離乳食に焼きうどんはいつから?
離乳食に焼うどんを取り入れるのは、離乳食後期ごろからがおススメ。奥の歯ぐきでカミカミし始めるころが目安です。
食べやすくする工夫と注意点
焼うどんだけど1回茹でる
大人の焼きうどんは、袋からうどんを出したらそのままフライパンへ!ですが、離乳食の場合はやわらかくすることと塩分を取り除く意味あいもアリ、1回茹でて湯切りします。うどんは、コシの少ないうどんを選びます。冷凍うどんはコシが強いので避けたほうが良いでしょう。
油を控えめにするには、蒸し焼きするかテフロンのフライパン
焼うどんって、かなり油が必要ですよね。大人のを作っていると「どれだけ入れるの?」って感じです。離乳食には油をあまり使いたくないので、調理するときは少量の水分を入れてふたをして蒸し焼きにするといいでしょう。この時の水分が「おだし」だとうま味がアップします!また、テフロンのフライパンだと焦げ付きにくく少量の油でも調理しやすいです。
野菜は下茹でしておく
野菜は焼いてもなかなかしんなりしてくれないものです。にんじんなどの根菜類をはじめ、キャベツなどの葉物も少し下茹でしておくと食べやすくなります。
手づかみ食べするには
手づかみ食べするには、具材を手づかみしやすい形に切りましょう。例えばいちょう切りや千切りなどです。みじん切りだと手づかみしにくいので不向きです。
味付けのポイント
ごく薄味を心がける
大人のイメージする焼うどんは、ソースヤマヨネーズがたっぷりかかっていますが離乳食には極薄味を心がけます。
市販のソースは使ってもOK?
市販のソースは、大人用に作られているので離乳食には不向きです。焼きそばですが少量の味噌や醤油、だし、素材の風味で食べるのが理想です。例えば、青のりやすりごま、かつおぶしなどをふりかけると、風味が増しますよ!

時期別おすすめ焼きうどんのアレンジレシピ
離乳食後期からOK(ツナとニラの焼きうどん)
*写真の焼きうどんの大きさは、離乳食後期~完了期くらい
材料
うどん 60~120g
ツナ水煮缶
10~15gニラ 3~5g
味噌 小豆大1~2粒
ゴマ油 1~2ml
*分量は、後期~完了期です
作り方
1.うどんは5㎜~1㎝に切り下茹でする。ニラは5㎜に切って下茹でする。ツナは水切りする
2.フライパンにごま油を熱し、1を入れて炒める
3.味噌で風味をつける
離乳食後期から(しらすとトマトの洋風うどん)
*写真の焼きうどんの大きさは、離乳食後期~完了期くらい
材料
うどん 60~120g
しらす 10~15g
トマト 10~15g
乾燥ひじきを戻したもの 2~3g
塩 少々
オリーブ油 1~2ml
*分量は、後期~完了期です
作り方
1.うどんは5㎜~1㎝に切り下茹でする。しらすは塩ぬきして5㎜~1㎝。トマトは湯むきして種を取り5㎜~1㎝角。乾燥ひじきは水に戻してみじん切り~5㎜
2.フライパンにオリーブ油を熱し、1を入れて炒める
3.塩で風味をつける
離乳食完了期~(豚肉の焼きうどん)

材料
うどん 80g
豚肉 20g
にんじん 10g
キャベツ 5g
かつおぶし 一つまみ
しょう油 1~2滴
植物油 2ml
作り方
1.うどんは1㎝に切り下茹でする。にんじん、キャベツは1~2㎝の千切りにして下茹でする
2.フライパンに植物油を熱し、豚肉を炒め、1を入れて炒める
3.しょう油で風味をつけ、器に盛ったらかつおぶしを振りかける
アレンジして焼きうどんメニューを楽しんで!
焼うどんが余ったら、卵1/2を混ぜ入れ、おやきにすると手づかみ食べしやすくなります。色々アレンジしながら、焼きうどんメニューを楽しんでくださいね!


記事執筆

中田馨
一般社団法人 離乳食インストラクター協会代表理事。中田家庭保育所施設長。現在17歳の息子の離乳食につまづき、離乳食を学び始める。「赤ちゃんもママも50点を目標」をモットーに、24年の保育士としての経験を生かしながら赤ちゃんとママに寄り添う、和食を大切にした「和の離乳食」を伝えている。保育、講演、執筆などの分野で活動中。自身が開催する和の離乳食パクパクセミナー、離乳食インストラクター協会2級・1級・養成講座はこれまで4000人が受講。著書に『いっぺんに作るあかちゃんと大人のごはん』(誠文堂新光社)、『イヤイヤ期専門保育士が答える 子どものイヤイヤこんなときどうする?100のヒント』(実務教育出版)がある。離乳食インストラクター協会HP