昔話の絵本には生きるための知恵がいっぱい。考え想像する力を養って
3歳からの幼児期は、よりストーリーのあるお話が追えるようになります。この時期にそ読み聞かせてあげたい海外、日本の昔話絵本を、3歳・4歳・5歳の年齢別リストで18冊ご紹介します。
3歳児におすすめの昔話絵本
『3びきのくま』
バスネツォフ/絵 福音館書店
単純なくり返しと、3つの大きさの対比が楽しい。ロシア独特の色彩の美しい絵が印象的なロングセラー。
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『てぶくろ』
エウゲーニー・M・ラチョフ/絵 福音館書店
動物たちの会話の心地よいくり返しと、色鮮やかで緻密な絵が、子どもたちを不思議な世界へと誘います。
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『おおきなかぶ』
内田莉莎子/訳 福音館書店
必ず読み聞かせてあげたい昔話。単純な言葉のくり返しと動作の積み重ねが、聞き手を達成感に導きます。
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4歳児におすすめの昔話絵本
『三びきのやぎの がらがらどん』
瀬田貞二/訳 福音館書店
北欧で日本の桃太郎のように語り継がれてきた民話です。心地よい言葉のリズムを大切に読んでください。
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『さるとかに』
神沢利子/作 銀河社
有名なさるかに合戦を描いた絵本。類書は数あれど、絵の鮮明さと文章のわかりやすさで本書がおすすめです。
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『ねずみのすもう』
神沢利子/作 偕成社
絵の赤羽末吉先生は、あの「スーホの白い馬」で有名な日本を代表する絵本作家。有名な話だけに、質の高い絵本で読んであげたいですね。
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『だごだご ころころ』
石黒 なみ子、梶山俊夫/再話 福音館書店
ユーモラスな鬼の絵に、おおらかな気持ちになります。赤トンボの赤の由来も登場し、秋にぴったりです。
『トラのじゅうたんに なりたかったトラ』
ジェラルド・ローズ/作 岩波書店
愉快なインドの昔話です。少し長いお話を、読んでみたい、聞かせてあげたい、そのどちらにもぴったり。
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5歳児におすすめの昔話絵本
『かさじぞう』
瀬田貞二/再話 福音館書店
日本の最も美しい昔話絵本の1冊。墨絵で描かれた雪の質感が印象的で、5歳児の12月にぜひ読みたい。
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『おおかみと七ひきのこやぎ』
瀬田貞二/訳 福音館書店
ダイジェストしか知らない子も多く、卒園までに読んであげたい1冊。少し大きめの版なので持つ練習を。
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『だいくとおにろく』
松居 直/再話 福音館書店
起承転結がはっきりとしたメリハリのある物語。大工と鬼の会話も緊張感があり、子どもが集中して聞きます。
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『シナの五にんきょうだい』
クレール・H・ビショップ/作 瑞雲舎
お話は『王さまと九人のきょうだい』と似ていますが、こちらの方が読み聞かせ初心者向き。
『ブレーメンのおんがくたい』
瀬田貞二/訳 福音館書店
躍動感のある線画タッチの美しい絵本です。ロバの上に次々、犬、猫、雄鶏が乗るシーンが楽しく印象的。
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『たまごからうま』
酒井公子/再話 偕成社
ゆかいなベンガルの昔話です。明るいおおらかな絵と、落語のような展開で、子どもたちに大人気な1冊。
『とらとほしがき』
パク・ジェヒョン/作 光村教育図書
韓国の昔話ですが日本の『ふるやのもり』に似ています。韓国ではトラが身近な生き物だったと解ります。
『むらの英雄』
わたなべしげお/作 瑞雲舎
自分を数え忘れ、ひとり足りないと大騒ぎ。意味がつかめない子がいても、昔話のおおらかさを楽しめます。
『王さまと九人のきょうだい』
君島久子/訳 岩波書店
大人になっても覚えている人が多い昔話。見返し部分もしっかりと見せ、丁寧にページを繰って始めます。
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記事監修
JPIC読書アドバイザー 台東区立中央図書館非常勤司書。日本全国を飛び回って、絵本や読み聞かせのすばらしさと上手な読み聞かせのアドバイスを、保育者はじめ親子に広めている。鎌倉女子大学短期大学部非常勤講師など、幅広く活躍。近著に『0~5歳 子どもを育てる「読み聞かせ」実践ガイド』(小学館)。
※本記事は、保育者向け専門誌の記事を、パパやママ向けに再構成したものです。
構成/HugKum編集部