コロッケを作るのって、工程が多くて大変ですよね。そんなときは、たくさん作って冷凍しておきませんか。作り置きは、冷凍が一番!
ここでは、正しいコロッケの冷凍・解凍方法などを解説します。また、丸めない・衣なし・揚げない簡単コロッケレシピも紹介しますので、ぜひ試してみてください。
コロッケの保存はどの段階で冷凍する?
コロッケの冷凍するタイミングは、2通り。1つは、衣をつけた段階での冷凍、2つめは揚げてから冷凍する方法です。
衣をつけた段階での冷凍
コロッケを冷凍するときは、衣までつけて冷凍する方法がおすすめです。
ここまでの工程を済ませて冷凍しておけば、食べたいときに、いつでも揚げ立てが楽しめます。
【Goodポイント】
冷凍庫から取り出し、冷凍のまま揚げることができ、解凍時間不要!
また、揚げてから冷凍するよりも、揚げる前に冷凍したほうが水分が多く含まれているため、美味しく仕上がります。
揚げてから冷凍もOK
もちろん、揚げてから冷凍することもできます。
【Goodポイント】
たくさん揚げてしまい食べ切れないときは、冷凍しておけば長期保存ができます。
Q.お弁当に入れてもOK?
A.揚げてから冷凍したコロッケを常備しておけば、お弁当のおかずに解凍せずに入れることもできます。
特に、夏場のお弁当には冷凍コロッケをそのまま入れておくだけでお弁当の保冷剤代わりにもなります! その際、冷凍したプチゼリーなども一緒に入れておけば、さらに保冷効果がアップします。また、外出先の離乳食メニューとして衣を剥がし、中身だけを取り分けるなんてこともOK。
お総菜で買ってきたコロッケも冷凍できる
先にご紹介した、「揚げてから冷凍もOK」のところと同様、お惣菜のコロッケも冷凍可能です。
コロッケの冷凍保存のやり方
コロッケの冷凍保存のやり方は、「揚げずに冷凍する」方法と、「揚げてから冷凍する」方法があることをご紹介しましたが、具体的にはどのような方法で冷凍するか、解説します。
揚げずに冷凍する場合
衣をつけた状態のコロッケを、冷凍できる保存袋などに入れて冷凍します。
このとき、保存袋の空気はできるだけ抜いてください。
揚げずに冷凍した保存期間
1〜2ヶ月くらい、冷凍保存が可能です。
揚げてから冷凍する場合
揚げたコロッケは、しっかり粗熱をとってから、冷凍できる保存袋などに入れて冷凍します。
揚げてから冷凍した保存期間
こちらは、1ヶ月を目処に早めに賞味しましょう。
冷凍コロッケを上手に揚げるコツ
衣までつけて冷凍したコロッケは、揚げるときにちょっとしたコツがあります。
それは、凍ったまま揚げること! 衣を先に揚げることで壁を作り、そのあと中に火が通るようにじっくりと揚げていきます。
二度揚げも効果的
一度、衣がほんのり色づく程度で網に揚げます。
しばらく放置し余熱で中まで火を通します。放置の目安は約3分。続いて表面がこんがり色づくまで、二度揚げします。
クリームコロッケが破裂しやすい原因は
クリームコロッケを揚げると、破裂してしまうという声も聞きます。
それは、クリームと油の温度差が原因です。クリームコロッケを揚げるときのコツは比較的、低温から揚げ始めましょう。
じっくり火を通していき、最後は高温にしてカリッと仕上げます!
そのほかの解凍・調理方法
冷凍したコロッケの解凍方法などをまとめてご紹介します。
冷凍コロッケは自然解凍できる?
