離乳食の食パンはいつから?選び方から冷凍保存、パン粥レシピまで解説

こんにちは。離乳食インストラクターの中田馨です。今日は手軽に食べられる食パンの離乳食メニューをご紹介しますね。

離乳食でパンはいつから食べられる?

パンは離乳食初期後半から食べられます。食べられると言ってもいろいろなパンが食べられるわけではありません。まずはシンプルな「食パン」を、牛乳や水などの水分で炊いた「パンがゆ」からスタートです。

食パンにアレルギーはない?

食パンの主原料の小麦は、アレルギー表示義務のある特定原材料7品目に分類されるため、初めて食べる時は離乳食スプーン1さじからスタートさせます。

もし、食べた後に機嫌が悪くなったり、体にいつもと違う様子が見られるときは、主治医に相談しましょう。

赤ちゃんに食べさせてもいいパンの種類

フランスパンは食パンの次におすすめ。真ん中の白い部分を食べさせましょう。バターロールは、バターが食パンの倍以上使われているので後期以降。頻繁には食べないようにしましょう。甘い菓子パンや味のついた総菜パンは、赤ちゃんにとって濃い味ですので離乳食期はNGです。

パンをそのまま食べれるのはいつから?

パンをそのまま食べられるようになるのは、カミカミができるようになってくる離乳食後期。一度に大きいパンを口に入れると食べにくいので、まずは小さくちぎって食べさせましょう。

時期別の量の目安

離乳食中期は15~20g、後期は30g程度を目安に

1回の食事での食パンの量ですが、離乳食初期(後半)が5~10g、離乳食中期が15~20g、 離乳食後期は30g、離乳食完了期は40~50g程度を目安にします。手軽ですし、パクパクと食べやすい食パンですが、赤ちゃんには塩分も気になるところ。食べすぎには注意しましょう。

離乳食で使う食パンの選び方

シンプルな原材料を使った食パンを選びましょう

「食パン」と一言で言っても、様々な食パンがあります。バター、マーガリン、ショートニングなどの油脂や甘さを加えているものもあります。これらは大人用に作られたものですので、赤ちゃんには不向きなことも。選ぶときのポイントは、できる限りシンプルな原材料を使っている食パンを選ぶことが大切です。

原料にはちみつを使ったものは避けて

厚生労働省の「授乳・離乳の支援ガイド」によると、1歳未満の赤ちゃんに、はちみつを与えてはいけないと注意喚起されています。理由は、「乳児ボツリヌス症」を発症させてしまう危険性があるためです。加熱しても、少量でも「乳児ボツリヌス症」を発症する可能性があるので注意しましょう。

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離乳食の食パンの冷凍保存テクニック

1枚ずつラップに包んで、ジップロックなどで密封

食パンを冷凍するときは、1枚ずつラップに包んで冷凍し、ジップロックなどに入れ密封します。こうすることで冷凍やけを防ぐことができます。1斤そのまま冷凍すると、1枚を取り出すのが大変ですが、1枚ずつラップすると、使う時に楽です。

そして大切なことは、「冷凍した食パンは1週間で使い切る」ということです。

-離乳食初期-パン粥の基本レシピ

食パンは離乳食初期の後半から食べられます。まずはお湯で炊いた「パン粥」を少量からスタート。パン粥の基本的な作り方やアレンジしたレシピをご紹介します。

離乳食初期のパン粥レシピ

離乳食初期におすすめのパン粥の作り方をお伝えします。

<材料>

食パン(ミミなし) 10g
水 50~60ml

    <作り方>

    1.細かくちぎった食パンを分量の水で炊く
    2.裏ごしして滑らかにします

      これがシンプルなパン粥の作り方です。これにバナナやりんご、かぼちゃを入れてもおいしく、赤ちゃんが喜びますよ。また、水ではなく粉ミルクで炊いてもOKです。粉ミルクは普段ミルクを作っている割合の粉ミルクと水で炊きましょう。

