金言は英語でなんて言うの? 言葉の意味や由来、有名な金言もご紹介

金言(きんげん)の意味を突然聞かれても、すぐに答えられない人は多いのではないでしょうか。なぜ金言と言うのか、同じ意味の英語はあるのかなど、金言の豆知識を解説します。有名な英語の金言も紹介するので、子どもにも教えてあげましょう。

金言とは?

金言とは、どのようなときに使う言葉なのでしょうか。金言の意味と言葉の由来、金言を使った日本のことわざを見ていきましょう。

どんな意味がある?

金言は、生き方の教訓やお手本となるような内容の文言のことです。

昔の人が残した名言や古くから伝わる格言など、今の世でも「なるほど」と思える優れた文言を指します。

言葉の由来

金言は言葉を表す漢字「言」を「金」が修飾する熟語です。金言の「金」は黄金のことで、美しさや貴重さの例えとして使われます。

「黄金のように美しく、価値のある言葉」というのが、金言の由来です。

ことわざ「金言耳に逆らう」の意味と使い方

「金言耳に逆らう(きんげんみみにさからう)」は、よかれと思って忠告しても、聞く側にとっては耳が痛くて素直に聞き入れられない様子を表すことわざです。

以下の例文のように、周囲の忠告を聞かなかったことを後悔するときなどに使います。

  • 金言耳に逆らうと言うが、子どもができて初めて親の忠告が理解できた
  • 甘いものは食べ過ぎないようにと言われ続けた意味が、虫歯になってやっと分かった。金言耳に逆らうというのは本当だった

英語での表現方法

英語では金言をどのように表現するのでしょうか。金言の英語訳と、簡単な例文を紹介します。

「proverb」や「maxim」

金言に当たる英単語は「proverb」や「maxim」です。「proverb」はどちらかといえば、誰もが知っていることわざを指します。

日本でも有名なことわざ「He who runs after two hares will catch neither(二兎を追う者は一兎をも得ず)」や、「Time flies like an arrow(光陰矢の如し)」などは「proverb」と考えてよいでしょう。

「A penny saved is a penny earned is a well-known proverb.(ちりも積もれば山となるは、有名なことわざだ)」のように使います。

「maxim」は、「Easy come, easy go(悪銭身に付かず)」など、生き方や働き方の本質を分かりやすく言い換えた文言を指します。

「I act upon this maxim.(私はこの金言に従う)」のように、人生の教訓という意味で使われることが多いようです。

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有名な英語の金言

英語の金言の中から、日本でもおなじみのフレーズを三つ紹介します。子どもと一緒に、意味や使い道を考えてみましょう。

Rome was not built in a day.

「Rome was not built in a day.(ローマは一日にして成らず)」は、ヨーロッパの有名なことわざです。いつ、どこで最初に言われたのかは分かっていません。

ここで登場するローマとは、イタリアの首都ではなく「ローマ帝国」のことです。ローマ帝国は数百年に及ぶ努力の末に、広大な領土を支配する大国となりました。

ローマ帝国の繁栄を引き合いに出して、「大きなことを成し遂げるには、長年の努力が必要だ」と教えています。

The pen is mightier than the sword.

「The pen is mightier than the sword.(ペンは剣よりも強し)」は、イギリスの小説家「ブルワー・リットン」が発表した歴史劇「リシュリュー」の主人公のセリフです。

現在、この言葉は「言論の力は武力に勝る」という意味で使われていますが、作者の意図は違いました。

リシュリューは、17世紀のフランスで絶大な権力を握っていた実在の政治家です。ある日、軍人たちが自分の暗殺を企んでいることを知りますが、カトリックの聖職者でもあるリシュリューは、武器を持って対抗するわけにいきません。

そこで「ペンは剣よりも強し」のセリフが登場します。彼は書類とペンを取り出し、最高権力者の自分が命令書にサインすれば、軍の動きなどすぐに封じられると言い放つのです。

強権を発動して反対派を押さえつけようとした、リシュリューの独裁的で傲慢な人柄がよく表れているシーンです。

実は、「リシュリュー」が発表されるはるか以前から「言論は武力に勝る」という意味の言葉はたくさんありました。「智者のペンよりも恐ろしい剣はない」「舌は刃より強い」などが有名です。

このため、「ペンは剣よりも強し」のセリフも、作者の意図と反する意味で後の世に広まったと考えられています。

Boys, be ambitious.

「Boys, be ambitious.(少年よ、大志を抱け)」は、アメリカ人の教育者「クラーク博士」が教え子に贈った言葉です。クラーク博士は明治時代の初期に来日し、現在の北海道大学の前身、札幌農学校の教頭を勤めていました。

彼は教頭を辞めて日本を去るときに、「大きな志を持って世に出なさい」と教え子に伝えたのです。札幌市にあるクラーク博士の銅像の足元には、「Boys, be ambitious」の言葉がはっきりと刻まれています。

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意味を知って正しく使おう

金言は格言やことわざ、偉人の名言など、人生において大切にしたい言葉を指します。昔の人が未来の人に向けて残した、貴重な教訓といえるでしょう。

金言は世界中で生み出されており、英語の有名な金言もたくさんあります。それぞれの金言が持つ重みを正しく受け止め、「耳に逆らう」ことのないように暮らしましょう。

文・構成/HugKum編集部

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