乾燥やウイルスから赤ちゃんを守る為に、部屋の湿度管理は大切です。感染症が流行する季節には、健康の為に部屋の空気を快適に保ちたいですよね。
加湿器を置きたいけれど、赤ちゃんのいる部屋で使って衛生面、安全面は大丈夫?と購入を迷っているパパママもいるのではないでしょうか。赤ちゃんがいても安心して使える加湿器をご紹介します。
赤ちゃんに加湿器が必要な理由
赤ちゃんはまだ体の機能が完全ではありません。特に6ヶ月を過ぎたころからはお腹にいるときにママからもらった免疫が無くなり、菌やウイルスの影響を受けやすくなります。また部屋が極端に乾燥していると喉や鼻の免疫機能が上手く働かず、感染を助けてしまうことも。
加湿器を使い部屋の湿度を保つことは赤ちゃんの健康を保つために大切です。
インフルエンザウイルスの予防に効果的
インフルエンザウイルスの活動が活発になる条件として挙げられるのが低気温と乾燥です。また乾燥した空気は気道の粘膜を傷め、インフルエンザウイルスの繁殖を助けてしまいます。
予防に効果的とされているのは室温22℃、湿度50~60%。加湿器で部屋の湿度を調節することはインフルエンザの予防に重要です。
鼻詰まりの解消
鼻詰まりの原因の一つが乾燥です。乾燥した空気は鼻水の粘りを増やし、鼻詰まりを起こしやすくします。
鼻詰まりによる口呼吸は浅い眠りの一因になる他、口内や呼吸器の乾燥を招き、細菌やウイルスに感染する原因になります。
赤ちゃんの鼻詰まり解消法として良く知られているのが蒸しタオルを鼻に当てるなど湿度を与える方法です。部屋の湿度を保つことは、鼻詰まりの予防・解消に役立ちます。
肌の乾燥を予防する
一見なめらかで綺麗に見える赤ちゃんの肌は、実はとても敏感です。特に生後2ヶ月以降は皮脂の分泌が低下し、乾燥しやすくなります。肌が乾燥しているとバリア機能が低下し、埃、ダニ、細菌などの外部刺激に弱くなる他、アトピーやアレルギーの原因になります。
加湿器で室内の湿度を適度に保ち、デリケートな赤ちゃんの肌の乾燥を防ぐことが大切です。
加湿機のタイプ別メリット・デメリット
さまざまな大きさや形がある加湿器。蒸気の出る仕組みにによって、大きく4タイプに分かれています。それぞれの特徴やメリットを紹介します。
スチーム式
スチーム式の加湿器は、水を加熱して蒸気を発生させるタイプです。加湿力が強く、加熱することにより清潔な蒸気が放出されます。
熱い蒸気が出るので、吹き出し口に触るとやけどをする可能性があります。赤ちゃんが誤って触らないように置き場所を工夫し、必要に応じてストーブガードなどで囲いを作りましょう。
気化式
気化式の加湿器は、水を含ませたフィルターに風を送り加湿するタイプです。他のタイプに比べ安い電気料金で使用できます。
加熱せずに運転するのでフィルターのカビや雑菌が繁殖しやすく、放置していると肺炎の原因菌が発生することもあります。こまめなお手入れで内部を清潔に保つことが必要です。
超音波式
超音波式の加湿器は、超音波で水をミスト状に変え放出するタイプです。気化式に比べパワフルに使用できます。比較的安い電気料金で使用でき、アロマオイルを入れて香りが楽しめるものもあります。
気化式と同じく、内部の清掃をしないとカビや雑菌が増殖してしまうので、こまめなお手入れが必要です。またアロマオイルの種類によっては、赤ちゃんのいる環境での使用を禁じているものがあります。アロマオイルを使用する際には注意書きをよく読み、適量以上は使わないようにしましょう。
ハイブリッド式
ハイブリッド式の加湿器は、従来の加湿器の機能を掛け合わせ、より使いやすくしたものです。主に「加熱+気化タイプ」と「加熱+超音波タイプ」の2タイプに分かれます。
加熱+気化タイプは気化式のフィルターに熱を加えて加湿力を上げたものです。スチーム式に比べて吹き出し口が熱くならず安全に使えます。加熱+超音波タイプは水を加熱し超音波で霧状にするもの。加湿力は高いですが殺菌に十分な加熱はされないので、こまめなお手入れが必要です。
赤ちゃんがいる家庭でも安心して使える加湿器とは?
