子ども心で旅するハワイ、ネイバーアイランド・マウイ島へ!Take me to MAUI for adventure !

子どもと一緒に過ごす長期休みは、園や学校のお休みと、ホテルやフライトの予約を兼ね合わせ、早い時期から計画的に立てたいもの。子連れで過ごす海外渡航先としてハワイは人気ですが、ほとんどのファミリーがオアフを訪れるのではないかと思います。そんな中、マウイ島を知りつくしている青木たまなさんが、その魅力について案内してくれました。写真集のように美しい風景とともに、その魅力を存分にお楽しみください!

子ども連れの旅は、たくさんの感動を吸収させてあげられる場所へ

旅に出る、というのは心踊ること。日常と違う風景に、なんであんなにときめくのでしょう。海外の旅では言語の壁やハプニングもあるけれど、やっぱり日常の延長線にはない、海外での旅の経験は自分の人生のとっておきの1ページです。

とりわけ、こどもとの旅は、彼らにとってもわたしたちの人生にとっても、限られた今だけの体験。こども、という貴重な時間、彼らと風景を共有すること。英語に触れさせて、グローバルに、なんてことより、ただ、ただ、こどもたちに、世界をもっともっと見て、感じて、柔らかな感性で受け取ってほしいと思いませんか?

オアフよりももっともっと海も山も広く、時間がゆっくり流れているマウイ島!

そんなママたちにおすすめしたいのが、ハワイのネイバーアイランド・マウイ島です。ワイキキのあるオアフ島だと、周囲のツーリストもせわしなく、高級ホテルにショッピングにと、気づかぬうち、わたしたちもツーリストモードで、日常の延長になりやすいところがあるのですが、マウイ島に来ると、オアフ島よりもっともっと空も海も山も広く、時間がゆっくり感じられるはず。目を覚ませば眩いサンライズ、ビーチには波間に弾けるこどもたちの笑い声、水平線を染めるサンセット、そして夜の帳が降りると漆黒の空に降るような星……その純度の高さに「こんなハワイもあったんだ!」と感じることでしょう。

オアフ島から30分のフライトで足を伸ばせるマウイ島。その、過ごし方のポイントを3つご紹介します。

1.SAY HI!  ビッグスマイルのすすめ!

まだまだ英会話はちょっと……と及び腰になってしまう人も、ぜひ現地の方と目が合ったらビッグスマイルで「ハイ!」と言ってみて。(この時、口は、アメリカ人のように、横にニッと広げるイメージで、ちょっとおおげさかな?位に)

こどもと一緒のマウイ旅では、見知らぬ人々からのスマイルにたくさん出逢うことに気づきます。そんな時、ビッグスマイルで「ハイ!」と言えるだけで、一気にリラックス&ハッピーモードが生まれます。そこから会話がはじまることも。ハワイのネイバーアイランドでは、見知らぬ人にごく自然に話しかけられる空気があります。とくに子連れ同士なら、コミュニケーションもスムーズ。たとえばレストランで隣り合わせたり、ビーチだったり。ちょっとした単語だけでも大丈夫! 折角のマウイ、片言でも気負わず話してみれば、そこはかとなく何かが通じ合えるのを感じるはず。そんな小さなきっかけが旅をより深く彩ってくれます。

 

2 ADVENTURE! 大人こそ、冒険を!

何より、こどもとの旅のギフトは、私たち大人が忘れてしまった瑞々しい感覚に出逢う事。自然が豊かなマウイ島で、小さな彼らが捉える世界も時間も、大人とまるで違います。海なら、タイドプール(岩のビーチの水たまり)に浸かり、小さな生物を飽きずにじっと見つめていたり、マウイの渓谷、イアオヴァレーなどのトレッキングでは、木の実や美しい鳥の声をいち早く気づいたり。サプライズが一杯の彼らの姿に、勝手知ったる?!ハワイが、まるで違う場所に見えてくる、そう、アバターの世界に飛び込んだよう。

こどもと一緒だからこそ、大人もこども心に戻ってみることをおすすめ。マウイの海で鯨のブリーチングにはしゃいだり、森のトレッキングで滝壺にジャンプしたり、ターザンのように大きな樹木によじ登ってみたり、泥だらけもOK! NO RULE! JUST FUN! こどもとこども心で思いっきり楽しんで!

3 BE ROMANTIC! もっとロマンティックでいい!

マウイでは、光や風、樹々の香を、とても身近に感じます。

いつもの日常にある交差点や地下鉄の人波や騒音も、追い立てられそうな忙しなさも、ここにはありません。そう、マウイで1日も過ごせば、すっかり普段の「大人」「親」の顔も、スピーディーな感覚も、ほぐれてしまいます。

そんな旅の時間こそ、ロマンティックな感覚になれる貴重な時間。

自然に溢れるマウイ島では、日常で忘れていた感覚を呼び覚ます過ごし方、ロマンティックな感覚で味わう様に過ごすのが、おすすめ。

島の西側のワイレアやキヘイのビーチでは淡いピンクとオレンジが入り交じるサンセットにふと涙がこぼれそうになるほど切なくなったり、島の中程、山側のマウイズワイナリーや、オーガニックファームの在る高原地帯にゆけば、空気の香りが時間によって刻々と変わり、果てしなく広がる高原を駆ける風の音に耳を傾けてみたり……。旅する人々も、マウイではどこかロマンティックに見えます。刻々と移り変わる水平線を見つめるカップル、波間にはしゃぐこどもたちの姿、黄昏にのんびりとボードゲームをする老夫婦、すべてが映画のワンシーンのよう。照れも忘れ、ここぞとばかりにロマンティックな感覚を全開にしてみてください。ほんの少しスマホやカメラを脇に置いて、自身の感覚で味わい尽くしてみて。

