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パナソニック クリエイティブミュージアムAkeruE(アケルエ)では、実体験しながらSDGsが学べる!
「パナソニックセンター東京」内にある、パナソニック クリエイティブミュージアム AkeruE(アケルエ)は、「STEAM教育」をテーマに子どもたちの知的好奇心と創造力を育む場として、展示やモノ・コトづくりの体験を提供しています。「Panasonic SDGs SPECIAL WEEK」では、SDGs達成に向けた取り組みの一環として、次世代に向けたさまざまなイベントを開催しました。
最年少野菜ソムリエ・緒方 湊くんとクイズに挑戦!野菜を無駄なく食べる方法とは?
最年少野菜ソムリエとして活躍し、野菜の知識が豊富な緒方湊くんが「野菜のひみつ」をSDGs視点で解説してくれました。
クイズ:「キャベツの外側の葉の部分と内側の部分どちらが甘いでしょうか?」
正解は、内側。外側の葉は、虫に食べられないようにする役割によって苦くなっているのだそう。そして、内側の葉はやわらかくて、芯の部分まで残さず食べられます。「野菜は捨てるところが本当に少ないです。食材を使い切る・残さないことを意識することが、地球のためになります」と湊くんは、教えてくれました。
おうちでもできる!廃棄される野菜を使った紙作り
湊くんが今回教えてくれたのは仲卸の方から提供していただいたという「廃棄される野菜」を使用した紙作り。おうちでも実践できるので、ぜひ真似してみてくださいね。
【準備するもの】
・お茶碗3杯分程度の茹で野菜(A5サイズの1枚紙の場合)
※お野菜は使わないところや廃棄するところをお使いください。
※お野菜は事前にミキサーやブレンダーで細かく砕いて水を絞ってください。
※お野菜については1種類でも大丈夫ですが、複数種類の方がお楽しみいただけます。
・発泡トレー1つ
・底に小さな穴を20個ほどあけた発泡トレー1つ
・コップ1つ
・キッチンネット1枚
・タオル2枚
・ガーゼ2枚
・ボウル 1つ
・ハンドブレンダー1つ(野菜をつぶすよう)
・新聞紙
・水
・ローラー(サランラップの芯など)
【作り方】
1.野菜を茹でる
バナナの皮、ネギ、紫キャベツ、玉ねぎの皮など繊維が多く含まれた野菜が紙作りに向いています。
2.1に水を加えてブレンダーを使い、野菜を細かくする
3.野菜の水気を切ってペースト状にする
野菜ごとに色味や質感が異なりますね!
4.トレーをセットしてデザインを考えながら野菜をのせていく
発砲トレー、穴を開けた発砲トレー、ガーゼの順に重ねます。
薄すぎたり、厚すぎたりしないように、指で伸ばしながらのせるのがポイント。
5.デザインが決まったら、ガーゼ、タオルをのせて一番下のトレーにたまった水を捨ててひっくり返し、中身を取り出す
6.タオルで挟み、紙が平らになるようにローラーを転がす
7.タオル、ガーゼから野菜を取り外して新聞紙など吸水性がある紙に挟む
8.3~5日間乾燥させて完成!
筆者も家に持ち帰って、新聞紙を毎日変えながら完成させました!光にかざすと、とてもきれい。乾燥すると野菜の色が変化するので、毎日観察するのもおもしろいです。乾燥させた後に好きな形にカットしてもいいですね。
ワークショップに参加した子どもたちは、紙作りを楽しむだけでなく、真剣に湊君の話に耳を傾ける姿が印象的でした。一緒に参加した小3の息子は、「自分も野菜が好きだから、湊君の話がすごくおもしろかった!これからは、芯の部分も残さないで全部食べるようにしたい。また家でも紙作りに挑戦したいな」と刺激を受けた様子。
野菜でできた「紙」は世界でひとつの作品
「たまねぎの皮を使って、鳥を表現してみました!皮の形を活かして作ることができました」と野菜を使った紙作りに初挑戦だった湊くんも大満足。
参加者からは、「SDGsが、身近なことから実践できることが分かりました!野菜で紙が作れるなんて思いもしなかったです」「紙にする時、紫キャベツが青色になっていたので驚きました。これからは食べ物を大切にしようと思います」などの声があがり、皆さんSDGsをより身近に感じることができたようです。
みんなで楽しく続けるSDGs活動
ワークショップの最後に、葉っぱの付箋にフードロスを減らすアイデアやこれから実践したいことを子どもたちが記入して木の形をしたダンボールに貼り付けました。
葉っぱには「一人一人がフードロスを考えることが大事だと学びました」「キャベツの芯を使ったレシピがあるなんて知らなかったです!廃棄する前に一度考えようとい思いました」などの意見が集まりました。
最後に湊くんから、「廃棄される箇所を工夫して食べたり、今日みたいに紙作りに活用するなど、なるべく廃棄される野菜や果物を減らすことを意識してもらえると嬉しいです。無理なく、楽しんで行うことが長続きするコツだと思います。なんでも楽しく未来に繋がることをやりましょう!」と楽しみながらSDGs活動を続けていくということを教えてくれました。
最年少野菜ソムリエプロ。2008年3⽉⽣まれ。幼少期から野菜や果物が⼤好きで、わずか6歳で野菜づくりを始める。8歳で「野菜ソムリエ」、10歳で「野菜ソムリエプロ」に合格。いずれも当時の“最年少記録”を⼤幅に更新し、その快挙が多くのメディアで報じられる。2019年には「いばらき⼤使」に任命。テレビ番組にも「天才野菜博⼠」としてたびたび出演し、話題となる。現在も、⾃宅の菜園で⽇本各地の「伝統野菜」を栽培するかたわら、野菜の魅⼒を伝えるべく全国のイベントや講演で活躍中。
「パナソニックセンター東京」SDGs情報発信コーナー
「パナソニックセンター東京」では、SDGsに関連した展示を1階展示場で開催中。これからも、子どもたちがわくわくするようなワークショップが随時開催されるので、気になる人はぜひ、ホームページをチェックしてみてくださいね。
「パナソニックセンター東京」のサイトは>こちら
「AkeruE」のサイトは>こちら
取材・文/やまさきけいこ
構成/HugKum編集部