数ある加湿器の中から安全面、衛生面、お手入れの簡単さをポイントに赤ちゃんがいても安心して使えるものをご紹介します。
スチーム式加湿器 EE-RN35/EE-RN50 – 象印
沸騰させ冷ました清潔な蒸気を放出するスチーム式。キーを3秒押すとすべての操作ができなくなるチャイルドロック、ふた開閉ロック、転倒湯もれ防止構造が付いた安全設計です。自動で室温、湿度を管理できるセンサーが付いており、加湿レベルを「しっかり」「標準」「ひかえめ」から選択できます。部屋の湿度が一目で分かるモニター付きです。
また6時間の入タイマー、2時間の切タイマーで就寝時にも安心して使用できます。「湯沸かし音セーブモード」で静かに眠れますよ。ポットと同じくフィルター無しの単純な構造なので、お手入れが簡単です。
FE-KFS07-W – パナソニック
パナソニック製の消費電力が少ない気化式のタイプの加湿器です。ファンを高速回転させるお急ぎモードを搭載しており、気化式ながらも素早く加湿をすることもできるのは嬉しいポイント。
最大の特徴は、おやすみモードと静かモードの2つの音量を抑えるモードを搭載している点です。おやすみモードの際は、22dbまで騒音を抑えながらも、1時間あたり330mlの加湿を実現。静かモード時は、おやすみモードよりは加湿量が劣るものの、木の葉が触れ合う音より静かな15dbで運転可能と赤ちゃんの眠りを妨げません。
給水タンクは左右どちらの向きでも入れることができる上、片手でラクラク入れ替えができるユニバーサルデザイン設計。抱っこしながらの水の入れ替えもできますよ。
UF-H5019R/UF-H7219R – コロナ
ママの声から生まれたハイブリッド式の加湿器です。吹き出し口が熱くならず安心して使えます。チャイルドロック、転倒時運転停止機能、エコモード、静音モード、自動で湿度を管理できるセンサー付き。独自の運転システムによりエコモードでは1日の電気代を約5円にまで抑えられます。
8シーズン使用可能の抗菌フィルターで清潔な空気を送り出し、フィルター自動乾燥機能で菌やカビの繁殖を抑制。水トレイは銅メッシュの除菌剤付きで水を清潔に保ちます。水タンクは入口が広くお手入れが簡単で、忙しくても部屋の空気を綺麗に保ちたいママパパにおすすめです。
超音波式加湿器 – 山善
コロンとした可愛い形が特徴の超音波ミスト式の加湿器です。タンク容量は3Lで、最大加湿量は1時間当たり300ml。タンクを取り外す必要が無く、加湿器にそのまま水を注いで使用できます。コンパクトサイズのため、寝室や子ども部屋など、さまざまな場所に持ち運んで使用したいときに重宝します。
付属の抗菌クリーンカートリッジを使用することで、水垢や白粉の付着を抑制できます。タンク内の雑菌の繁殖を抑えて、常に清潔に使用することが可能です。便利なアロマケース付きで、育児・家事の合間のリラックスタイムにもおすすめです。
部屋の湿度を快適に保ち、赤ちゃんの健康を守りましょう
部屋の湿度を適切に管理すれば感染症などのリスクを下げることができます。
加湿器を活用して赤ちゃんが健やかに過ごせる環境を作りましょう。
文・構成/HugKum編集部