揚げてから冷凍したコロッケは、自然解凍できます。
【ポイント】
より美味しく食べるには、自然解凍をしてからトースターで焼いてみて! この一工夫で、揚げてから冷凍したコロッケも、しっかりと水分を含んだ美味しいコロッケになります。トースターで焼くときは、できるだけ低温で、途中上下をひっくり返し両面を焼きます。
電子レンジを使って解凍
お急ぎの場合は揚げてから冷凍したコロッケを自然解凍せず、ラップをかけずにレンチンで解凍してもOKです。
【ポイント】
コロッケが破裂しない程度にレンチンで温めてください。
そのあとはトースターで表面をカリッと焼き上げましょう。
揚げない!トースターで焼き上げながら解凍
揚げ物は苦手!という方は、揚げずに衣までつけてから冷凍したコロッケを、オーブントースターで焼き上げることもできます!
【ポイント】
まず、衣をつけて冷凍したコロッケに、表面にオリーブオイル等の揚げ油を振りかけます。
そのあと、オリーブオイルなどが垂れないよう、アルミホイルなどを敷いたオーブントースターに入れ、中までじっくり火が通るよう焼きます。
丸めない・衣なし・揚げない!簡単コロッケとは
コロッケを作ろう!と思っても、丸めて、揚げてと手間も時間もかかりますよね。
私が提案するのは超簡単コロッケレシピ「スコップコロッケ」です。
簡単すぎ!?「スコップコロッケ」
耐熱皿に詰め込むだけのスコップコロッケ!
これなら手間がグッと減ります。
まず、マッシュポテトとスライスチーズを交互に重ねていきます。最後にパン粉を振りかけ、トースターでこんがり焼いたら完成。
パン粉にはハーブや粉チーズを混ぜても美味しいですよ!
このスコップコロッケは、お弁当用のカップに小分けにして盛り冷凍しておけば、お弁当にも入れられます! ぜひトライしてみてください。
文・撮影/永峰こずえ(調理師・フードコーディネーター)
お弁当にもおすすめコロッケのレシピ
ここからは、コロッケのアレンジレシピを紹介します。
【1】クリームポテトコロッケ
ホワイトソースとつぶしたじゃがいもを混ぜるだけ! ホクホク&クリーミで、大人も子どもも大好きな味です。
◆材料
(大人2人分+子ども2人分)
ホワイトソース 1カップ
じゃがいも 2個
小麦粉・溶き卵・パン粉 各適量
揚げ油 適量
◆作り方
【1】じゃがいもは皮をむいて4等分し、サッと洗ってボウルに入れ、ラップをかけて電子レンジで6分加熱する。水けを拭いてつぶし、ホワイトソースと混ぜる。
【2】【1】を10等分して丸め、小麦粉、溶き卵、パン粉の順に衣をつけ、170℃に熱した油で1~2分、こんがりと揚げる。
※電子レンジの加熱時間は、600Wの場合の目安です。
◆ポイント
鶏ひきとえのきのホワイトソースは、ひき肉が入っているので、ご飯やパスタにかけるだけで満足感が◎。えのきだけを混ぜると色が目立たず、こっそり食物繊維を増やせます。
(5カップ分)
鶏ひき肉 200g
えのきだけ 2パック
玉ねぎ 1/2個
バター 40g
小麦粉 大さじ3
牛乳 3カップ
塩 小さじ1
こしょう 少々
【1】えのきだけと玉ねぎはみじん切りにする。
【2】鍋でバターを溶かして玉ねぎをしんなりするまで炒め、ひき肉を加えてパラパラになるまで炒める。
【3】【2】に小麦粉を加えて弱火にし、粉っぽさがなくなるまで炒めたら、水1カップを少しずつ加えて混ぜる。牛乳とえのきだけを加え、ときどき混ぜながらトロリとするまで煮、塩、こしょうをふる。
教えてくれたのは
藤井恵さん
