愛され続ける日本の名作絵本16選|ぐるんぱ、ぐりとぐら、かこさとしなど懐かしの絵本をわが子にも!

年月を重ねても、長く愛され、読み継がれているロングセラーの絵本の数々を厳選。子供の頃、お母さんやお父さんに読んでもらった記憶が蘇り、大人も楽しく、甘酸っぱい感情になるかもしれません。子供がどんなところを楽しんでいるのか想像しながら、読み聞かせてあげてください。

今回は、絵本と読み聞かせの情報誌『この本読んで!』編集部が日本国内の名作でロングセラー作品16冊を紹介します!

パパもママも知ってる!日本の名作絵本16選!

『ぐるんぱのようちえん』

作/西内ミナミ

絵/堀内誠一

900円(福音館書店)

1966年出版 大人も楽しめる名作!『ぐるんぱのようちえん』はカラフルで味のあるイラストが魅力

ぶらぶらしていた大きなゾウのぐるんぱは、仲間たちに言われて、働きにでることになりました。はじめにぐるんぱが行ったのは、ビスケット屋さん。ところが、誰も買わないような特大ビスケットを作り、お店を追い出されてしまいます。おさら屋さんや、くつ屋さんなどでも大きなものばかり作ってしまい、失敗続き。そして、最後に作ったものは……。途中、ぐるんぱがしょんぼりする場面が続きますが、言葉の響きを楽しみながら、最後の愉快な場面までテンポよく読みきかせするのがオススメです。

ママパパの口コミ

「素晴らしい内容」(30代・東京都・子ども1人)

『ぐりとぐら』

文/なかがわりえこ

絵/おおむらゆりこ

900円(福音館書店)

1967年出版の『ぐりとぐら』。今では海外でも人気の絵本に!

お料理することや、食べることが大好きな野ネズミのきょうだいが、森の中で大きなたまごを見つけ、とびきり大きなカステラを焼き、たくさんの動物たちと一緒に食べます。そのお話の楽しさ、絵のあたたかさ、リズミカルな文章が、子どもたちの心を満たしてくれます。おしまいに、動物たちと一緒にカステラを食べるまねっこを楽しめるこの絵本が誕生したのは1967年。今では知らない子どもがいないくらい有名になりました。

ママパパの口コミ

「自分が子供の頃にも好きだった絵本です。みんなで森の中で囲んで食べているページが私も娘もお気に入りです。」(30代・東京都・子ども3人)
「ぐりとぐらは昔から自分も読んで貰った本なので受け継がれてる喜びと、ぐりとぐらは日常が描かれている話がしやすかったです。」(30代・鹿児島県・子ども2人)

『どろぼうがっこう』

作・絵/かこさとし

1,000円(偕成社)

1973年出版 今年逝去された、かこさとしさんの代表作のひとつ!

『からすのパンやさん』や『だるまちゃんとてんぐちゃん』などでお馴染みの、かこさとしさんの代表作の一つ。山また山の村はずれにある、「どろぼうがっこう」のお話です。校長先生は、生徒たちが早く一番悪い泥棒になれるよう教えます。ですから、宿題も遠足も、泥棒をすることです。はたして、生徒たちは立派な泥棒になれるのでしょうか……。「どろぼう」と「がっこう」というミスマッチが子どもたちの心をとらえ、長く愛されてきたのかもしれませんね。

ママパパの口コミ

「どろぼう、は悪いイメージがあったせいかどろぼうも勉強する学校があるの?という疑問から入りました。中身を読んでいくうちに、自分たちの知っている学校とは少し違う事に気付いて次の展開にワクワクしているようでした。最後はマヌケな感じで終わりましたが人を傷つけるのは良くないという世の常識をなんとなーくつかめていたかな?と思います。」(30代・長野県・子ども3人)

『おしいれのぼうけん』

作/ふるたたるひ、たばたせいいち

1,300円(童心社)

1974年出版 ちょっと長めのストーリーにドキドキした経験、きっとあるはず!

さくら保育園に通うさとしとあきら。2人は、お昼寝の時間にミニカーのとりっこでケンカして走り回り、先生に注意されても止めません。怒った先生は、あきらを押入れの下の段に、さとしを上の段に入れて戸を閉めてしまいます。そこで出会ったのは、地下の世界に住むねずみばあさんでした。追いかけてくるねずみばあさんから逃げようと、2人は諦めず手をつないで走り続けます……。少し長めの80ページ。ワクワクドキドキの冒険ファンタジーです。

ママパパの口コミ

「ハラハラドキドキすごく楽しめる一冊だった」(40代・東京都・子ども1人)
「ちょっと怖かった」(40代・北海道・子ども2人)

『どうぞのいす』

作/香山美子

絵/柿本幸造

1,000円(ひさかたチャイルド)

1981年出版 「どうぞ」に込められた思いやりを子供と共感して

ウサギが小さな椅子を作り、大きな木の下に置きました。「どうぞのいす」と書かれた立て札をみたロバは、どんぐりを椅子に置いてひと休み。そこへやってきたクマが「どうぞならば」と、どんぐりを全部食べてしまい、代わりにハチミツを置いていきました。こうして、次々と動物たちがやってきて、取りかえっこが繰り広げられます。思いやりあふれるお話と、ほのぼのとした絵、さらにはテンポのよい文章とが相まって、和やかな心地よさの味わえる絵本。最後のオチも効いています!

