明治安田生命が毎年発表する名前ランキングで、「2020年の読み方ランキング」男の子部門38位にランクインしたのが「かい」。そのほかのランキングでも上位に入る人気ぶりです。
一口に「かい」と言っても当て字はたくさんあるので、使う字で迷っている方もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、「かい」と読む名前に当てられるおすすめの漢字をご紹介します。男の子のイメージが強い読みですが、女の子にも使える中性的な漢字もあわせてご紹介しますので、男女問わず参考にしていただけますよ。
「かい」と読む名前はどんなイメージ?
「かい」という音はどんなイメージを人に与えるのでしょうか。
大らかで心の広い人
「海」を連想しやすい「かい」の音は、ひろびろとした海原のような大らかさや心の広さをイメージさせます。
社交的な人
「かい」は「開」という漢字も連想しやすい音です。「心を開く」「開かれた」といった言い回しから、誰にでも分け隔てなく接することができる社交的なイメージも付けられます。
さばさばとしたフットワークの軽い人
「か」行から始まる名前は、息のスピードが速くはっきりとした発音をすることから素早さや強さ、スピードなどのイメージがあります。ドライなイメージもあるため、くよくよ悩まずさっぱりとした印象もある名前です。
「かい」と読む1文字の名前
ここからは、まず「かい」と読む1文字の名前をご紹介します。
櫂
「トウ」「かい」「こずえ」などとも読む「櫂」。いわゆる船のオールを指す意味が一般的です。自分の力で力強く船を進めるイメージから、名前でも自分の力で人生を切り開くことができますようにという願いが込められます。
「櫂」1文字の名前に加えて「櫂人(かいと)」という名前もとても人気です。
海
ひろびろとした海のイメージは、心の広さに加えて可能性や器の大きさなど、さまざまな意味でのスケールの大きさにつながる漢字です。のびのびとした子に育ってほしいと願うママパパにおすすめ。
男女両方に使えます。
開
開放、開運など日常でもよく使う「開」。名前ではやや珍しいですが、心を開く、道が開けるなどポジティブな慣用句もたくさんあるため、良い意味が込められます。
心を開いて人と接することができるようになってほしい、困難にぶつかっても解決の道を開くことができる人になってほしいと願う方に。
快
快進撃、快活などこちらも日常でよく使う漢字の「快」。胸のすくような気持ちよさ、悩みの無い晴れ晴れとした心持ちを意味します。また、「快」には病気が良くなるといった意味も。
明るくさっぱりとした人になってほしい、明るく魅力的な人になってほしいというママパパにおすすめです。
魁
「さきがけ」「かしら」「カイ」といった読みを持つ「魁」。第一、まっさきにという意味やその団体の長といった意味を持ち、北斗七星の先端にある第1星を指すこともあります。
名前ではリーダーシップを取れる人、優れている人といった意味を付けることができる漢字です。
凱
戦いに勝利したことを祝う意味で用いられることが多い「凱」。「凱旋」や「凱歌」など、勇ましくエネルギーに満ちたイメージを持ちます。
望んだものを勝ち取ることができる力強さや意志の強さ、喜びにあふれる人生を願う方に。
桧(檜)
ひのきの木を指す漢字「檜」の簡易的な漢字が「桧」です。香りが良く丈夫な檜は古来より、日本の建材として用いられてきました。作られてから1300年を経た現在もしっかりと建つ法隆寺を始め、さまざまな寺社仏閣に使われています。
檜の性質から長寿や健康、心の強さ、人を守ることができる人になってほしいといった願いが込められます。男女両方に使える名前です。
絵
糸へんに会を組み合わせた絵は、古くは織物で描く柄を指す漢字でした。現代では絵画を始め、人が思い描く理想や想像を指すことも。
名前ではやや珍しいですが、芸術などクリエイティブな分野での活躍や、人の心を動かすものを生み出せる人になってほしいという願いが込められます。男女両方に使える名前です。
懐
懐かしい、本懐など日常でもよく使う漢字の「懐」。りっしんべんが入っていることもあり、思いに関する熟語や人の心に働きかける言葉で見かけることも多いですね。名前では、ママパパのお子さんへの深い思いが込められます。