簡単に作れて、栄養バランスがよく、おいしさのセンスが光るレシピが人気。二人の女の子のママ。
『めばえ』2014年5月号
【2】里芋コロッケ
里芋のぬめり成分には滋養強壮、免疫力UPの効果あり! 子どもの大好きなコロッケで
◆材料
(8個分)
里芋 正味300g(皮付きで400g・1個約100g×4個)
塩 小さじ1/4
ちりめんじゃこ 30g
青のり 大さじ1
ピザ用チーズ 40g
小麦粉、溶き卵、パン粉、揚げ油 各適量
サラダ菜 6枚
◆作り方
【1】里芋はよく洗って半分に切る。クッキングペーパーを敷いた耐熱皿に切り口を下にして並べ、ラップをかけて電子レンジで6~7分(600Wの場合)加熱する。
【2】【1】の皮をむき、熱いうちに塩をふってつぶす。ちりめんじゃこ、青のり、チーズを加えて混ぜ合わせ、8等分して丸める。
【3】【2】に小麦粉、溶き卵、パン粉の順に衣をまぶし、170℃に熱した油で揚げる。
【4】皿に盛り付け、サラダ菜を添える。
教えてくれたのは
牛尾理恵さん
うしおりえ/料理研究家。フードコーディネーター。栄養士の資格ももつ。病院での食事指導、料理研究家の助手、料理専門の制作会社を経て独立。おいしく、作りやすく、体にやさしい家庭料理が人気。
『めばえ』2018年2月号
【3】かぼちゃコロッケ
牛乳とマヨネーズを加えてクリーミーに、舌触りよくすることで子どもも、もりもり食べてくれます。
◆材料
(大人2人+子ども2人分)
かぼちゃ 1/6個
玉ねぎ 1/4個
ハム 4枚
【A】
牛乳 大さじ3
マヨネーズ 大さじ1
塩・こしょう 各少々
小麦粉・溶き卵・パン粉 各適量
揚げ油 適量
※かぼちゃ1/6個は皮と種を除いた状態で200gが目安です。
◆作り方
【1】かぼちゃは皮の硬い部分と種を除いて、ざく切りにする。玉ねぎとハムはみじん切りにする。
【2】耐熱容器にかぼちゃと玉ねぎを入れてラップをかけ、電子レンジ(600Wの場合)で5分加熱する。かぼちゃをつぶして、【A】とハムを加え混ぜる。
【3】【2】を丸め、小麦粉、溶き卵、パン粉の順に衣をつけ、170℃に熱した油で3~4分揚げる。
*ベビーリーフなどを添えても。
教えてくれたのは
藤井 恵さん
簡単に作れて、栄養バランスがよく、おいしさのセンスが光るレシピが人気。藤井家の毎日のごはんを綴ったブログも参考になります。
『ベビーブック』2012年11月号
【4】豆腐コロッケ
鶏ひき肉と豆腐を合わせてヘルシーでサッパリした味に。コーンの甘みがアクセントになります。
◆材料
(大人2人分+子ども2人分)
木綿豆腐 2/3丁(200g)
鶏ひき肉 150g
コーン(缶詰) 30g
塩 少々
【A】
玉ねぎ(みじん切り) 1/4個分
溶き卵 1/2個分
片栗粉 大さじ2~3
小麦粉・溶き卵・パン粉 各適量
揚げ油 適量
【B】
中濃ソース 大さじ2
牛乳 大さじ1
◆作り方
【1】豆腐は耐熱皿にのせ、電子レンジで1分30秒加熱する。ペーパーで巻き、重しをのせて15分ほど水きりをする。
【2】ボウルにひき肉と塩を入れて混ぜ、【1】、缶汁をきったコーン、【A】を加えてよく混ぜる。大きめの6個と小さめの6個に丸め、小麦粉、溶き卵、パン粉の順に衣をつける。
【3】170℃に熱した油でキツネ色になるまで揚げる。器に盛って、合わせた【B】を添える。
*お好みでレモンを添えても。
教えてくれたのは
みないきぬこさん