ママパパの口コミ

「子供にどうぞを教えるのにちょうどよい本だと思いました。 どうぞをするといいことがある、となんとなく伝わってくれそうです。」(30代・東京都・子ども3人)
「幼稚園の劇の発表会でもやった絵本で、中身を覚えたのか私と一緒に物語を読んでいました。 どうぞ、という場面を物語を読むときだけでなく日常の場面でも使うようになれました」(30代・長野県・子ども3人)

『もりのかくれんぼう』

作/末吉暁子

1,000 円+税(偕成社)

秋の森の中に、たくさんの動物が隠し絵になって描かれています。ビッグブックもあるロングセラー絵本。

『みんなうんち』

作/五味太郎

900 円+税(福音館書店)

テンポのいい言葉と、手抜きのない絵。何回読んでも、大きくなっても、ファンの多いロングセラー絵本。

ママパパの口コミ

「この本を読んでからうんちという言葉を覚えました。うんちと連呼する時もありますが一度はみんな通る道なので見守っています。」(30代・岡山県・子ども3人)
「絵が可愛らしいし、子供はうんち大好きなので、喜んでいた」(40代・東京都・子ども1人)

『いない いない ばあ』

文/松谷みよ子

絵/瀬川康男

700 円+税(童心社)

「にゃあにゃが いないいない ばあ」「くまちゃんが いないいない ばあ」。このシンプルなくり返しがたまらなく楽しい、超ロングセラー。この絵本を初めて読むときは、まず遊びましょう。乳児はその楽しさを経験しないまま、いきなり絵本で遊びを楽しむことはできません。たっぷり遊び、その延長で読み聞かせましょう。

ママパパの口コミ

「私の小さい頃から読んでいた絵本ですが、こどももとても小さい頃からとても気に入っていました。自分でも字が読めるようになってもよく読んでいます。」(30代・岡山県・子ども3人)
「いないいないばぁと手を使って読んでみると同じようにマネしたり、ばぁと喋ってみたり、たくさん成長するきっかけになりました。」(30代・神奈川県・子ども2人)

『いない いない ばあ あそび』

作/木村裕一

680 円+税(偕成社)

背表紙を下にして持ち、手前にページを開いていく仕掛け絵本で、今年で30年を迎えるロングセラーです。言葉を読んでから、中の仕掛けを開くことができるよう、ページめくりを丁寧に心がけましょう。

ママパパの口コミ

「面白そうにケタケタ笑って真似をしていた」(30代・東京都・子ども1人)
「小さい頃はお気に入りで何度も読んでいないいないばあして遊びました」(50代・大阪府・子ども3人)

『とこちゃんはどこ』

作/松岡享子

絵/加古里子

900 円+税(福音館書店)

「 ウォーリーみたい」と、子どもたちにいわれますが、こちらが先で50年近いロングセラーです。「(とこちゃんは)とことこかけだして」の言葉で次のページに進む場面のくり返しが楽しく、少人数なら読み聞かせも可能です。特にデパートの場面は大人気。とこちゃんを見つけても、「もう少し」と飽きることなく眺めています。

ママパパの口コミ

「探して遊んでいた」(30代・青森県・子ども2人)

『とんぼのうんどうかい』

作・絵/かこさとし

1,000 円+税(偕成社)

うんどうかいの日、帰宅するトンボの子たちを、こうもりのギャングが襲います。とんぼの子たちは、知恵と、うんどうかいで培った技で反撃に出ます!懐かしい! と思われる方も多いことでしょう。1972年から読み継がれた超ロングセラー。子どもたちが喜ぶものは、今も昔も同じと実感します。少し長い作品ですが、はじめと終わりのページを丁寧に読めば、運動会以降のシーンは楽しそうに多少速度を上げても構いません。

『にこにこ かぼちゃ』

作・絵/安野光雅

1,200 円+税(童話屋)

やさしい色で描かれた46種類の果物や野菜などに、顔がついた付属のしおり(透明シート)をのせて楽しみます。果物や野菜を指差し「○○さんは好き?」「好き~」で笑顔の顔を、「嫌い~」で悲しい顔をのせたり、先に悲しい顔をのせて「○○さんが悲しそう?」と、子どもたちの言葉を受けて笑顔に変えたり。ハロウィーンでかぼちゃを怖がった子もにっこりします。25年を超すロングセラー本。

