バリエーション豊富なランドセル、先生たちからみた選び方は?
今日から4月。いよいよ、入学式目前ですね。
1年生の担任の先生って、どんな気持ちで子どもたちと接しているの? 先生たちの本音をぜひ聞きたい、とスタートした匿名座談会。今回のテーマは、「ランドセル」です。
1年生が背負ってくるピカピカのランドセル。種類はどんどん豊富になり、値段もさまざまです。先生たちは、子どもたちのランドセルについて、どう感じているのでしょう。
【先生のプロフィール】(全て仮名です)
かおり先生:教師生活13年目で、現1年生担任。1年生は7年ぶりで、3回目。海外の日本人学校に赴任経験あり。
ゆみ先生:教師歴10年のうち、5度も1年生担任を経験。今年は3年生を担当している。日本人学校の勤務経験あり。
まどか先生:教師歴5年目で、1度だけ1年生の担任を経験。今年は3年生を受け持っている。
■先生の口コミ1 気になるのは、ランドセルをうまく扱えない子どもたち
ーー ランドセルについて、こんな風だったらいいのに…といったような思いなどはありますか? 最近のランドセルは、色も種類も豊富で、値段の幅も広いんですよ。老舗カバンメーカーのオーダー品で10万円近くするものから、量販店のオリジナル商品で1万円以下のものまであるんですよ。
種類や値段より、6歳の子が扱いやすいかどうかが重要
まどか先生:そうなんですね~! でも学校で子どもたちが背負っているのを見ても、まったく気づきません。それに、黄色いカバーをかぶせちゃいますし(笑)。
一同:そうだよね~!
かおり先生:最近のランドセルはさまざまな工夫がなされているみたいですよね。個人的にはA4サイズのファイルが入る大きさだと便利だと思います。教科によってはプリントをファイリングする場合もありますからね。
ゆみ先生:私はランドセルそのものより、ランドセルをうまく扱えない子が気になります。たとえば、ふたの開け閉めをちゃんとできない子とか……。
まどか先生:いるいるー! 金具を穴に入れると、カチャンって自動で閉まるけれど、それを理解していない子がいるよね。少しでも斜めになってしまうと、まっすぐに修正できなくて、いつまでもカチャカチャやってるの……。
■先生の口コミ2 入学前に、ご家庭でランドセルの扱い方の練習を
かおり先生:自宅では、時間割りを揃えた後、親御さんがランドセルを閉めちゃうのでしょうね。もちろん、開け閉めをちゃんとできる子もいます。だから、入学前にランドセルの開け閉めができるかどうかの確認をしていただいたほうがいいかなと思います。
ランドセルのフックが外せず「先生、取って~」
まどか先生:あと、ランドセルの横についているフック(ナスカン)に、給食袋をぶら下げて登校してきて、教室で外せない子もいますよね。フックに巾着のひもをかけるのは簡単なんですが、外すのって、一年生にとっては意外と難しいみたいなんです。給食が始まってしばらくの間は、子どもに「先生、取って~」と頼まれることもあります(笑)。できれば、ご家庭で外し方も練習しておいてもらえると、1年生担任としては助かります!
1年生の担任ならではのコメントに、そこは気づかなかった!と思った保護者のみなさんも多いのでは? 入学前のランドセルの扱い方の練習、ぜひやっておきたいですね。
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