「柊」の名前はどんな意味? 男女別の名前例をご紹介

「柊」とは

まずは、柊の読み方や漢字の成り立ちから確認してみましょう。

柊の読み

【訓読み】ひいらぎ
【音読み】しゅう

漢字の成り立ち

柊は、木へんに冬の字を組み合わせた会意形声文字で、訓読みは「ひいらぎ」、音読みは「しゅう」。冬の字は、越冬のために食物を保存する様子をあらわした象形文字が元になっています。柊の木が冬に花を付けるため、このような漢字の成り立ちになりました。

「柊」ってどんな木?

クリスマスや節分に家を飾る柊は、どんな木なのでしょうか。

 

鋭い葉と丈夫な幹を持つ常緑樹

柊(ひいらぎ)は日本では福島県より南、四国、九州などに分布する常緑樹です。鋭くぎざぎざとしたのこぎり状の葉が特徴的で、触ると手指が傷つくことも。そのため、ひりひりと痛むことを指す古い言葉「疼(ひいら)ぐ」から柊(ひいらぎ)の名が付けられました。

またこの葉は、年を経るごとにトゲが減り丸くなるのも特徴です。柊の幹は小ぶりながらも頑丈な素材。櫛やそろばん玉、将棋の駒や楽器の部品などに用いられています。

「柊」は魔除けの木

古くから、柊は邪を祓う木として世界各地で親しまれています。西洋では冬もみずみずしい緑を保つ常緑樹の柊は縁起物とされ、魔除けに家に飾られてきました。キリスト教においても、幼いイエス・キリストの命を狙うヘロデ王から守ったという逸話が残されており、クリスマスには欠かせないモチーフとなっています。

また日本では節分の時期に焼いたイワシの頭とともに柊を飾る習慣があります。これは柊の葉のトゲが鬼の目を突き、家に寄せ付けないと信じられていたためです。

「柊」の花言葉

日本での柊の花言葉は「先見の明」「用心深さ」など。また欧米で一般的なセイヨウヒイラギは、「防衛・防御」「家庭の幸せ」などの花言葉が付けられています。

また11月8日、12月7日、12月25日は柊を誕生花とする日です。この日に生まれた赤ちゃんの名付けには、誕生花にちなんで柊を用いてもよいですね。

「柊」は名前ではどんな意味?

人々を魔から守る、頼もしい存在の柊ですが、名前ではどんな意味が込められているのでしょうか。

リスクを回避する賢さ

柊の花言葉にある「防御」や「用心深さ」「先見の明」から、無闇に結果を求めず物事を慎重に進める賢さを願うことができます。

不運や悪い結果から身を守る

古来、魔除けの木として人々を守ってきた柊。名前に用いれば、降りかかる危険や不運から身を守ることができますように、という願いが込められます。また家族や友人など大切な人を守れる強さを願うこともできます。

健康、体の丈夫さ

柊は樹木の中でも比較的寿命が長く、またその幹は強くしなやかな木材として重宝されています。このことから、柊を用いた名前には子どもの末長い健康を願うことができるでしょう。

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名付けのポイント・注意点

名付けの際にはどのようなことに気を付けるべきなのでしょうか?

名前の響き

実際に口に出して呼び合うことの多い名前は、響きのイメージも大切です。名前の候補はママパパ自身で声に出してみて、子どもがその名前で呼ばれるところを想像してみましょう。名字とのバランスも確かめることができますよ。

名前に込める意味

子どもにどんな人物に育ち、またどんな人生を歩んでほしいのか、名前に願いを込めましょう。また偉大な人物や家族、親しい親戚の名前から1文字を頂くのも昔から好まれる方法です。その人の性質や功績にあやかることができます。

姓名判断

姓名判断では、名前の字画でその人の運勢を占います。気になる方は、名前候補の字画を調べ、姓名判断を行ってみましょう。

姓名判断はWebサイトで手軽に行うことができますが、専門家に相談したい場合は、姓名判断を行う神社やお寺に出向き教えてもらいましょう。

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「柊」は名前に良くない?

「柊」は冬でも葉を落とさず、魔除けの象徴とされる常緑樹です。名前に使うと「冷たい印象」「トゲがある」などの理由でよくないと言われることもありますが、実際には「守る力」「強さ」「凛とした美しさ」を表す漢字として人気があります。画数や響きのバランス次第で、男の子にも女の子にも使える中性的な名前になります。意味を前向きに捉えれば、魅力的な名前のひとつといえます。

「柊」を使った男の子の名前例

「柊」は、強さや芯のある印象を持つ漢字です。名前に使うと凛とした雰囲気が生まれ、男の子らしい力強さや落ち着きを感じさせます。ここでは「柊」を使った男の子の名前例を紹介します。響きや意味を参考に、名前選びのヒントにしてみてください。

朝柊(あさひ)

一日の始まりを示す朝という漢字は名前においてもフレッシュな意味を持ちます。朝柊という名前には、物事にいつも新鮮な気持ちを持ちつつも、浮足立たずに取り組むことができる思慮深さを願うことができます。

和柊(かずひ)

朗らかな人柄や穏やかさを意味する和と柊を組み合わせた和柊は、リスクを回避し、また不運とも無縁の平和な人生を願うことができる名前です。

柊音(しおん)