『とりかえっこ』

作/さとうわきこ

絵/二俣英五郎

1,200 円+税(ポプラ社)

絵本に限らず、子どもたちはくり返しが大好きです。ときとして、大人には単調に思えるようなくり返しさえ、子どもにとっては大切なことだったりするのです。1978年に出版され、以来、たくさんの子どもを楽しませてきたロングセラーの1冊です。小さなひよこが、散歩の途中で出会う動物と、次々鳴き声をとりかえっこ。「ぴよぴよ」「ちゅうちゅう」「ぶうぶう」「けろけろ」…。子どもたちはページをめくるごとに姿を見せる動物を見ては、とりかえっこを予想し、くり返される「なきごえとりかえっこしようよ」の言葉を聞いては「ほらね!やっぱり」と、予想どおりのくり返しを喜びます。

ママパパの口コミ

「読むと喜んでくれた」(40代・鳥取県・子ども2人)
「集中している」(30代・群馬県・子ども2人)

『コッコさんのともだち』

作・絵 /片山健

900 円+税(福音館書店)

人気シリーズ「コッコさん」の5冊目で、1984(昭和59)年から読み継がれている、ロングセラーの絵本です。表表紙から裏表紙まで、絵をきちんと見せて読みましょう。説明や誘導は不要です。子どもが感じるがまま、にしておきます。最後の「ひとりじゃない ひとりじゃない。」は、読みにくいかもしれませんが、おまじないのように読むと落ち着きます。新年度の、新しい友達が増えるときにもいいですね。

『ノンタン ぶらんこのせて』

「ノンタンノンタン、ぶらんこのせて」 「だめだめ、まだぼく、ちょっぴりしかのってないんだもん」 ノンタンが生まれた1970年代はじめ、絵本の主人公の多くは依然として、〈大人の望む子ども像〉が求められていました。そんな中、ノンタンはお友達にブランコを譲らず、おねしょも、散らかしっぱなしも、し放題。何でも楽しくやってのけます。そんなノンタンを、大人たちは〈悪い子〉としましたが、子どもにとってはどうでしょう? ノンタンは子どもたちの本音に支持され、読み継がれてロングセラーとなり、シリーズ累計ミリオンセラーの絵本となりました。図書館ではノンタンは「棚のいらない本=何冊あってもいつも貸し出し中で、数冊分のスペースを確保していればよい本」のひとつになっている反面、「子どもが一番に場所を覚える棚」のひとつでもあります。

ママパパの口コミ

「ルールを教えてあげられた」(30代・群馬県・子ども2人)
「のんたんシリーズが好きなのでよく読んでいる」(30代・千葉県・子ども2人)

『ちいさなねこ』

作/石井桃子

絵/横内 襄

900 円+税(福音館書店)

『ちいさなねこ』は1967年から読み継がれている超ロングセラーの1冊です。ロングセラーの絵本の中には、子どもの望む達成感や満足感、そして大人像があります。何があっても自分を守ってくれる絶対の人の存在が、子どもには必要です。それがあるからこそ、子どもは安心してどこにでも出かけていけるし、何かに夢中になったりもできるのでしょう。

ママパパの口コミ

「楽しい」(30代・北海道・子ども1人)

子供と一緒に、心あたたまる絵本との出合いを

小さい頃に読んでいた本を、わが子に読んであげることで、当時の母の気持ちを改めてあたたく感じられます。そんなロングセラーの絵本はどの世代をとおしても思い出に浸れる素敵な絵本ばかりですね。

本の世界に浸ることは子供の心の奥行きを広げます。それがママの読み聞かせだったら、子供は本の世界にぐんぐん引き込まれ、本の中でいろいろな経験を積んでいくことでしょう。「子供の心をもっと育てたい!」そう思っているけれど何を選んでいいのか迷ったときは、『この本読んで!』から選んでみてはいかがでしょうか。

読み聞かせや絵本についてもっと知りたい方はこちら!

絵本と読みきかせの情報誌『この本読んで!』

毎号100冊の新刊絵本紹介や、年齢対象別おはなし会プログラム、絵本作家のインタビュー、赤ちゃん絵本・のりもの絵本などテーマによる特集など、役立つ多彩な内容を見やすいカラー誌面で構成。家庭での読みきかせはもちろん、学校の朝読の参考にもなる情報が満載。全国各地で読みきかせ活動をされているボランティア、司書、教師の方々に支持されています。

最新号の78号(2021年春号)の特集は「懐かしい日本の名作絵本」、「親子で読んでほしい絵本大賞」、「母の日・父の日 家族の絵本」他です!

絵本と読みきかせの情報誌『この本読んで!』

絵本セレクト・文/『この本読んで!』編集部 構成/HugKum編集部

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