また、心の暖かい人に、人に好かれる人物になってほしいという願いも込められる漢字です。
「かい」と読む2文字の名前
次に、「かい」と読む2文字の名前をご紹介します。
一維
漢数字の「一」は、長子の名付けに用いられることも多い漢字です。また、一番大切な唯一無二の存在といったママパパの思いを込められます。
つなぐ、縛るといった意味を持つ「維」は、名前では人との縁に恵まれるといった意味も。人を大切にし、相手からも大切にされるような人になりますようにという願いを込めて使いましょう。
和衣
平和、和(なご)むなどの意味を持つ「和」は、名前でも穏やかで調和を大切にするといった意味が込められます。主に衣類を指す「衣」は、名前では人を包み込んであげるような優しさを願って用いられる漢字です。
優しく穏やかな人になってほしいという願いを込めて。男女両方に使えます。
夏唯
エネルギッシュで元気な印象になる「夏」は、夏生まれのお子さんにもおすすめ。唯一などの熟語でもおなじみの「唯」は、ママパパがお子さんを大切に思う気持ちを込められる漢字です。
元気に育ってほしい、あなたは大切な存在という思いを込めて。男女両方に使えます。
夏生
「生」は生きること、生命、命の芽生えなどをあらわす漢字です。名前でも健康や元気の良さ、何かを生み出せる人といった意味を持っています。
お子さんの健康や末長い生、創造性豊かな才能を願う方に。男女両方に使えます。
華伊
文字通り華やかな印象を与える「華」。古くから名付けでも好んで用いられてきた「伊」は、もともとは天と調和する聖職者をあらわす言葉でもありました。
華やかで誰にでも好かれる人物になってほしいという願いを込めて。男女両方に使えます。
香依
人を惹き付ける良い香りを思わせる「香」。人に頼る、寄り添うといった意味の「依」。
2つを合わせた名前には、人を癒し、助けることができる人になってほしいという願いを込められます。男女両方に使える名前です。
克亥
物事を成し遂げる、打ち勝つといった意味を持つ「克」。干支のイノシシを指す「亥」。
強い意志を持ち、夢や目標を達成することができる人にという願いを込めて。
叶一
願いが叶うといった意味が一般的な「叶」。
望みを叶えるために努力できる人に。大切な唯一無二の存在というママパパの思いも込められます。
翔生
躍動感を感じさせる「翔」は、名前では夢に向かって飛躍できる、行動力や生命力のイメージが込められる漢字です。元気さやエネルギッシュさ、目的に向かってきちんと努力することができる人物に。
おさえておきたい!名付けのポイント
最後に、赤ちゃんの名前を考えるときのポイントや注意点をご紹介します。
名前の響き
名前は実際に呼び合うことが多いものなので、字の見た目や意味だけでなく響きも大切です。「かい」という響きが名字とつなげても違和感を感じないかどうか、一度チェックしてみましょう。漢字は違っても、響きがネガティブな物事を連想させるようならば考え直す必要があります。
名前の意味
「かい」に当てられる漢字をたくさんご紹介しました。選ぶ漢字によって、同じ音でも名前の意味が大きく変わるものです。ママパパの願いにふさわしい文字を厳選してみてくださいね。
姓名判断
日本では古くから、名前の字画からその人の性格や運命を占う姓名判断がさかんに行われてきました。あまり心配しすぎる必要はありませんが、気になる方は一度調べてみることをおすすめします。
姓名判断はWebサイトで手軽にできるものから、お寺や神社で行う本格的なものまであるので、ご自身に合った方法を選んでみてください。
いろいろな漢字が当てられる「かい」を名前候補に!
華やかな名前からきりっとした印象の名前まで、さまざまな漢字の組み合わせがある「かい」。ぜひとも名前候補にしてみてはいかがでしょうか。今回ご紹介した漢字の意味やイメージを、大切なお子さんの名付けに役立ててみてくださいね。
※ HugKum の記事から「名付け」に関する記事をピックアップしました。参考にしてみてください。記事はこちら。
文・構成/HugKum編集部