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      離乳食中期-パン粥のアレンジレシピ

      かぼちゃパン粥

      <材料>

      食パン(ミミなし) 20g
      かぼちゃ 10g
      牛乳 80g

      <作り方>

      ・かぼちゃは、皮、わた、種を取り、湯がきやすい大きさに切る

      1.お湯でかぼちゃをゆがいてつぶす

      2.牛乳を熱して、ちぎった食パンとかぼちゃを入れ煮る 

      きな粉パン粥

      <材料>

      食パン(ミミなし) 20g
      きな粉 5g
      牛乳 80g

      <作り方>

      1.牛乳を熱して、ちぎった食パンときな粉を入れ煮る

      離乳食後期-食パンの手づかみ食べレシピ

      しらすとじゃがいもパン

      <材料>

      食パン 30g
      しらす 3g
      じゃがいも 10g

      <作り方>

      ・しらすは、湯がいて塩抜きする

      ・じゃがいもは湯がいてつぶし、水分を加えてペーストにする

      1.食パンにじゃがいもを塗り、しらすをのせる

      2.トースターで2~3分焼く 

      きな粉パン

      <材料>

      食パン 30g
      きな粉 3g
      レーズン 4粒

      <作り方>

      ・レーズンは半分に切り、お湯につける

      1.食パンを5㎜のスティックにする

      2.きな粉とレーズンを1にからめる

      -離乳食完了期-食パンの手づかみ食べレシピ

      かぼちゃクリームサンド

      <材料>

      • 食パン 1/2枚
      • かぼちゃ 15g
      • クリームチーズ 5g

      <作り方>

      • ・食パンは、耳を切ってから細長く1/4に切る
      • ・かぼちゃは、種・ワタ・皮をとる
      1. かぼちゃを湯がいてつぶし、クリームチーズと合わせる
      2. 食パンに塗って、くるくると巻く

      離乳食の食パンに関する体験談

      HugKumでは、0~2歳のお子さんがいるママやパパ122人に、離乳食の食パンに関するアンケートを実施しました。まずは、お子さんが食パンを食べた様子についてお聞きしました。

      Q.離乳食でお子さんは食パンを好んで(嫌がらずに)食べてくれましたか?

      Q.離乳食でお子さんは食パンを好んで(嫌がらずに)食べてくれましたか?

      「好んで食べた」が67.2%と、離乳食中のお子さんたちに食パンは人気のようです。パン粥など、初期から食べれるメニューもあり、アレンジの幅も広いので、赤ちゃんの離乳食にも取り入れやすいですね。

      それでは、実際のママパパの体験談を紹介します。

      ママパパの体験談

      「パンがゆは美味しくてぺろり。作るのも簡単でした。」(30代・京都府・子ども2人)
      「ミルクと混ぜてミルクパン粥にしたりして与えていました。お米よりも塩が含まれているためか、食いつきが良かったです。そのままでも月齢が上がると食べるようになりました。」(30代・神奈川県・子ども2人)
      「食パンは何も付けなくても好きなようで、大人が食べている食パンも催促される」(30代・新潟県・子ども1人)
      「よく食べるので助かってます。 ミルクパン粥を作って野菜を入れる事が多いです。 まだ歯が生え揃ってないのであまり作っていませんがフレンチトーストも好きみたいです。」(40代・福岡県・子ども1人)
      「娘はお粥をほとんどと言っていいほど食べてくれなくて、唯一食べてくれる炭水化物がパンでした。そのあともうどんは好きになったのですが、パンだけはどんなに機嫌が悪くても食べてくれたのでどこへ行くにも持ち歩いていました」(20代・福岡県・子ども1人)
      「初めて与えたとき、美味しそうに食べたが、アレルギーが出てしまった。」(30代・神奈川県・子ども2人)

      作り方も簡単なパン粥は赤ちゃんたちに人気のようでした。うどんやごはんなど、ほかの炭水化物と比べて食いつきが良いというお子さんも。カミカミ期以降、そのまま食べられるようになると持ち運びにも便利で重宝しそうです。

       

      時にはごはんの代わりに食パンを離乳食メニューを取り入れて、変化を加えてみてくださいね!

       

      記事執筆

      中田馨|離乳食インストラクター

      一般社団法人 離乳食インストラクター協会代表理事。中田家庭保育所施設長。現在13歳の息子の離乳食につまづき、離乳食を学び始める。「赤ちゃんもママも50点を目標」をモットーに、20年の保育士としての経験を生かしながら赤ちゃんとママに寄り添う、和食を大切にした「和の離乳食」を伝えている。保育、講演、執筆などの分野で活動中。自身が開催する離乳食インストラクター協会2級・1級・養成講座はこれまで2500人が受講。

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