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バーベキューのシメ&ご飯ものといえば?
カレー…! 焼きそば…! 焼きおにぎり…!
バーベキューの醍醐味のひとつでもある「シメ」と「ご飯もの」。
美味しく満足度も高いメニューがさまざまにあるからこそ、何を作ろうかついつい悩んでしまいがちですが、ちまたではどんなメニューが人気なのか、気になりませんか?
そこで今回は、「バーベキューで食べたいシメ&ご飯ものメニュー」をリサーチ! HugKumメルマガ読者からアンケートに寄せられたメニューから、それらをさらにおいしく食べられるバーベキューでのご飯の炊き方、バーベキューのシメにおすすめのご飯ものレシピまでをご紹介します。
【アンケート】バーベキューで人気のシメ&ご飯もの7選
まずお伝えするのは、先輩ママパパが教えてくれた「バーベキューで食べたいシメ&ご飯もの」メニュー。子どもが喜ぶあの定番料理から、ちょっとスペシャルな気分を楽しめる意識高めの料理まで、さまざまなメニューが集まりました♪
カレー
バーベキューでのご飯ものといえば、みんな大好きな「カレー」がやっぱり定番メニュー。具材を切る、炒める、まぜる、お米を炊く…など、アウトドアでも子どもに手伝ってもらいやすい「ほど良く手間がかかる」調理過程もまた、人気の理由ではないでしょうか。作る楽しさからカレーのおいしさまで、家族で存分に堪能しましょう!
焼きおにぎり
バーベキューでお肉や野菜を食べていると、だんだんご飯も欲しくなってきませんか? そんなときの先輩ママパパからのおすすめは、片手に持ちやすい「焼きおにぎり」。シメとしてはもちろん、お肉を食べながらの主食にも最適です。
パエリア
「せっかくのバーベキュー、ちょっとトクベツな料理が食べたい!」そんなご家庭には、お手軽にスペシャル&おしゃれな雰囲気が味わえる「パエリア」がおすすめです。なんとなく馴染みがなくても、作り方は意外と簡単。エビやアサリなどのシーフードをはじめとした具材と、お米や各調味料を炒めればOKです。
そばめし
焼きそばとごはん、どちらにするか悩ましいときは、思いきって混ぜてしまうのが吉! そんな、ふたつの主食がいっぺんに楽しめる「そばめし」もバーベキューの定番です。ボリューム満点なので、大人数の集まりのときに是非試してみては。
ピザ
人気の「シメ」としては、「やっぱりピザ!」との声も寄せられました。こちらも片手で食べやすく、オシャレに演出しやすいのが魅力。色々な味やトッピングをみんなで分けあって食べるのも◎
パン
バーベキューではお米はもちろん、「パン」の楽しみ方も無限です! サンドイッチやホットサンドをその場で作ってもよし、バケットにバーベキューの焼き物をのせるのもおすすめ。パンを炭火や鉄板で焼いてみるだけでも、普段のトーストとはちがった味わいが楽しめそうですね。
焼きそば
シメの定番メニューのひとつ・「焼きそば」。お手軽にできるのに、お腹もしっかり満たされるのが魅力です。バーベキュー用の鉄板で焼くと、具材は変わらなくても、どういうわけかいつもより一層おいしく感じるんですよね…。
【飯ごう】美味しいごはんの炊き方もチェック!
バーベキューでせっかくご飯を食べるなら、「飯ごう」で「炊く」ところからやってみたいと思いませんか。でも、焦げたり、芯が残ったり、案外難しそうなイメージも…。ここでは、きっと失敗しない・飯ごうでの美味しいごはんの炊き方をお伝えします。
お米を洗う
まずはお米を洗います。普段、炊飯器で炊くときの手順でOKです。
お米を水に浸しておく
お米を洗ったら、飯ごうに入れて、30分ほどしっかりと水に浸します。これをすることで、お米の芯が残ってしまうことを防止。水は、飯ごう内のメモリに合わせて適量を入れましょう。
火にかける
30分間水を吸わせたら、中火〜強火で沸騰するまで熱します。
火を弱めて炊き続ける
沸騰して水分が吹きこぼれはじめたら、弱火~中火ぐらいに火力を下げて炊き続けます。飯ごう内の水分が減ると同時に、蓋の隙間から出る湯気も減っていくので、しばし待ちましょう。だいたい10〜15分程度が目安です。
蒸らす
火から離し、蓋をしたまま5分間蒸らします。
お皿に盛り付ければできあがりです!
