HugKumでは新連載【教えて!保育士さん】シリーズとして『保育士座談会』をスタートしました! 子育て中のみなさんへ現役保育士さんの声をどんどん届けていきます。
第三回は「こどもが喜ぶおもちゃ」について。【前編】では、年齢別に子ども達におすすめのおもちゃを教えていただきました。後編では、保育士さんがプライベートで選んでいるおもちゃや、季節の遊びについて探っていきます!
【前編】はこちら
お話を伺った先生
目次
伝統的な遊びは年齢によってアレンジ
筆者:子ども達には日本の伝統的な遊びや季節の行事を伝えたいなと思うのですが、保育園ではどんな遊びをしていますか?
Q.季節を感じられる遊びを教えてください。
斎藤先生:お正月はふくわらいですね。1歳児は目隠しをせず「目はどこかな? 口はどこかな? 」と遊び、2歳児はあえて変な顔を作って笑わせることも。3歳以降はいよいよ目隠しをして、本格的にふくわらいを楽しみます!
中村先生:牛乳パックとペットボトルのキャップでつくった〝手作りコマ〟は、少ない力でもクルクルと回せて乳児さんも楽しめますよ。
小林先生:〝手作りの凧〟も子ども達と一緒に作るところから遊べます。ビニール袋にタコ糸を付けただけのシンプルなものでも、風で膨らむので楽しいんですよね。
ハサミが使えるようになったら、ぐるぐる凧も◎。画用紙にぐるぐるを書いてあげ、子どもが好きな絵を書いたり、色を塗ったりして、ハサミで切ります。真ん中に糸を貼り付ければ、ぐるぐるとまわって楽しい凧になります!
【ぐるぐる凧の作り方】
- 直径15cmの円を書き、ぐるぐると線を書きます。
- 好きな色を塗ります。
- 真ん中にタコ糸を貼り付ければ出来上がり。
知りたい! プロの保育士さんのリアルな子育て
筆者:保育士さんは、なんでも華麗に手作りしてしまいすごいです。ご自身のお子さんも手作りおもちゃで遊ばせているのでしょうか。
Q.保育士の先生は、自分のお子さんにどんなおもちゃを与えていますか?
斎藤先生:私は3歳の男の子を育てていますが、既製品ではなくその辺にあるもので遊ばせることも多いです。ヨーグルトドリンクの空き容器にお米を入れてマラカスを作ったり、パスタを入れて違う音にしたり。ヨーグルトの空き容器は、お米を入れておままごとの調味料にもなります。
小林先生:子ども用のシロップ薬の容器も、お医者さんごっこの時に薬として使えますよね!
私の子はもう成人したんですが、小さい頃はおままごとの好きな男の子でした。当時、男の子におままごとセットを買うのもなぁと思い、100円ショップで本物のコップやおたまなどを買って与えました。飽きたら大人が使えば無駄にならずに済むかなっと思って(笑)私が料理している横で真似していましたね。
筆者:へー! 100円ショップのおままごとセットは購入したことがありましたが、本物を与えるのはいいアイデアですね!
すぐにカビてしまうお風呂のおもちゃは、飽き容器で充分
ところで、お風呂のおもちゃで良いアイデアはないでしょうか? すぐにカビてしまうのに、ジョーロや水鉄砲は作りが複雑なので掃除が面倒で……。
Q.おすすめのお風呂のおもちゃは?
斎藤先生:ガチャガチャの空き容器は穴が空いているので、お風呂で水遊びに使えますよ。
中村先生:マヨネーズの空き容器は水鉄砲になりますよね。水遊びの時期はペットボトルの底にキリで穴を開けて噴水遊びをしますよ。
筆者;ペットボトルに穴を開けるだけなら簡単そう。今日作ります!
捨てるチラシで、おままごとが10倍楽しくなる
わざわざおもちゃを買わなくても、遊べるものって身近にたくさんあるんですね。そのマインドに感動しました。これから作ってみたいものもあるのでしょうか。
Q.これから作ってみたいおもちゃは?
斎藤先生:今、「メニューブック」を作ろうと思っています。ケーキ屋さんやアイスクリーム屋さん、ビザ屋さんなどのチラシを集め、クリアファイルに入れて、レストランのメニューの様にしようかと。字にも興味が湧いてくれると良いなと思っています。
筆者:メニュー‼ おままごとが更に盛り上がること、間違いなしですねっ。
たくさんのアイデア本当にありがとうございました。
保育の現場で生まれた遊びのアイデア。是非実践してみてください
今回も、保育士さんのアイデアにひたすら驚かされる座談会でした。子ども達は大人の真似をしたがるので、本物の調理器具をおもちゃにしてしまう話は目からうろこ! 遊ばなくなったら親が再利用できるのも、地球にも優しくていいですよね。
みなさんも、気になるおもちゃがあれば是非参考にしてみてください。
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文・構成/寒河江尚子 協力/小学館アカデミー保育園