【SDGsなレシピ】もうカボチャを余らせない!味変で飽きないおいしさを発見

カボチャは子どもに人気の野菜ですが、煮物を作って余らせたり、1個を使い切れないことも。簡単な味変でいつもと違うメニューが出来上がります。ぜひ試してみて!

「SDGs」で食糧難を救え!

最近、食糧難に関しての注意喚起をよく聞くようになりました。災害時なども考慮しながら、日常的にローリングストックをすべきとのこと。
ローリングストックとは、普段から食品を少し多めに買い置きをしながら買い足すことで、常に一定量の食材を家庭で備蓄する仕組みです。これをSDGs的な発想で考えてみました。「買った食材は捨てずに最後まで使い切り、消費者としての責任を果たす」これなら、日ごろの食品ロスを減らしながら食材を無駄にせず、食糧難を遅らすことができるのではないでしょうか。これからの時代、11人の意識を高めて食糧難を最小限に回避していきましょう。

丸ごと野菜は、食べるサプリ

一物全体(いちぶつぜんたい)という言葉を聞いたことがありますか? 「食べ物は、丸ごと食べる方が栄養素的にも完全である」という考え方。つまり、ホールフード(丸ごとの食べ物)を指す食養生です。
特に野菜は、皮や種、皮と実の間などに栄養素が多いことが分かっています。つまり、丸ごと食べれば栄養も余すことなく摂取でき、食品ロスも減らせてイイこと尽くし! 今回は、β―カロテンたっぷりの緑黄色野菜、カボチャを例に食べ切りのコツをご紹介していきます。

 アレンジ万能! カボチャの塩煮

カボチャ料理といえば、煮物が代表的。中でも醤油と砂糖などで煮込む甘辛な和風味が定番ですよね。作り立ては美味しいのですが食べ飽きることも…冷蔵庫で余りがちなお惣菜のひとつともいえます。

このカボチャの煮物、実は塩味で作ると相当、使えるんです! カボチャの塩煮は、材料もシンプルで本当に簡単です。早速、作り方を説明していきますね。

カボチャの塩煮 

材料(作りやすい分量)

カボチャ(中)…1/4

塩…小さじ1/2

 作り方

1.カボチャは種を除いて食べやすい大きさにカットする。

2.ビニール袋に①と塩を加えて口を閉じ、よく振ったら5分ほど置く(※少し手間ですが、この工程で塩がカボチャによくなじみます)。

3.フライパンに②を並べ、フライパンの端からカボチャの厚み2/3量ほどの水を加えてフタをし、蒸し煮にする。竹串などで刺してみてスーッと通れば出来上がり!

カボチャの塩煮で味変レシピ

カボチャの塩煮があれば、あっという間に様々なレシピに展開できます。ここでは、カボチャの塩煮を使ったスープとサラダの2レシピについて解説していきます。

カボチャとベーコンの豆乳スープ

材料(1人分)

カボチャの塩煮…3

ベーコン…30g

豆乳…150cc

パクチーまたはイタリアンパセリ(あれば)…適宜 

作り方

1.ベーコンは細切りにし、フライパンに油をひかずに中火で炒める。焼き色がついたら火を止め、カボチャの塩煮を加えて粗めにつぶす。

2.カボチャがある程度つぶれたら豆乳を加えて再び火をつけ、2~3分ほど加熱。味をみて足りないようなら塩とこしょう各少々(分量外)で調味する。

3.好みでパクチーを添えれば完成! パクチーがとても合うので大人にはおススメです。なければそのままでも。カボチャとベーコンで食べ応えのあるほっこりスープは、寒い日の朝食にも最適です。

カボチャと玉ねぎのサラダ

材料(作りやすい分量)

かぼちゃの塩煮…4~5個

玉ねぎ…1/2

マヨネーズ…大さじ2

ヨーグルト…大さじ1

アーモンド(あれば)…適宜

作り方

1.玉ねぎは薄切りにし、カボチャの塩煮と共に耐熱容器に入れて軽くラップをする。600Wの電子レンジで130秒ほど加熱する(玉ねぎの辛みが好きな方は1分ほどで可)。

2.電子レンジから取り出し、マヨネーズとヨーグルトを加えて和える。味をみて足りないようなら塩とこしょう各少々(分量外)で調味する。

 

3.好みで粗く刻んだアーモンドを添えて召し上がれ!

 

味変レシピ、いかがでしたか? カボチャの塩煮は、あらかじめ塩味がついているのと、加熱済みなので時短調理を可能にしてくれます。忙しいパパ・ママの味方なので、ぜひ活用してみてくださいね。

カボチャの種の使い方

ホールフードをカボチャに置き換えると、いつも捨てている種の部分も食べた方がいいということになります。カボチャの種は、オーブンで焼いて食べるという方も多いと思いますが、汁物に活用する方がラクちん! 種とワタの部分をお茶パックなどに詰めて味噌汁やスープの出汁として使う方法です。カボチャの種は、抗酸化力の高いファイトケミカルがいっぱい。カボチャの甘みもプラスされて一石二鳥なんです。お試しあれ♪

 

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構成&文/川越光笑(たべごとライター・栄養士)

 

今回の記事で取り組んだのはコレ!

  • 12 つくる責任つかう責任

SDGsとは?

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