【電子レンジなし】ごはんを温め直す方法
また、バーベキューなど、電子レンジのない場所でごはんを温める際は、「湯煎」がおすすめ。湯煎可能なポリ袋に冷ごはんを入れたら、お鍋に張ったお湯で5分〜10分程度熱するだけ。これで、ごはんがつやつやのほかほかに!
面倒なときは、いっそチャーハンや雑炊にしてしまう、というのもアリですね。
バーベキューにおすすめのご飯ものレシピ
さて、シメのご飯もの。主食という意味でとらえれば麺やパンなどいろいろ選択肢はありますが、ここではお米という意味の「ご飯もの」に絞って、バーベキューで試してみたいレシピをHugKum編集部がセレクトしました。もちろん、おうちのキッチンで、普段ご飯としても活用できますよ。
【1】鶏とアスパラの簡単パエリア
フライパン一つで作れる、味のしっかり染み渡った本格的なパエリアを。火加減と火にかける時間が美味しさのポイントです。
◆材料
(大人2人分+子ども2人分=直径26cmのフライパン)
鶏もも肉 1枚(約250g)
アスパラガス 1束
【A】
ピーマン(みじん切り) 1個分
トマト(角切り) 1個分
玉ねぎ(粗みじん切り) 1/2個分
にんにく(みじん切り) 1/2かけ分
米(無洗米)1カップ
【B】
水 2カップ
塩 小さじ2/3
カレー粉 小さじ1/2
オリーブ油 適量
◆作り方
【1】鶏肉は1~2cm角に切る。アスパラは根元の固い皮をむいて2cm幅に切る。
【2】フライパンにオリーブ油少々を熱し、【1】の鶏肉を炒めて取り出す。もう一度オリーブ油少々を熱し、【A】を入れてペースト状になるまで炒め、米と合わせた【B】を加えて混ぜ、鶏肉を全体にのせ、フライパンをゆすりながら弱めの中火で5分ほど煮る。
【3】【2】のフライパンにアルミホイルをかぶせてふたをし、ごく弱火で10分ほど煮、アスパラをのせてさらに5分ほど煮る。火を止めて10分ほど蒸らす。
*お好みでレモン果汁を搾っても。
教えてくれたのは
コウケンテツさん
料理研究家である母のアシスタント後、独立。素材の味を生かしたヘルシーで作りやす いメニューが人気。二児の父。
『ベビーブック』2015年12月号
【2】甘さほんのりベジカレー
野菜が苦手…。そんな子も、外で食べれば食材のおいしさに目覚めるかも! バーベキューで余ったくず野菜を細かく刻んで、野菜の甘みを味わえるベジカレーを作ってみてはいかが?