音楽の才能や、人を楽しませることができる能力を意味する音。柊音には、賢さと人の心に明かりを灯す芸の才能を願うことができます。

柊(しゅう)

「ひいらぎ」のほかに「しゅう」とも読む柊は、一文字でも映える名前です。危険を退ける賢さと強運を持つことや、病気にかからない健康な体を願うことができます。

柊弥(しゅうや)

「弥」は“広がる”“満ちる”という意味を持ち、成長や継続を象徴する漢字です。「柊弥」には、困難にも負けずに力強く成長し、長く人に愛される存在になってほしいという願いが込められます。凛とした印象の中に、温かさと未来への希望が感じられる名前です。

柊哉(しゅうや)

「哉」は感嘆や問いかけを表す漢字で、名前に使うと個性や存在感を強調できます。「柊哉」は、芯のある静けさと、自分らしさを大切にする強さを併せ持つ名前です。響きの美しさと漢字のバランスから、落ち着きと品のある印象を与えます。

柊護(しゅうご)

人や物を守る意味を持つ護は名前においても同様の意味が込められる漢字です。柊護という名前には、その聡明さで自分のみならず周囲の大切な人も守れる力が持てるように、という願いを込めることができます。

柊路(しゅうじ)

大きさや正しさ、重要な地位などを意味する路と柊を合わせた柊路は、道を踏み外すことなく、危険を避けて人生を歩くことができるようにと願うことができる名前です。

亜紗柊(あさひ)

上位の存在の次点であることをあらわす亜は名前では伝統を重んじ、親や先祖を大切にするという意味を持ちます。また薄く織られた絹をあらわす紗は、繊細でしなやかな人という意味が込められる漢字です。亜紗柊という名前には、親や目上の人を敬い、細やかな感性と賢さで人生を着実に切り開く人という意味が込められます。

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「柊」を使った女の子の名前例

冬の木「柊」は、寒さの中でも葉を落とさず、静かに強く生きる姿が印象的な植物です。名前に使うと、芯のある美しさや凛とした雰囲気を感じさせることができます。ここでは「柊」を使った女の子の名前例を紹介します。

柊乃(しの)

古くから名前の止め字として好んで用いられてきた乃は凛々しく古風なイメージを持つ漢字です。柊乃という名前には、賢く凛とした雰囲気を持った人になってほしいという願いが込められます。

柊花(しゅうか)

「花」は美しさや華やかさ、そして人の心を和ませる力を象徴する漢字です。「柊花」という名前には、静かな強さを持つ柊と、やさしく咲く花のような魅力を併せ持ち、周囲に穏やかな彩りを与えられる人に育ってほしいという願いが込められます。凛とした印象と柔らかな響きが調和した、品のある名前です。

柊那(しゅな)

柔らかな響きを持つ那という漢字は、名前においてはしなやかな美しさをあらわします。柊那という名前には、思慮深く物事を遂行できる能力や、しなやかに人生を歩んでいけるようにという願いが込められます。

柊里(しゅり)

人が寄り集まって暮らす集落を意味する里は、名前においては大らかさや落ち着いた雰囲気を意味します。また距離をあらわす漢字であることから、長い道のりを着々と歩いていける人という願いが込められます。柊里という名前は、注意深く確実に人生を歩めるように願うことができます。

柊子(とうこ、しゅうこ)

女の子の名前で長らく好んで用いられてきた子という漢字は、もともとは王子や先生を示すもので、主に男性に使われていました。現代では、賢く品の良いイメージの漢字として幅広い世代から支持を受けています。柊子という名前には、危険を避ける賢明さと健康を願うことができます。

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「柊」の名付けに関するよくある質問

「柊」は、名前に使われることも多い漢字です。ここでは、名付けに関してよく寄せられる疑問とその答えを紹介します。

Q. 「柊」という漢字の意味は何ですか?

「柊」は冬の常緑樹で、鋭い葉で邪気を払うとされる植物です。漢字としては「ひいらぎの木」を意味し、魔除けや守りの象徴とされています。

Q. 「柊」という名前は男の子と女の子どちらに多いですか?

中性的な響きのため、男女どちらにも使われます。近年では男の子の名前に使われることがやや多く、力強さや凛とした印象を与える傾向があります。

Q. 「柊」を名前に使うのは良くないと言われるのはなぜですか?

「トゲのある葉」や「冬の木」というイメージから、冷たい・孤独といった印象を持たれることがあります。ただし、守りや強さの象徴として前向きに捉える人も多いです。

Q. 「柊」を使った人気の名前にはどんなものがありますか?

男の子では「柊真(しゅうま)」「柊翔(しゅうと)」、女の子では「柊花(しゅうか)」「柊那(しゅな)」などが人気です。響きの美しさと季節感が好まれています。

Q. 「柊」の読み方にはどんなバリエーションがありますか?

主な読み方は「しゅう」「ひいらぎ」など。名前では「しゅう」が最も一般的ですが、組み合わせる漢字によって柔らかい響きにもなります。

強さや賢さをあらわす「柊」

魔を祓う木として親しまれてきた柊は、名前では先見の明を持ち、また危険から身を守る強さや賢さを意味する漢字でした。一文字でも、他の漢字と組み合わせても魅力的な名前になる「柊」を、ぜひ名付け候補に入れてみてくださいね。

文・構成/HugKum編集部

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