先進国と発展途上国・開発途上国の違いって? 定義や条件を確認して理解を深めよう【親子で世界を学ぶ】

日本は先進国の一つとして考えられていますが、そもそも先進国とはどういった国を指すのでしょうか。先進国の定義や発展途上国との違いについて解説します。また、さまざまな角度から順位を付けられた、世界最高の国ランキングもチェックしておきましょう。

先進国とは?

「先進国」がどういった国を指すのかは分かっていても、どうやって先進国になったのかはっきり説明できる人は多くありません。まずは、先進国とそれ以外の国のボーダーラインについて確認していきましょう。

先進国と呼ばれるための定義はない

先進国を「経済的に豊かで暮らしの整った国」といったイメージで捉えている人は多いのではないでしょうか。例えば子どもにこのように説明したとして、それは間違ってもいなければ正しくもありません。

なぜなら、一般的に先進国とされている国々は「この条件を満たしているから先進国ですよ」と位置付けられているわけではないからです。

ただし、経済分析を行う研究の場・国連・世界銀行などの機関は、それぞれが世界の国々を評価する独自の基準を持っています。厳密にいえば、「世界で共通とされる先進国の定義はない」ということです。

OECD加盟国を先進国と呼ぶ?

世界の基準ではありませんが、日本の内閣府では「OECD(経済開発協力機構)加盟国」を先進国としています。OECDに加盟しているのは37カ国で(2020年9月現在)、日本が加盟したのは1964年のことです。

OECDは以下の3点を主な目的に掲げています。

・世界経済の発展
・発展途上国の支援
・世界貿易の拡大

加盟国は世界に貢献しつつ、自国の経済を発展させる機会を得ているのです。

出典:OECD(経済協力開発機構)の概要|外務省

発展(開発)途上国、新興国について

先進国に対して、生活水準が低いとされる国々は「発展途上国」「開発途上国」「新興国」と呼ばれます。続いて、こうした国々と先進国との関係について見ていきましょう。発展途上国・開発途上国と新興国の違いについても解説します。

ODA受取国リストに載っている国

経済状況が悪く個人の所得水準が低い国々を発展途上国・開発途上国とみなし、OECD加盟国はこうした国々へ経済的支援を行っています。支援が受けられるのは「ODA(政府開発援助)受取国リスト(DACリスト)」にある国々です。

ODA受取国リストに載っている国は、次のどちらかの条件に当てはまります。

・世界銀行により、高所得国以外に分類された国
・国連により、後発開発途上国とされた国

なお、リストは3年ごとに更新されており、近年ではだいたい140~145カ国が受取国に指定されています。

発展(開発)途上国と新興国の違い

ODA受取国には「新興国」と呼ばれる国々があります。新興国とは「今後の経済成長が期待できる国」のことです。発展段階にあるという意味で「エマージング・カントリー」ともいいます。

反対に、生活水準が著しく低い国々は「後発開発途上国」と呼ばれます。同じ発展途上国・開発途上国とされていても、新興国と後発開発途上国では経済や生活水準において大きな違いがあるのです。

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「世界最高の国」ランキングがある?トップ3を紹介

アメリカの雑誌「USニューズ&ワールドレポート」では、独自に打ち立てた65の指標をもとに世界の国々を評価してランク付けしています。それでは、2020年度「世界最高の国」ランキングのうち上位3カ国をご覧ください。

1位.スイス

第1位に輝いたのは「スイス」です。スイスといえば、アルプスの少女ハイジを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。ヨーロッパのほぼ中央に位置しており、首都ベルンの旧市街は世界遺産に登録されています。

今回は「政治的中立性」「経済的安定性」「世界に与えた文化的影響」などが高く評価されました。永世中立国であるスイスが選ばれたことは、世界の人々の平和を願う気持ちの表れといえるかもしれません。

2位.カナダ

「カナダ」は、前年度よりワンランクアップして第2位に躍り出ました。ナイアガラの滝を筆頭に広大な大自然に恵まれており、治安もよいことから留学先として日本人学生に人気の高い国でもあります。

「ビジネス環境」「起業家の活躍」などに加え、世界屈指の産油国であることやハイテク産業の隆盛などもアピールポイントとなったようです。「生活の質(QOL)ランキング」ではスイスを抑えて第1位となっています。

3位.日本

カナダと入れ替わりで昨年よりワンランクダウンしたのは我らが「日本」です。「教育水準の高さ」や「起業家の活躍」が評価されました。中でも、自動車や電子機器の生産については世界でも指折りの国とされています。

また、世界的影響のある文化を有していると評価されている点にも注目したいところです。お茶・書道・生け花といった伝統文化や、日本庭園などの文化的遺産は今後も日本の強みとなるでしょう。

さまざまな国についての知識を身に付けよう

先進国に明確な定義はありませんが、OECDに加盟しているような経済的・政治的に比較的安定している国であることを一つの基準として考えるとよいでしょう。

一方、発展途上国・開発途上国とされる国は、OECD加盟国からさまざまなODA(政府開発援助)を受けています。ODA受取国の中にもさらに格差があり、特に後発開発途上国とされる国々に対する支援が必要とされているのです。

日本は世界的にも安定した国として評価されています。こうして広く世界から見た日本の姿を知ることは、子どもが政治や経済に対する興味を持つきっかけとなるのではないでしょうか。

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構成・文/HugKum編集部

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