カラフルな紙を折って、さまざまな形を作る工作、折り紙。日本で古来より親しまれているこの遊びは、作る過程のみならず作ったあとの作品も飾って楽しめます。
今回は、そんな折り紙の歴史から作品のバリエーションについて解説。おすすめの折り紙本や眺めるだけで楽しくなる柄の折り紙もご紹介するので、ぜひ遊んでみてくださいね。
折り紙の豆知識
紙を折ってさまざまなものを作り出す折り紙の歴史はとても古く、製紙技術や重要な物事の記録方法、神事などと共に変遷をたどりました。ここでは、折り紙の歴史をひも解いてみましょう。
折り紙の歴史
日本に製紙技術が伝わったのは7世紀。大陸から伝わった製紙技術は、日本でさらに精度の高いものにアレンジされ、薄く丈夫な和紙が生まれました。当初は記録用だった紙は、神への捧げものを包むことにも使われ始め、さらに折り方も美しく工夫されるように。
さらに室町時代に入ると慶弔時の礼儀作法が整えられ、人同士の贈り物でも紙の細工に趣向を凝らすようになります。やがて紙の折り方のみが、もともとの目的を離れ、紙を折って何かを形作る「折り紙」が生まれたのです。
折り紙は世界でも親しまれている
日本では当たり前のように親しまれている折り紙ですが、実は世界各地でも「ORIGAMI」として人気の遊びです。
アメリカ、イギリス、オーストラリアをはじめとした世界中で、大人も子どもも楽しめる工作遊び、教育の一環、リハビリの1手段として幅広く取り組まれています。
参考:東京折紙協会
折り紙でこんなものも作れる!
ツルや花めんこなどスタンダードなものの他にも、折り紙はさまざまな形に変身するのをご存知ですか?
ここからは、折り紙で作れるアイテムをご紹介します。
引用元:おりがみくらぶ
カラフル手裏剣
昔ながらの手裏剣の折り紙です。違う色や柄の折り紙を使って、カラフルに仕上げましょう。組み合わせ次第で世界に一つの手裏剣になりますよ。作ったあとは、忍者のように投げて遊びましょう。
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かぶと
子どもの日にぴったりなかぶとの折り紙。大きな紙で作れば頭にかぶって遊べますよ。好きな色で作ってみてくださいね。親子や兄弟、友達同士で色違いのおそろいを作ってみても◎。
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ふっくらすずめ
ころんとした形が可愛らしいふっくらすずめ。冬の羽毛をまとって丸々としたすずめの姿です。ふくらみの部分は、息を吹き込んで作ります。
色とりどりのすずめを折って、家に飾りましょう。
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きんぎょ
つぶらな瞳が可愛らしいきんぎょ。好きな色でたくさん作って、水族館のように飾っても楽しいですよ。いろいろな表情の目を書いて、にぎやかな水槽を作ってみましょう。
尾びれの部分にシールや色紙のはしを貼り付けて、おしゃれなきんぎょにしてみても良いでしょう。
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はろうぃんりーす
ハロウィンの季節には、作って飾れるハロウィンリースがおすすめ。大きさや色の違う色紙を使ってそれぞれのパーツを作り、最後にリースの台に貼り付けます。
おばけやかぼちゃの顔は自由に変えてみましょう。
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かーねーしょん
母の日のプレゼントに。花と茎を別々に作って、最後に組み合わせます。たくさん作って花束にすれば、華やかな贈り物になりますよ。
赤色にこだわらず、いろいろな色や柄で作ってみましょう。
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バラのくすだま
天井から吊るしてもきれいなバラのくす玉。部屋の中がぱっと華やかになるので、作ったあとも楽しめますよ。12個のバラをそれぞれ作っておき、最後に組み合わせて完成させます。
紙をねじったり巻いたりと、バラらしい曲線をつけていきます。バラの花びらの部分を作るときにはつまようじを使うので、あらかじめ用意しておきましょう。
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親子で楽しく作ろう! 折り紙の本4選
新世代 究極のおりがみ – 西東社
若手折り紙作家の作品が集結した、最前線の折り紙を知ることができる一冊。紙を折って作ったとは思えない、美しい曲線や立体的なふくらみを持った折り紙の動物たちは、眺めているだけでも楽しい、まさに芸術作品です。
一見すると難しそうですが、それぞれの折り方が図解付きで丁寧に書かれています。時間をかけて、じっくりと折り紙に取り組んでみたい方におすすめの本です。
簡単おりがみ大百科 – 主婦の友社
昔から折られている人気の折り紙から、恐竜などお子さんが喜ぶキャラクターまで、150作品もの折り方が320ページにわたって解説されている、永久保存版の折り紙百科です。
写真とイラストで、それぞれの折り方が分かりやすく解説されています。
カミキィの季節のおりがみ (飾る・使う・贈る)
あみぐるみやニットなど、ハンドメイド作家としてsnsや動画投稿サイトでも人気の高いカミキィの作品の魅力がたくさん詰まった一冊。ハロウィンリースやクリスマスリース、季節の花のリースなど四季折々の家の飾りや、本のしおりやメッセージカードの飾り、小物入れなど実用品まで、可愛らしい小物が作れます。
写真付きで解説された折り方も分かりやすく、親子で楽しめる折り紙本です。
入園までにあそぶ力がつく 1・2・3才のおりがみ – 主婦の友社
1歳から折り紙で遊べるよう、さまざまな工夫が凝らされた一冊。動物やお菓子、乗り物など、お子さんが大好きなモチーフが数多く掲載されています。
出来上がった動物の顔にお絵かきをしたり、パズルを折って、完成後に遊んだりと、折り紙を作る過程だけでなく、作った後も楽しめるのがうれしいポイントです。
お気に入りの色や柄を探そう! 折り紙のおすすめ3選
おりがみ 100色折紙 5cm角 4冊組 E-100C-01×4P – エヒメ紙工
日本に伝わる趣深い色から、鮮やかな色まで、100色もの色展開がセットになった折り紙です。同じ折り紙でも、色合いの微妙な違いが作品に独自の風合いを与えてくれます。それぞれの色に「ぼたん」「さくらがい」「わすれなぐさ」など名前が付いているので、お子さんと一緒に色の名前を覚えながら折り紙を折っても◎。
厚みがあり丈夫な、繊維の長いパルプ紙が使われているので、力加減の調節が難しいお子さんでも、折る途中で破る心配が少なくて済みますよ。サイズは5㎝~25㎝まで6タイプから選べます。
和紙風 両面千代紙づくし – 株式会社トーヨー
表面は華やかな和柄、裏面は鮮やかな単色がプリントされた、目にも楽しい色紙です。柄のパターンは30。折るたびに違う表情が楽しめます。小箱など、裏面の色が生かせる折り紙作品におすすめです。厚手の紙なので、しっかりと仕上がりますよ。
折り紙作品だけでなく、ちょっとした贈り物の包み紙にも◎。7.5㎝、15㎝の2サイズから選べます。
ちよがみコレクション – 株式会社トーヨー
いちご柄や花柄、シャボン玉柄など、今風の絵柄が可愛らしい折り紙です。お気に入りの柄で作った折り紙作品は、お子さんの大切な宝物に。
自分のために作っても良いですし、大切な方へのプレゼントにもおすすめです。
お気に入りの柄で素敵な折り紙作品を作ろう!
手裏剣やかぶとといったオーソドックスな折り紙も、お気に入りの柄を使えば世界で一つの折り紙作品に。
作る過程も、作った後も楽しめる折り紙を、ぜひ親子で作ってみてくださいね。
文・構成/HugKum編集部