そばのプロ、東京ソバット団が教えます!子連れで「立ち食いそば」はあり?なし? 親子で行くならこんな蕎麦屋へ

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ささっと気軽に食べられる「立ち食いそば」。かつて独身だったころはよく利用していたけれど、子連れになってからはなんとなく近寄りがたくなってしまった。そんなパパさん、ママさん!それでもやっぱり、立ち食いそばはコスパも手軽さも最高です。子連れだって、できれば活用したいところ。

そこで今回は、立ち食いそばの魅力を広めるために結成された「東京ソバット団」団長で、年間300食はスタンド系そばを食し、自身も二人のお子さんの父親である本橋隆司さんに、子連れで立ち食いそばを利用する際の注意ポイントやお店の選び方を指南していただきました。

そもそも立ち食いそばとは?

はじまりは、江戸時代

低コストなだけでなく、券売機による精算制度やセルフサービスなどによる手っ取り早い面が魅力的な立ち食いそば。
その歴史のはじまりは、なんと江戸時代です。当時からファストフード的に手軽に食べられるものとして江戸を中心に親しまれてきました。そのなごりで、現在でも立ち食いそばのお店は東京・関東を中心に多く見られます。

立って食べるお店ばかりではない

「立ち食いそば」とひと口にいっても、最近では椅子が設置されているお店が大半。なので、東京ソバット団では、椅子の有無にかかわらず、「早い安い」を基本とした「ファストフードとしてのそば」を「立ち食いそば」と定義しているそうです。「スタンドそば」とも呼ばれています。

子連れ利用は「あり」! じつは家族利用にも便利な立ち食いそば

最近では駅ナカやオフィス街などの都心だけでなく、あちこちで見かけるようになった立ち食いそば。
さらに、大手チェーンの「ゆで太郎」が、郊外の幹線道路沿いなどに駐車場つきの大型店舗も展開中。同じくチェーンの「富士そば」も、郊外の駅前に展開しています。メニューにも、丼モノやカレー、他セットメニューが増え、ファミリー層に向けた拡充を感じさせます。
ボリュームを選ぶこともできるので、和食志向の祖父母や、育ち盛りの小中学生、みんなでいっしょの大家族にはとっても便利。きめの細いサービス・ホスピタリティ向上をめざしている企業も多々あるので、居心地も快適です。家族での利用には、特にチェーン店の立ち食いそばがおすすめ。

立ち食いそばに子どもを連れていく場合の注意ポイント

では、いざ立ち食いそばに子連れで行く際、どのようなことに気をつければよいのでしょうか? 注意したいポイントを指南していただきました!

まずは子どもの状況をみきわめて!

立ち食いそばに限ったことではありませんが、外食できる年齢か、アレルギーの有無など、まずはお子さんの状況を見極めましょう。そばアレルギーがないかどうかは事前に必ず確認してください。

小さなお子さんにはフォーク持参推奨。スプーンや小皿は?

また、お箸がまだ使えないお子さんには、フォークを持参しておくと安心です。カレーがあるお店にはスプーンは必ずあるので、必要な場合は店員さんに声を掛けてみましょう。
たくさん食べられない幼児には、ミニサイズの丼やセットのハーフサイズを利用したり、パパママの大盛りを小皿にとりわけてあげたりと上手に工夫しましょう。子ども用にとりわける小皿も、大抵の場合は貸してもらえます。

こんな条件のお店を選ぶと◎

お子さん連れの際のお店選びには、下記のポイントにも気を配りましょう。事前にリサーチしておくと安心です。
・椅子がある。テーブル席があれば理想的
・オフィス街や繁華街エリアのランチタイムにバッティングしない
・お子さんがイメージをしやすい食品サンプルがある
外国人観光客向けの対応マニュアルが確立されているチェーン店なら、テーブル席や食品サンプル設置などのポイントもおさえているのでおすすめです。

また、テーブルの上には薬味や蕎麦湯が置かれている場合もあるので、お子さんが座る位置には十分に配慮しましょう。

関東圏でおすすめの親子・家族向け立ち食いそばチェーン

では具体的に、子連れや家族向けの立ち食いチェーン店をご紹介します。それぞれに特徴が異なります。気になるお店は公式ホームページもぜひチェックしてみましょう!

ゆで太郎

自家製麺でなんと言ってもそばがおいしい! 最近は郊外出店にも積極的で、ゆったりとした造りのテーブル席を設けた店舗も多数。カレーライスやカツ丼など、ご飯ものメニューも豊富です。

ゆで太郎公式HP

 

名代 富士そば

郊外の駅前に出店が多い富士そば。こちらもテーブル席の設置店舗が多く、ゆったりと造られています。そばはもちろん、なかでもカツ丼が人気なんだとか。ボリューム満点のメニューが充実しているので、育ち盛りの男の子がいるご家庭には特におすすめしたいお店です!

富士そば公式HP

 

嵯峨谷

店内製麺の十割そばがウリ。都内に店舗を増やしていて、テーブル席がある店舗も。元々はひものメインの居酒屋を経営していた方がはじめたお店なので、ほぐしたアジの載ったご飯など、和食スタイルのご飯メニューがあります。ビールが安いのでパパさんにもうれしいおそば屋さんです。

しぶそば

駅施設の中にあるので、買い物途中の利用に便利なしぶそば。池袋・渋谷・東急線沿線の駅を中心に展開しています。ご飯モノメニューもバリエーション豊富なので使い勝手良し。季節限定メニューも多岐にわたるので要チェック。

しぶそば公式HP

 

気軽でかんたんなだけじゃない、立ち食いそばの魅力

さくっと食べられる手っ取り早さが魅力的な立ち食いそば。しかし、その魅力は気軽さだけではありません。
トッピングを選べば野菜も取り入れることができ、そば自体も食物繊維やルチンも豊富。食後の血糖値の上昇も穏やかだったりと、そばは健康にもとっても良いのです。ファミレスやファストフードの洋食ももちろん便利ですが、そばも同様に気軽で簡便、しかもヘルシー。ぜひ、ご家族での外食の選択肢に入れてみてくださいね。

 

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記事監修

東京ソバット団 本橋隆司

おいしい立ち食いそばや大衆そばを日々食べ歩き、その歴史や人との関わりを研究中。バッと行ってバッと食ってバッと帰るが信条の東京ソバット団の団長であり、そば以外にもフリーの編集・ライターとしてウェブや雑誌などで執筆中。(スタンダーズプレス)、FBページ→https://www.facebook.com/tokyosobatdan/

構成・文/羽吹理美

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