「暁」という漢字。目にしたことはあっても、日常生活ではあまり使わない漢字ですよね。「暁」はなんという読み方ができるのか、どのような意味があるのかなど、知っている人は少ないかもしれません。
ここでは「暁」が持つ意味や由来、「暁」を使った名前の候補をご紹介します。赤ちゃんの名付けで悩んでいるパパママはぜひ参考にしてみてくださいね。
暁という漢字が持つ意味や由来
「暁」の意味や画数、読み方などを確認していきましょう。
暁の意味
①太陽の昇る前のほの暗いころ。夜明け。明け方。
②待ち望んでいたことが実現する、その際。
暁の読み
「暁」の読みをご紹介します。「暁」は名のりが豊富なのが特徴です。
・音読み:ギョウ、キョウ
・訓読み:あかつき、さと(る)、さと(す)
・名のり:あき、あきら、あけ、さとし、とき、とし、さとる、かつ
暁の字画数
「暁」の字画数は12画です。
暁の由来
暁は明時が転じた語です。奈良時代は「あかとき」と呼ばれており、夜の時間は「宵」、「夜中」、「明時(あかとき)」の3つに区分されていました。平安時代からは「明時」に変わって「暁」が使われるようになり、読みも「あかつき」に変化します。
「暁」は「日」と「尭」を組み合わせた漢字です。「尭」には高いという意味があり、日が高く昇るということから夜明けを意味するようになったと考えられます。「春眠暁を覚えず」という有名な漢詩がありますが、これは「春の夜は心地が良いので朝が来たことに気付かずつい寝過ごしてしまう。」という意味だと考えられています。
暁を使った名前に込める願い
「暁」は夜明け、つまり日が昇る情景をイメージできます。真っ暗な夜から日が差し込む様子は希望を連想させ、明るくポジティブな印象を抱くことができます。希望に満ちあふれた人生を送ることができるように、周りの人に希望を与える人になるように、といった前向きな願いを込めて使われます。また、「暁」は待ち望んでいたことが実現した際にも使われるため、成功や達成をイメージすることもできます。目標を達成できる人になるようにという願いを込めることもできますね。
いづれにしても「暁」には良いイメージしかありません。安心して赤ちゃんの名前に使うことができる漢字でしょう。
暁を使った人気の名前
「暁」が入った人気の名前を男女別にご紹介します。
人気の女の子の名前7選
まずは暁を使った女の子の名前です。
暁音(あかね)
21画。
音楽の才能に恵まれるように、音楽が好きな人になるように、という願いが込められます。音楽好きなパパママにおすすめです。「あかね」は女の子の名前で人気の読みです。
暁美(あけみ、さとみ)
21画。
「美」は美しい、きれいという意味があり、女の子によく使われる漢字のひとつです。見た目も心も美しい人になるようにという願いが込められます。「あけみ」と「さとみ」という読み方ができるので、好きな響きを選びましょう。
暁子(あきこ、さとこ)
15画。
「子」をつけると少し古風な印象をもつことができます。「子」をつけずに「あき」としても可愛いです。「さとこ」という読み方もできますよ。同じ漢字でも読み方が違うと印象が大きく変わりますね。
暁菜(あきな)
23画。
「菜」は葉、茎、根などを食用にする青菜を意味する漢字です。菜の花を連想させるので春生まれの赤ちゃんによく使われます。菜の花のように可愛らしい印象をもつことができますね。
千暁(ちあき)
15画。
「千」は数字の千を表します。数が多いことから、人生で多くの幸せが訪れますようにという願いが込められます。「ちあき」という読みは男の子にも使われる名前です。
暁乃(あきの)
14画。
「乃」は女の子の名前の語尾によく使われる漢字です。名前の最後に「乃」を付けることで女の子らしさがぐっと強くなります。
暁世(あきよ)
17画。
「世」はよのなか、時代を意味する漢字です。世界に通用する人になるように、自分の力で時代を切り開いて行けるような人になるように、という願いが込められます。
人気の男の子の名前12選
つぎに「暁」を使った男の子の名前です。
暁(あきら、さとし、さとる、ひかる)
12画。
シンプルに「暁」一文字で名付けることも。ただし「暁」は読み方が多いので、最初に会った人からは正しく読んでもらえない可能性があります。最初から正しく読んでもらいたい場合は他の漢字と組み合わせた方が良いでしょう。
暁夫(あきお)
16画。
「夫」は妻のある男子、男、という意味があります。男らしい人になるようにという願いが込められます。
暁斗(あきと)
16画。
「斗」は容量の単位、ひしゃく、天の南北の星座などさまざまな意味を持ちます。北斗七星をイメージする人も多いです。星のように輝かしい人生を送れるようにという願いが込められます。「斗」は男の子の名前でよく使われる人気の漢字です。
暁仁(あきひと)
16画。
「仁」は思いやりという意味があります。周りを思いやることができる人になるように、人徳のある人になるように、という願いが込められます。
暁啓(あきひろ)
23画。
「啓」はひらく、あけるという意味があります。「啓蒙」という単語を連想させる漢字なので、知的な人に育つようにという願いが込められます。
暁文(あきふみ)
16画。
「文」は文学、学問、芸術などの意味があります。知的で多才な人になりますようにという願いが込められます。
暁良(あきよし、あきら)
12画。
「良」はよいという意味で使われます。「暁」と「良」はどちらもポジティブな印象を持つ漢字なので、前向きな人になるように、明るく良い人生を送れるようにという願いが込められます。
尊暁(たかあき)
23画。
「尊」はたかい、あがめるという意味があります。周りから尊敬される人になるようにという願いが込められます。
暁孝(ときたか)
19画。
「暁」は「あき」という読み方で使われることが多いですが、「とき」という読み方もできます。「孝」には両親や先祖によく仕えるという意味があります。孝行という熟語をイメージする人も多いでしょう。親のことを思いやることができるような優しい人に育つようにという意味が込められます。
正暁(まさあき)
17画。
「正」は正しいという意味があります。正しいことを行うまっすぐな人になるように、正義感を持った人になるように、という願いが込められます。
春暁(はるあき)
21画。
四季の「春」を使うと、朗らかで温かいイメージを持つことができます。春生まれの男の子におすすめです。周りの心を温かくできる人になるようにという願いが込められます。
喜暁(よしあき)
24画。
「喜」はよろこぶ、祝う、うれしい気持ちなどの意味があります。赤ちゃん誕生の喜びを込めて使ったり、喜びの多い素敵な人生を送れるようにという願いを込めて使われたりします。
赤ちゃんへの希望を込めて「暁」を付けよう
「暁」は明るくポジティブな印象を与えてくれる漢字です。生まれてくる赤ちゃんにパパママの希望を込めて、「暁」を使ってみてはいかがでしょうか。
「暁」は他の漢字と比べて読み方が多いのが特徴です。「暁」単独で使うのはもちろん、他の漢字と組み合わせても読み方の幅が広がります。ぜひ色々な組み合わせを試してみて、赤ちゃんに素敵な名前を付けてあげてくださいね。
文・構成/HugKum編集部