◆材料
(大人2人分+子ども2人分)
豚薄切り肉 150g
玉ねぎ 1個
にんじん 1/2本
かぼちゃ 100g(正味)
トマト 1個
カレールウ(市販) 70g
水 2カップ
サラダ油 大さじ1/2
ご飯 茶碗約3杯
◆作り方
【1】玉ねぎ、にんじんは粗みじん切りにする。かぼちゃ、トマトは1.5cm角に切る。豚肉は2cm長さに切る。
【2】鍋に油を熱して玉ねぎ、にんじん、豚肉を炒め、水とトマトを加えて沸騰させ、弱火で煮、かぼちゃを加えて野菜がやわらかくなるまで煮る。火を消してカレールウを加えて溶かし、弱火でとろみがつくまで煮る。
【3】器にご飯と【2】を盛る。
教えてくれたのは
阪下 千恵さん
料理研究家、栄養士。おいしくて、栄養バランスのいいレシピが人気。二人の女の子のママ。
『めばえ』2015年4月号
【3】キーマカレー
バーベキューのシメのカレーも、ひき肉を用意してキーマカレーにするというアイディアは新しいかも。豆腐を入れると口当たり柔らかな仕上がりになりますよ。さらにケチャップを加えて甘みとコクをプラスすれば、子どもも大人も食べやすい味に。
◆材料
(大人2人+子ども2人分)
木綿豆腐 1丁(300g)
合びき肉 100g
玉ねぎ 1/4個
ミニトマト 8個
しょうが(みじん切り) 小さじ1/2
サラダ油 大さじ1
カレールウ(甘口) 1かけ(20g)
【A】
トマトケチャップ 大さじ2
しょうゆ 小さじ1
コーン 大さじ3
オクラ 3本
ご飯 適量
◆作り方
【1】豆腐は6等分し、1かけずつキッチンペーパーに包み、両手で軽く挟んでおさえ、水気を絞る。玉ねぎは粗みじん切りにし、ミニトマトは4等分する。
【2】フライパンにサラダ油を中火で熱し、しょうがを炒めて香りが出てきたら合びき肉、玉ねぎを加えて3分炒め、豆腐を加えてひと混ぜする。
【3】火を止め、刻んだルウを入れて溶けたら【A】を加え、再び中火で混ぜながらミニトマトを加えて3分煮る。
【4】器にご飯と【3】を盛り、コーンを散らし、ゆでたオクラをのせる。
教えてくれたのは
青木 恭子さん
小田真規子主宰のスタジオナッツ所属。2つの保育園に7年間栄養士として勤務。0歳児の離乳食~5歳児の給食とおやつ作りを担当。現在は、雑誌から商品パッケージ、WEBなどで活躍。
『ベビーブック』2012年8月号
【4】シーフードピラフ
フライパンで具材を炒め、生米からフライパンでお米を炊く本格レシピ。時間さえきちんと計れば、失敗しらずの簡単メニューです。これなら、飯ごうがなくてもおいしい「シメご飯」が作れますね。
◆材料
(大人2人+子ども2人分)
むきえび 10尾
むきあさり 16個
赤・黄パプリカ 各1/4個
玉ねぎ 1/2個
米 1と1/2カップ
【A】
水 1と1/2カップ
顆粒スープの素 小さじ1/2
塩・こしょう 各少々
サラダ油 大さじ1/2
◆作り方
【1】パプリカは種を除いて細切りにし、玉ねぎはみじん切りにする。
【2】フライパンにサラダ油を熱して玉ねぎを炒め、しんなりしてきたら米を加えて炒める。
【3】【2】に【A】を加え、えび、あさり、パプリカをのせ、塩、こしょうをふる。沸騰したらふたをし、強火で4分、弱火で7分加熱し、10分蒸らす。
*好みでパセリのみじん切りをふっても。
◆ポイント
米は洗わずに、そのまま加えて炒めます。米が透き通ってきたら、スープ(水とスープの素)を加えて混ぜましょう。
具をトッピングし、スープが煮立ってきたら、ふたをします。その後は蒸らすまで、ふたを取らずに仕上げます。
教えてくれたのは
尾田衣子さん
「ル・コルドン・ブルー」やイタリアにて料理を学び、OLから料理研究家に転身。現在、「料理教室 Assiette de KINU」を 主 宰。男の子のママでもある。
『ベビーブック』2011年2月号
【5】サバ缶の炊き込みごはん
飯ごうでご飯を炊くなら、炊き込みご飯にするという手も。しょうがと一緒に炊き込めば、サバの臭みが消えて煮汁もムダなく食べられますよ。