そして、海外の旅は、いつものルールや常識に囚われず、わたしたちが海外基準のソーシャルスキルを学ぶ機会でもあります。モンテッソーリスクールもあるパイアでは、ローカルサーファーのパパが小さなこどもと二人でカフェで寛いでいて、4歳くらいのそのこどもたちが小さな声で静かにパパと会話を楽しむ姿を目にしたりもしました。欧米では、こどもは小さくてもパブリックな場所で騒いだり、大人の時間を邪魔しない、また大人たちもしっかりとそんなこどもたちをケアしているのを目にします。それでいて、ビーチや森など大自然の中では思いっきりダイナミックに遊ぶ、欧米のパパやママの姿は刺激になります。

もちろん、海外では熱をだしたり、ケガなどトラブルもあるかもしれません。こどもとの海外の旅とは、親として大人としてリスクを想定し、備えることも大事です。でもその上で、いまこのひと時、こどもと宝物のような旅をするために、一歩踏み出してみませんか?

ハワイ渡航歴35回のベテランが語る、子連れでマウイを旅するヒント

持ち物のヒント

小さなハサミ、ボンドなどの工作キット、スケッチブック、ソーイングキットをスーツケースにいれておけば、旅先の想い出をこどもと綴れます。ガーデンのプルメリアを拾って、いい香りの花冠をつくってみたり、貝殻をひろってカードをつくってみたり、スケッチブックにコラージュしたり。とっておきの想い出がつくれます。

おすすめエリア

パイアタウン(こどもとのんびり街歩きするのに最適。ローカルはモンテッソーリスクールもあり、サーファーファミリーの様子も素敵です)

ボールドウインビーチ(パイアの街にある、ローカルがのんびり過ごすビーチ。ファミリーで楽しめます。CHILL OUTにぴったり)

マカワオ(高原にある小さな小さな街。日系人の営むシューパフやさんやおしゃれなセレクトショップもあり、こども向けのお店はないけれど、パイア拠点でステイしたときなど立ち寄ってみて)

 

マウイ通の青木たまな氏が選ぶ、癒しの7大スポット

ハイクにあるB&Bのガーデンにある大きな樹木

パイアの街から15分ほどのハイクにあるB&Bのガーデンにある大きな樹木。

マウイでは思わず触れたくなってしまうような樹木がいっぱいです。

キヘイにあるカマオレビーチのサンセット

キヘイにあるカマオレビーチでは夕暮れがとてもロマンティック。

カップルや老夫婦が静かにピンク色の空を眺める中、

こどもたちはいつまでもいつまでも波を楽しんでいます。

こどもも大人も誰もが思うままにサンセットタイムを味わっていて、

ムードそのものが映画の1シーンのよう。

刻々と色をかえてゆく空、そして海。

いまこの瞬間が永遠であったらいいのに、と願う程の美しさと切なさ。

こどもは天才的にセンチメンタルだったりもします。

だからこそ、いつまでもこの一瞬をわすれないよう、

暮れゆくビーチで遊び続けているのかも。

 

カマオレビーチでビーチピクニック

お気に入りの本とアボガド、パパイヤ、ベーグル、ココナッツウォーターをバスケットにつめてビーチピクニック。ビーチでは常に水分補給を忘れずに。

カマオレビーチなら、近くにちょっとしたレストランのならぶモールもあります。

秘境ハナの滝壺やジャングル散策

 

ハナという自然に囲まれたエリアでは、樹木もこんなに大きい!

ワインディングロードのロングドライブ、トイレをはじめ設備の非常に少ないエリアのため、小学生以下のお子さん連れは難しいかもしれませんが、キャンプや長距離ドライブに慣れているファミリーは、ぜひチャレンジを。

こどもたちにも見せたい、素晴らしいエリアです!

滝壺やジャングル、ビーチなども秘境ハナならでは。

はじめてならガイド付きのツアーもいいかもしれません。

マウイ島のシンボル・カアナパリビーチ

 

 

マウイのワイキキ的エリア(?)カアナパリビーチ。

とはいえ、ワイキキの何倍も広大で、ホテル同士も離れているので、賑やかさもちょうどいい感じ。ワイキキほどの混雑はまずありません。

はじめてのマウイなら、カアナパリの大型系ホテルで過ごすと安心。

それでも、ネイバーアイランドらしい、マウイらしい過ごし方ができます。

ノスタルジックな港町・ラハイナ散策

 

カアナパリビーチの主要大型ホテルを廻るシャトルバスに乗ると、

30分程でノスタルジックなムードの港町ラハイナに到着。

ビーチ添いにはテラスのレストランが建ち並び、

どこもトーチやキャンドルでとってもムーディー。

マウイの北側・ホオキパビーチで岩場遊び

 

マウイの北側、ウインドサーフィンで有名なホオキパビーチのあるエリア。

タイドプールという岩場の水たまりはこどもたちの最高の遊び場。

ここでは小さな魚やヤドカリがいて、こどもはじっと観察したり、水に浸かってみたり、遊び続けています。まるで自分の基地のような感じが楽しいのかも!

 

 

『やさしいハワイ マウイ島の本』青木たまな・著(小学館)

青木たまな プロフィール

東京在住。学生の頃から各国を旅し、ハワイは渡航40回を超える。企業での都市開発やマーケティング、PR職のかたわら、旅を通じてコンディションを整えるリトリートを世界各地で経験。ワークショップを(不定期で)主宰。ニュートラルなライフスタイル、体と心を健やかに保つコツを伝えている。著書に『ハワイ島の本 Big Islandのいいところぜんぶ。』(大和書房)がある。

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