Q:息子になめられています。
息子は夏休みが明けたころから、私の注意を聞かなくなってしまいました。「これ、ダメじゃない」などと叱っても、「これ、ダメじゃない」と、オウム返しをするのです。また、「うるさい」と蹴飛ばされたこともあります。2つ下に弟がいるのですが、弟と一緒に遊ぶなど、面倒はよく見てくれます。何が原因なのか、わかりません。どう接したらよいのでしょう。 (あゆみさん)
A:たくさんほめて、「ありがとう」を言う機会をつくりましょう。
この子には2歳違いの弟がいる、ここが大きなポイントではないかと思います。
年中の弟は、いろいろなことができるようになってくる時期ですよね。「できるようになったね」「すごいね」などと、弟ばかりほめる機会が増えているのではないでしょうか。
一方、兄はもう小学生だし、字も書けて当たり前、1人で着替えるのも当たり前だと思われがち。そして、お母さんは子どものできていないことに目が向いてしまいがち。「何やってるの?」などと、お母さんの小言が増えてくるのがこの年頃です。
この子がお母さんの言葉をオウム返ししたら、お母さんの反応がよかったのでしょうね。「この時は自分だけが注目されている」のだと。
お母さんがこの子に対してしてほしいこと、それはたくさんほめることです。例えばひらがなだって、書けて当たり前かもしれません。それでも「きれいに書けているね!」とほめましょう。ただし、弟と比べてほめるときは、弟に聞かれないように、こっそり耳元で伝えてくださいね。
それから、「ありがとう」を言う機会も作りましょう。そのためには、いろいろな手伝いをお願いするといいですよ。お皿を並べてもらったり、弟に読み聞かせをしてもらったり、なんでもいいのです。そうすれば、「助かったわ、ありがとう」と言えますよね。 それから、一日に1回でもいいので、ギュッと抱きしめましょう。膝にのせて本を読んだり、甘えさせてあげてください。お兄ちゃんは寂しいし、お母さんにもっと注目してほしいのです。そうすれば、反抗的な態度も収まってくると思いますよ。
\私がお答えしました/
藤田 敦子 先生
ほめて認める独自の「ぺたほめ®子育て術」を提唱し、テレビ出演・出版・講演などで大活躍の子育てアドバイザー。「ぺたほめ®子育て術」によって成長した二人の息子は、最難関大学・京都府立医科大学医学部医学科に現役合格。著書に『母親が変わればうまくいく 第一志望校に合格させた母親がやっている子育て39』(講談社)。藤田敦子オフィシャルブログ https://ameblo.jp/petahome/
1925年創刊の児童学習雑誌『小学一年生』。コンセプトは「未来をつくる“好き”を育む」。毎号、各界の第一線で活躍する有識者・クリエイターとともに、子ども達各々が自身の無限の可能性を伸ばす誌面作りを心掛けています。時代に即した上質な知育学習記事・付録を掲載し、HugKumの監修もつとめています。
『小学一年生』2022年1月号別冊『HugKum』 イラスト/やまのうち直子 構成/天辰陽子