離乳食の鮭はいつから?アレルギー、中期、後期の離乳食レシピや簡単鮭フレークの作り方まで

こんにちは!離乳食インストラクターの中田馨です。今日は、お魚の中でも日本人になじみがあるひとつ、「鮭」がテーマ。食卓によく上がるのではないかなと思う「鮭」ですが、癖がなく使いやすくて食べやすい魚ですので離乳食にも、どんどん取り入れてほしい食材です。そんな鮭の選び方や鮭レシピを紹介します。

離乳食の鮭、いつからOK?

離乳食中期からスタートしましょう

鮭は赤い色をしているのですが白身魚。白身魚だったら初期からOK?ではありません。鮭は、脂が多い魚なので、離乳食中期から、少ない量でチャレンジしましょう。

離乳食で鮭アレルギーの心配は?

比較的アレルギーを起こしやすい食品です

鮭は、消費者庁が定める「アレルギー表示推奨」20品目のひとつです。ですので、比較的アレルギーを起こしやすい食品。初めて鮭にチャレンジするときは、少量からスタートし、食後の赤ちゃんの体調や皮膚の様子などを観察しましょう。そして、何か気になる症状が出れば、医師に相談しましょう。

※「アレルギー表示推奨」20品目とは

消費者庁が指定するアレルギー発症の原因になりやすい物質のこと。重篤度・症例数の多い 7 品目(鶏卵、牛乳、小麦、落花生、ソバ、カニ、エビ)については内閣府令で表示を義務付けし、過去に一定の頻度で健康被害が見られた 20 品目(いくら、キウイフルーツ、くるみ、大豆、バナナ、山芋、カシューナッツ、もも、ごま、サバ、さけ、イカ、鶏肉、りんご、松茸、あわび、オレンジ、牛肉、ゼラチン、豚肉)については通知により表示を推奨しています。

離乳食で使う鮭の選び方

鮭の種類の選び方


離乳食に使う鮭を選ぶときは「生鮭」です。塩鮭は赤ちゃんにとって塩分が強いので使用できません。そして、生鮭の中にも、秋鮭、紅鮭、銀鮭と色々な種類が売られていますが、どう違うのでしょう?

・秋鮭

本来の名前は白鮭。北海道や東北地方で秋から冬にかけて採られるので秋鮭と言われています。

・紅鮭

名前の通りきれいな紅色をしている鮭で、太平洋で採れます。

・銀鮭

チリ付近で採れるスーパーでよく見かける鮭です。

 

いちばんサッパリしているのが秋鮭。次に銀鮭、紅鮭の順に脂がのっています。もし、季節的に選べるなら最初に食べる鮭はサッパリした秋鮭にしてもいいですね。

鮭の缶詰は使える?

鮭缶を選ぶときは「水煮」を選びます。ザルに入れてお湯を回しかけ、湯通ししてから離乳食の調理に使ってください。

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離乳食で市販の鮭フレークはいつから食べていい?

鮭フレークは離乳食期は避け、幼児期から

鮭フレークは塩分が強いため、離乳食期の赤ちゃんには不向きです。使うのであれば幼児期から。幼児期もザルに入れ、お湯を回しかけて塩抜きするか、サケフレークを調味料として使い、ほかの味つけはしないようにするといいですね。離乳食でも使える手作り鮭フレークレシピを紹介するのでぜひ参考にしてみてくださいね。

【離乳食中期から】お家でカンタン鮭フレークの作り方

鮭フレークは、カンタンにお家でも作れます。覚えておくと便利なレシピをお伝えします。

わが家では小学生の子ども用に、この鮭フレークをフライパンでゴマや青のりと一緒に乾煎りしてふりかけにしています。多めに作って、大人用の鮭フレークを作ってもいいですね。

<材料>

生鮭 適量

<作り方>

1.鮭をグリルで焼く

2.ほぐして皮と骨を取り除く

3.フードプロセッサーに入れて好みの大きさにする

鮭を使った離乳食の人気レシピ【離乳食中期~完了期】

それでは、各時期の離乳食レシピを紹介します!