◆材料
(3~4人分)
米 2合
にんじん 3cm
しょうが 1/2かけ
サバ水煮缶 1缶(150g)
【A】
酒 大さじ1
しょう油 小さじ2
◆作り方
【1】米は水で洗って、たっぷりの水に約30分浸けてから、水気を切る。
【2】にんじんはせん切りに、しょうがはみじん切りにする。サバ缶をサバと煮汁に分ける。
【3】炊飯器に米・【A】・サバの煮汁を入れ、2合の目盛りまで水(分量外)を加える。サバ、にんじん、しょうがを加えて軽く混ぜ、通常通りに炊く。
【4】炊き上がったら、サバをほぐしながら全体を混ぜる。
教えてくれたのは
松尾みゆきさん
管理栄養士・料理研究家・フードコーディネーターとして、テレビや雑誌、書籍等、幅広く活躍の傍ら、幼児がすすんで食べるおいしさと栄養にこだわったメニューを日々考案している。二児の母。
『めばえ』2018年7月号
【6】トマトリゾット
炊いたご飯をあらかじめ用意し、お肉といっしょに煮込んでやわらかく仕上げるとリゾットに。ここでは鶏の胸ひき肉を使用していますが、バーベキュー後なら、余ったお肉を細かく刻んで、自由な取り合わせでアレンジを楽しんでみてください。
◆材料
(大人2人+子ども2人分)
トマト 2個
玉ねぎ 1/4個
鶏ひき肉 200g
ご飯 300g
バター 大さじ1
【A】
固形スープの素 1個
水 200cc
粉チーズ 大さじ4
塩 少々
◆作り方
【1】トマトは1cm角に切る。玉ねぎはみじん切りにする。
【2】鍋にバターを弱火で熱して玉ねぎを炒め、透き通ってきたら、鶏ひき肉とトマトを加えて炒める。トマトが崩れてきたら【A】を加えて半量になるまで煮、ご飯を加えて、汁けが少なくなるまで煮詰める。粉チーズを加え混ぜ、塩で味を調える。
*好みで、ゆでて小口切りにしたいんげんをのせる。
教えてくれたのは
鈴木 薫さん
おしゃれで実用的なレシピが人気。双子の女の子と、男の子の母。
『ベビーブック』2012年5月号
【7】鮭ごはんのみそだれ焼きおにぎり
バーベキューには焼きおにぎりが欠かせない!というファミリーには、あらかじめ鮭ごはんで握っておいたおにぎりを、こんがりとみそだれで焼いてみるのもおすすめ。プレーンな焼きおにぎりにはない豊かな風味は「別腹」です。
◆材料
(4個分)
鮭の切り身 1切れ
小松菜 1株
ごはん 200g
白いりごま 大さじ1
ごま油 大さじ1
塩 適宜
【みそだれ】
みそ 大さじ1/2
みりん、水 各大さじ1
◆作り方
【1】鮭は小骨を取って塩少々をふり、魚焼きグリルでこんがりと焼いてほぐす。小松菜は熱湯でさっとゆでて水に通し、水気を絞ってみじん切りにする。
【2】ボウルにごはん、鮭、小松菜、白いりごま、塩少々を入れてさっくり混ぜ、4等分にして三角形ににぎる。
【3】みそだれは材料を小鍋に入れて軽く煮詰める。
【4】フライパンにごま油を熱して【2】を並べ、両面をこんがりと焼く。器に盛って【3】をかける。
教えてくれたのは
コウ ケンテツさん
料理研究家。旬の素材を生かした簡単&おいしい&ヘルシーな家庭料理が人気。テレビや雑誌、講演会など幅広く活躍し、著書も多数。1男2女のパパでもあり、食育や食を通してのコミュニケーション活動にも力を入れている。
『めばえ』2018年3月号
バーベキューでの思い出づくりの鍵? シメやご飯ものの選択は意外と重要!
バリエーション豊富な、バーベキューのシメ&ご飯ものメニュー。とにかくお腹をいっぱいにしたいときは「焼きそば」「そばめし」、おしゃれバーベキューを演出したいときは「パエリア」「パン」「ピザ」、みんなで調理過程を楽しみたいときは「カレー」など、シメ&ご飯ものメニューは、選び方によってはバーベキューでの思い出づくりの一端をも担います。どんなシーンでのバーベキューなのか、現場を想像しながら、じっくりとメニューを決めていきましょう!
構成・文/羽吹理美