存容器
強力粉 180
塩 3
インスタントドライイースト 2
☆小さなボウル
絹豆腐 185
水 30
■作り方
①計量
それぞれ計量する
②生地を作る
保存容器の中の材料をスプーンでひと混ぜする。豆腐をスプーンでつぶし、粉の中に入れて混ぜていく。保存容器のままでできるので、お手軽です。
③発酵
冷蔵庫で8時間以上置く。 ※1日1回丸めなおせば5日間使用可能
④成形
生地の表面に強力粉をふりかけ、カードか包丁で保存容器の内側の壁と生地の間に入れ、生地を剥がす。4面ともカードを入れたら、うらっ返して、アルミホイルに生地が落ちてくるのを待つ。
縦に長く置き、上から3分の1のところまで降り、三つ折りになるように下から上に生地をかぶせる。
包丁で10等分ほどにカットし生地は動かさずにそのまま焼く。
(仕上げ発酵 おいておけばふんわりする。常温で15分~20分程度)
⑤焼成
トースター1200wで15分さらにアルミホイルをかぶせて7分程度、1000wで15分さらにアルミホイルをかぶせて10分程度。
魚焼きグリル 両面焼きの場合中火で3分。アルミホイルをかぶせてさらに弱火で15分程度。片面焼きの場合は中火で3分。アルミホイルをかぶせてさらに弱火で20分程度。
フライパン 蓋をして片面15分程度。
焼きあがったら、ケーキクーラーに置き冷ます。粗熱が取れたらビニル袋に入れて保存する。
子どもは味の感覚がとても正直なので、私はパンが焼き上がったとき、まず一番下の1歳4か月の息子に食べてもらうんです。その息子も今回はパクパク、おいしそうに食べてくれました!このパンも砂糖不使用なので、これならたくさん食べても安心です。
みなさんも、焼き上がったあとは、ぜひちぎってそのまま食べてみてください。豆腐の味はほとんどわからないので、少しトーストして甘いジャムを乗せて食べてもおいしいです。
外はカリっと、中はふわふわの豆腐パン、お楽しみください。
吉永麻衣子/パン作成・写真・文
一般企業に6年間勤務後、結婚を機に退職。日本ヴォーグ社のパン教室の立ち上げや、製パンスクールの講師を経て、2009年子連れOKの自宅パン教室「cooking studio minna」をスタートする。日本全国・世界各国に広がる「おうちパンマスター」認定制度を立ち上げ、代表講師として活動している。著書に『おいしい かわいい ちいさいパン』『前の日5分→朝10分で焼きたて! 簡単もちもちスティックパン』他多数。ブログ「おうちパンのある生活」