女子栄養大学を卒業後、料理研究家のアシスタントを経て2007年独立。料理家、フードコーディネーターとして料理雑誌や広告、メニュー開発など、幅広い分野で活躍。女児の母。
『ベビーブック』2015年3月号
【5】揚げないサクサクコロッケ
サクサク香ばしい食感はまるで揚げたて! 手間のかかるコロッケは、マヨネーズで炒めたパン粉をまぶせば簡単です。
◆材料
(大人2人分+子ども2人分)
じゃがいも 3個
合いびき肉 100g
玉ねぎ 1/2個
【A】
しょうゆ 小さじ2
砂糖 小さじ2
塩・こしょう 各少々
【B】
バター 15g
豆乳 大さじ4
パン粉 大さじ8
マヨネーズ 大さじ1
サラダ油 大さじ1
◆作り方
【1】じゃがいもは洗って皮つきのままラップに包み、電子レンジで8分加熱。返して2~3分加熱する。
【2】フライパンにマヨネーズを熱し、パン粉をカリカリに炒めて取り出す。
【3】玉ねぎをみじん切りにし、サラダ油を熱したフライパンで炒め、しんなりしたらひき肉を加えてぽろぽろになるまで炒め、【A】を加え混ぜて火を止める。
【4】【1】の皮をむき、【3】に入れてつぶし、Bを混ぜて火をつけ、ヘラで混ぜてサッと火を通す。小判形に整え、【2】をまぶす。
教えてくれたのは
ほりえさちこさん
栄養士、フードコーディネー ター、飾り巻き寿司インストラクター1級。男の子のママ。育児経験を生かした 簡単で栄養バランスのとれた料 理やかわいいレシピが人気。
『ベビーブック』2015年8月号
【6】ひき肉とかぼちゃのトースターコロッケ
サラダ油を少しかけてトースターで焼くので、油で揚げるよりもヘルシーです。サクサクとして食べやすいですよ。
◆材料
(大人2人+子ども1人分)
鶏ひき肉 200g
かぼちゃ 180g
サラダ油 適量
塩・こしょう 各少々
パン粉 1/2カップ
小麦粉 適量
溶き卵 1/2個分
中濃ソース 適量
◆作り方
【1】フライパンにサラダ油を熱し、ひき肉を炒めて塩、こしょうをふる。かぼちゃは皮と種を除いて一口大に切り、ゆでて、つぶす。ひき肉とかぼちゃをあわせて、小判形に丸める。
【2】パン粉はトースターで3分ほど焼く。
【3】【1】に小麦粉、溶き卵、【2】の順に衣をつけて、バットに並べ、サラダ油少々をかける。オーブントースターで3~5分焼く。
【4】器に盛って中濃ソースをかける。
教えてくれたのは
尾田衣子さん
「ル・コルドン・ブルー」やイタリアにて料理を学び、 OLから料理研究家に転身。現在、「料理教室Assiette de KINU」を主宰。男の子のママでもある。
『ベビーブック』2013年5月号
【7】クマさんライスコロッケ
青のりと粉チーズの味つけごはんをかわいいコロッケに。
◆材料
(大人2人+子ども2人分)
ご飯 480g
【A】
青のり 大さじ1と1/2
粉チーズ 大さじ2
塩 適量
【B】
小麦粉 大さじ3
水 大さじ3
パン粉・揚げ油 各適量
にんじん・スライスチーズ 各適量
焼きのり・トマトケチャップ 各適量
◆作り方
【1】ご飯に【A】を混ぜて適量に分け、丸くにぎる。
【2】混ぜ合わせた【B】、パン粉の順にまぶして衣をつけ、中温に熱した油で揚げる。
【3】ゆでたにんじんで耳、スライスチーズで鼻のまわりを作ってのせ、のりで目と鼻をつける。頬にケチャップを絞る。
教えてくれたのは
ほりえさちこさん
料理コーディネーター。キャラクター料理や子ども向け料理など、見た目が楽しく、かわいく、かつ、おいしくてヘルシーなレシピが人気。
『ベビーブック』2013年6月号
構成/HugKum編集部