寒くなると、お部屋の乾燥が気になりますね。そんなときに役立つのが加湿器です。乾燥しているとウイルスにも感染しやすくなるといわれますから、今年の冬は特に加湿器の購入を検討しても良さそうです。
加湿器選びのポイント
加湿器を購入しようとしても、その種類の多さに迷ってしまって、結局買えない… という人も多いのではないでしょうか。加湿器の種類や選び方を解説しますね!
加湿器の種類
・スチーム式
スチーム式の加湿は、お風呂場を想像するとわかりやすいでしょう。タンクの水を熱して蒸発させることで湯気を発生させて加湿します。
加湿のスピードが速いので、乾燥が気になる人にはおすすめです。一方で、消費電力が大きいので、電気代が比較的かかる、吹き出し口が熱くなるので子どもには注意が必要などの懸念点もあります。
・気化式
こちらは洗濯物をイメージしてみてください。湿らせたフィルターから水分が気化することで加湿します。
加湿速度はややゆっくりですが、電気代は比較的安くてすみます。フィルターを濡れたまま放置するとカビの原因になりますので、こまめなお手入れが必須です。
・超音波式
アロマがセットできたりするおしゃれな商品が多いのが特徴です。熱を用いず、タンクの水を微振動させて霧状にし、放出します。
気化式同様、熱を使わないので、衛生面での気遣いが必要です。また、周辺のものが濡れる場合があるので、設置場所には気をつけましょう。
・ハイブリッド式
ハイブリッド式というのは、上記3つのうち、2つの両方のシステムを使ったものです。「加熱+気化」、「加熱+超音波」があります。加熱式を用いることで衛生面は安心ですね。それぞれのメリットを得られます。
部屋の大きさと容量の選び方
加湿器を購入する際には、お部屋の広さにあったものを購入しましょう。
適応畳数より大きいと効果が薄れるのはもちろん、狭すぎると結露やカビの原因になります。
複数のお部屋で使いたいという場合には調節できるモデルもありますよ。
お手入れのしやすさはどうか
加湿器の加湿方式によってお手入れの方法は異なります。加湿器は、お手入れしないとカビの原因になるので、購入の際には、お手入れ方法については必ず検討しましょう。
加熱を行うスチーム式は、フィルターがないのでお手入れも楽! おしゃれで比較的安価な超音波式も、お手入れが簡単なものが多いのですが、デザインによっては手が入らないなどということもあるので注意が必要です。
気化式のものは、フィルターを使用するので、濡れっぱなしにしないように気をつけましょう。
その他の嬉しい機能もチェック
加湿器にはさまざまな付加機能があるものも。超音波式にはアロマを使えるものが多く、加湿とともに、香りでリラックスもできますね。
ほかにタイマー機能や、部屋の湿度を一定に保てる湿度調節機能がついているものもありますよ。
赤ちゃんがいる家庭が注意したいポイント
赤ちゃんがいるお家ではチャイルドロックは必須ですね。また倒れやすいデザインもさけたほうがいいでしょう。
子育て家庭が加湿器選びで重視したポイントは?
Hugkumでは、0~12歳の子どもがいるママパパを対象に、加湿器選びで特に重視したポイントについてアンケートでお聞きしました。お手入れや付加機能のほか、給水の手間がないものなど使い勝手も重視して選んでいるようです。
リビング用の加湿器のおすすめ
リビング(大部屋)向けにおすすめの加湿器です。家族が集まって長い時間を過ごすリビングには高性能なものをおきたいですね。
パナソニック ヒーターレス気化式加湿機 FE-KXS07
微粒子イオン「ナノイー」が花粉やアレルギー物質の活動を抑えてくれます。脱臭機能も高いので、食事の後の気になる臭いもすぐに消してくれます。また高速回転が特徴のDCモーターが搭載されているので、高速加湿が可能です。
バルミューダ Rain
斬新なデザインと高い性能が一緒になったバルミューダの商品。乾燥した空気を酵素フィルターに取り込むことで細菌を分解します。快適に感じられるという50%の湿度にお部屋を保ってくれます。
アイリスオーヤマ 加熱式加湿器 SHM-4LU-G
加熱式の加湿器のなかでもコスパの高い商品のひとつ。小さなボディですが、洋室なら11畳対応なので、リビングでも十分に活躍してくれます。市販のアロマオイルを使えるところも魅力ですね。
子ども部屋や寝室用の加湿器のおすすめ
寝室には静かなタイプがいいですね。リビングより、ちょっと小さな子ども部屋でも使えそうなものを選んでみました。
ダイニチ HDシリーズ HD-3017
業界トップの静かさを実現したというモデルです。部屋の温度に合わせて運転の度合いを調節してくれる機能もついています。
象印 スチーム式加湿器 EE-RN35
清潔な加熱式の加湿器です。一度沸騰させた綺麗な蒸気を65℃まで下げてから、放出してくれるます。チャイルドロック、フタ開閉ロック、転倒湯漏れ防止構造と安心なポイントの多い商品です。
KAZ VICS スチーム式加湿器 V750
のど飴で知られるVICKSが開発に参加したモデルです。弱設定なら約26時間の連続運転が可能なので、長い就寝時間も安心です。
赤ちゃん用の加湿器のおすすめ
赤ちゃんはとってもデリケート。適度な湿度を保つことで、過ごしやすいお部屋を作ってあげましょう。また、赤ちゃんと一緒に使う加湿器には特に衛生面やお手入れの簡単さも求めたいですね。
三菱重工 SHK70SR-W
[加熱+気化]のハイブリッド型加湿器です。液晶デジタル表示で、室温や設定湿度がすぐ確認できます。また、湿度が35%以下になるとブザーで知らせてくれる機能もあります。静音運転モードや消音機能も搭載。チャイルドロックももちろんついています。
シャープ HV-L75-w
[加熱+気化]のハイブリッド型加湿器です。メーカー独自技術である「プラズマクラスター」がカビとウイルスの活動、さらに静電気を抑えてくれるという優れもの。加湿とともに、空気もきれいにしてくれます。トレーだけでなく、本体上部からも給水できる点も、赤ちゃんのお世話に忙しいママ&パパには嬉しいポイントです。
ドウシシャ KHV-502
[加熱+超音波]のハイブリッド型加湿器です。抗菌加工製品の基準を満たしていることを示す「SIAAマーク」を取得しています。衛生的で、またお手入れも簡単にできます。アロマも使えるので、ママ&パパもリラックスできそうですね。
使うシーンをよく考えて選びましょう
乾燥が気になる季節になると購入を検討する加湿器ですが、種類が多く、またそれぞれの良さがあります。一方で、使い方や対応畳数を誤るとカビや結露など、逆効果になることも。使うお部屋やシーンをよく考えて購入しましょう。「家電選びはどうも苦手… 」という人は、お店の人に相談してから購入するのもいいかもしれませんね。
構成・文/清塚あきこ(京都メディアライン)