【離乳食中期】鮭と大根の煮物

鮭と根菜の煮物です。食べにくければ水溶き片栗粉でとろみをつけるといいですよ。

<材料>

鮭 10g
大根 10g
にんじん 10g
かつお昆布だし 150ml

<作り方>

・鮭は、骨と皮をとる
・大根とにんじんは、煮やすい大きさに切る

1.かつお昆布だしで大根とにんじんを煮てやわらかくなったら鮭も入れて煮る

2.取り出して、みじん切りにする

3,鍋に戻してひと煮立ちさせる

【離乳食後期】鮭のポテトサラダ

いつものポテトサラダに鮭を入れてみました。多めに作って大人もポテトサラダにしてもいいですね。余ったら、小判型に形作ってフライパンで焼けば鮭のおやきになりますよ

<材料>

生鮭 10g
じゃがいも 25g
とうもろこし 3g

<作り方>

・鮭は、骨と皮を取り除く
・じゃがいもは湯がきやすい大きさに切る
・とうもろこしは湯がいてから薄皮をむく

1.鮭とじゃがいもを別々に湯がく

2.鮭はほぐし、じゃがいもはつぶして、とうもろこしと一緒に混ぜ合わせる

【離乳食完了期】鮭のムニエル

大人も大好きな鮭のムニエル!ホワイトソースはバターの塩分だけで味付けせずに作ります

<材料>

生鮭 20g
ブロッコリー 10g
塩 少々

(ホワイトソース用)
牛乳 30~40ml
バター 5g
小麦粉 10g

<作り方>

・鮭は骨と皮を取り除き塩を振ってペーパーに包む
・ブロッコリーは持ちやすい大きさに切って湯がく

1.鮭をフライパンで両面焼く

2.別フライパンにバターを熱し小麦粉を焦げないように炒め牛乳を加えてホワイトソースを作る

3.鮭に、ホワイトソースをかけブロッコリーを添える

鮭を使った離乳食、冷凍保存方法のポイント

1食分ずつ保存し、1週間で使い切って

鮭を冷凍する時は、生も加熱したものも一緒。1食分を密封容器に入れ保存します。冷凍保存した鮭は、1週間で使い切りましょう。

離乳食の鮭に関する体験談

HugKum編集部では、12歳のお子さんがいるママやパパを対象に、離乳食の鮭に関するアンケートを実施しました。まずは、お子さんが鮭を食べた様子についてお聞きしました。

Q.離乳食でお子様は鮭を好んで(嫌がらずに)食べてくれましたか?

50%を超えるお子さんが鮭を好んで食べています。
85%を超えるお子さんが口にできていて、鮭はお子さんにとても人気の食材です。パパママにとっても身近な食材で、心強いですね。

実際のパパママの体験談を聞いてみましょう。

ママパパの体験談

「魚の味が好きなようで、焼いたり、茹でたりした魚を喜んで食べた。」(30代・静岡県・子ども2人)
「加熱用の鮭は骨が多かったため、お刺身の鮭を使ってしっかり加熱していた。」(30代・埼玉県・子ども1人)
「鮭をほぐしてご飯に混ぜると美味しそうに食べました」(30代・大阪府・子ども2人)
「口に入れてずっと噛んでるので、汁気がなくなりパサパサな感じになり、口の中で飲み込めずにいた。」(30代・熊本県・子ども2人)
「少しだけしか食べなかった。ぱさぱさした食感が苦手な様子だった。」(30代・奈良県・子ども1人)

 

普段の大人の料理でもよく使われる鮭は、離乳食でも重宝する食材です。いろいろな食材と組み合わせて離乳食づくりを楽しんでくださいね。

 

記事執筆

中田馨|離乳食インストラクター

一般社団法人 離乳食インストラクター協会代表理事。中田家庭保育所施設長。現在13歳の息子の離乳食につまづき、離乳食を学び始める。「赤ちゃんもママも50点を目標」をモットーに、20年の保育士としての経験を生かしながら赤ちゃんとママに寄り添う、和食を大切にした「和の離乳食」を伝えている。保育、講演、執筆などの分野で活動中。自身が開催する離乳食インストラクター協会2級・1級・養成講座はこれまで2500人が受講。

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