じゃがいものおやきはいつから食べられる?
じゃがいものおやきは離乳食後期から
じゃがいもを食べられるようになるのは離乳食初期から。最初は水分の多いトロトロのポタージュ状からスタート。赤ちゃんの身体の発達に合わせて、徐々に水分量を減らしていきます。
形のあるじゃがいものおやきを食べられるようになるのは、離乳食後期以降がおススメ。これはじゃがいもだけに限らず、米や小麦粉などを使ったおやきも同様です。
おやきはフライパンで焼いて、ある程度の硬さがあり、形がしっかりしているので赤ちゃん自身が奥の歯ぐきで「カミカミ」できるようになるころからスタートさせましょう。
離乳食におやきがおすすめの理由
離乳食のレシピ本を見ると、おやきメニューがよく紹介されています。離乳食におやきをおススメする理由はいくつかあります。
・手づかみしやすい
焼いているので、べちゃべちゃしにくく手づかみ食べしやすいです
・割とどんな食材でも入れられる
例えば、おやきのベースになるのは、じゃがいも、さつまいもなどのいも類、かぼちゃ、米、小麦粉、うどん、豆腐などがあります。これに加えられる具材になるものは、鮭・しらす・ツナなどの魚類、鶏肉・豚肉・牛肉などの肉類、にんじん・キャベツ・ほうれん草などの野菜類、ひじき・わかめなどの海藻類、バナナ・りんご・レーズンなどの果物類などなど多種多様! ベース+具材の組み合わせで「今日はどんなおやきにしようかな!」と楽しめます。
・普段苦手な野菜も食べられる
おやきの利点は「野菜も食べられる」ことですが、特に普段、苦手な野菜もすんなり口に入れてくれます。注意点としては、食べるからと言って欲張りすぎると食べてくれなくなります。
・一口量を学べる
おやきは、赤ちゃんの一口量よりも大きめに作ることが多いと思います。おやきを食べる経験を積んでいくことで、赤ちゃんは自分の一口量を学べます。
時期別 1回分の目安と材料の切り方
離乳食後期
材料
じゃがいも 40g
お好きな具材 5g
*牛乳や豆乳などの水分を入れる場合 5ml
作り方
1.じゃがいもの皮をむき1cm厚さに切り、やわらかくなるまで湯がく(蒸す)
2.具材は湯がくことが必要なものは加熱して、おやきに入れやすい大きさに切る
3.じゃがいもをなめらかになるまでつぶし、具材を混ぜ入れる
4.形作ってフライパンで両面焼く
ポイント
おやきの大きさは、最初は一口サイズにし、手づかみ食べに慣れてきたら徐々に大きくしていきましょう。中に入れる具材は、最初はみじん切りにします。おやきに食べ慣れたら、少しずつ大きさにも変化をつけていきましょう。
離乳食完了期
材料
じゃがいも 50g
お好きな具材 5~10g
*牛乳や豆乳などの水分を入れる場合 5~10ml
作り方
後期と同じです
ポイント
おやきは、小判型や棒状など形に変化をつけてみましょう。中に入れる具材は、5㎜程度にします。
じゃがいもおやきの保存方法
冷凍保存でストックも便利!
少し多めに作っておいて冷凍保存してもいいですね。冷凍するのは出来上がったおやきの状態がいいでしょう。清潔な手(ビニール手袋OK)で形作り、1つずつラップに包み冷凍します。冷凍したおやきは1週間で食べきりましょう。
じゃがいもを使ったおやきのアレンジレシピ
離乳食後期~OK(ツナとほうれん草のおやき)
*写真のおやきの大きさは、離乳食後期~完了期くらい
材料
じゃがいも 40~50g
(具材)
ほうれん草 2~3g
ツナ水煮缶 3~5g
作り方
1.じゃがいもの皮をむき1cm厚さに切り、やわらかくなるまで湯がく
2.ほうれん草は湯がいてみじん切り。ツナは水切りしておく
3.じゃがいもをなめらかになるまでつぶし、具材を混ぜ入れる
4.形作ってフライパンで両面焼く
離乳食後期~OK(にんじんと青のりのおやき)
*写真のおやきの大きさは、離乳食後期~完了期くらい
材料
じゃがいも 40~50g
(具材)
にんじん 5g
青のり 少々
かつおぶし 少々
豆乳 5ml
作り方
1.じゃがいもの皮をむき1cm厚さに切り、やわらかくなるまで湯がく
2.にんじんは5㎜(1㎝)の千切りにする
3.じゃがいもをなめらかになるまでつぶし豆乳と具材を混ぜ入れる
4.形作ってフライパンで両面焼く
離乳食後期~OK(チーズとコーンのおやき)
*写真のおやきの大きさは、離乳食後期~完了期くらい
材料
じゃがいも 40~50g
(具材)
コーン 5g
粉チーズ 少々
牛乳 5ml
作り方
1.じゃがいもの皮をむき1cm厚さに切り、やわらかくなるまで湯がく
2.コーンは5㎜に切る
3.じゃがいもをなめらかになるまでつぶし牛乳と具材を混ぜ入れる
4.形作ってフライパンで両面焼く
少し多めに作って、大人はピザ用チーズをふりかけて焼くのもおススメ! 普段の食事やおやつに、親子でじゃがいものおやきを取り入れてみてください!
記事執筆
一般社団法人 離乳食インストラクター協会代表理事。中田家庭保育所施設長。現在13歳の息子の離乳食につまづき、離乳食を学び始める。「赤ちゃんもママも50点を目標」をモットーに、20年の保育士としての経験を生かしながら赤ちゃんとママに寄り添う、和食を大切にした「和の離乳食」を伝えている。保育、講演、執筆などの分野で活動中。自身が開催する離乳食インストラクター協会2級・1級・養成講座はこれまで2500人が受講。