いくらの賢い保存でお正月対策! いくらを使った華やかレシピも紹介

プチプチとした食感と旨味がギュッと詰まった「いくら」。鮮やかな色と縁起の良い食材として、お正月や特別な日などにも使われます。そんないくらを旬の時期に買っておいて保存しておきたいと考える方も多いのでは? 今回はいくらの保存方法や保存期間、いくらを使ったレシピなどを紹介していきます。

いくらの基本知識

いくらは、鮭、鱒(マス)の卵を解したもののこと。鱒のいくらは、鮭のいくらに比べると小ぶりなのが特徴で、比較的安く手に入ります。

ちなみに「いくら」という名前は、ロシア語が元です。ロシア語の「魚卵」を意味しますが、日本語ではサケやマスなどの卵の塩蔵品で卵粒が1粒ずつ分離しているものをいいます。

縁起の良い食材

華やかな見た目で豪華に料理を彩るいくらは、お正月には「子孫繁栄」を願う縁起物として、お節に入れられます。

いくらと筋子の違い

筋子

「筋子」は、卵が卵巣膜に包まれたままの状態のものをいいます。それに対して、卵巣膜から卵を出してバラバラにしたものがいくらです。筋子は内臓にあたり、食中毒の原因となるアニサキスがいる可能性があるため、食べる際は注意が必要でしょう。

そもそもいくらの保存期間は?

いくらは生鮮食品です。雑菌が繁殖しやすいため、常温保存は基本的にNG。冷蔵保存で約2~3日間保存することができます。

いくらの冷蔵保存方法は、保存容器のフタを閉め、チルド室で保存するのがおすすめです。

いくらは冷凍保存がおすすめ

余ったいくらは、冷凍するのがおすすめです。冷凍保存する際の注意点や冷凍保存方法、旨味を逃さない解凍方法などを紹介していきます。

冷凍保存方法

・ラップで包んで保存する方法

ラップになるべく薄く、いくらを広げます。広げたいくらは、ラップで包み、フリーザーバッグに入れて冷凍庫に入れましょう。ラップは二重にしておくと冷凍焼けを防ぐことができます。

・カップに小分けして保存する方法

アルミのカップなどに、いくらを小分けして、保存容器に入れ、フタをして冷凍保存。アルミのカップに入れると、急速冷凍することができるため、鮮度が保たれやすくなります。

解凍方法

解凍は冷蔵解凍がおすすめです。使う前の日か、2~3時間前にチルド室に移して解凍します。その際に、アルコールを飛ばした清酒をいくらに少し振りかけておくのがポイント。いくらが萎まずに、プリプリとした食感に解凍することができます。

うどんや雑煮のトッピングなど温かい料理に使う場合、凍ったまま入れてOK。しかし熱が加わりすぎると、いくらの食感が損なわれるため、食べる直前に入れると良いでしょう。

また電子レンジでの解凍はNG。いくらに熱が加わりすぎてしまうため、おすすめできません。

保存期間

約1か月間の保存が可能です。1度解凍したいくらは、2日以内を目安に食べるようにしてください。

いくらの醤油漬け

味つけがされていない生いくらや筋子は、味をつけて冷凍保存するのがおすすめです。ここでは筋子から作るいくらの醤油漬けの作り方や保存方法、保存期間について紹介していきます。

材料

【下処理】

・筋子… 1腹
・水… 900cc
・塩… 小さじ3

【漬けたれ】

・酒… 大さじ2
・みりん… 大さじ2
・醤油… 大さじ2
・白だし… 小さじ2

作り方

いくらを取り出して下処理する

1、筋子は切れ目があるので、そこに指を入れ開きます。

2、優しくいくらを取り出す。泡立て器や焼き網があると簡単に取ることができます。

3、ボウルに70℃くらいのお湯と、塩を入れます。

4、3にいくらを入れ、素早く混ぜて薄皮や残った血管などを取り除きます。

5、4をザルにあげ、冷水で洗い流し、残っている薄皮などを取ります。これを2~3回繰り返します。

6、綺麗なボウルに水900ccと塩小さじ2を入れて混ぜます。その中にいくらを入れ、しばらく漬けておきます。

7、6をザルにあげて水気を切り、ザルごとラップをして冷蔵庫で15分くらい寝かせます。

 

漬けタレを作る

1、鍋に酒とみりんを入れ加熱。アルコールを飛ばし、冷まします。

2、ボウルに醤油、白だし、アルコールを飛ばした酒とみりんを入れ混ぜます。

3、2に下処理して冷やしておいたいくらを入れ、軽く混ぜます。

4、冷蔵庫で一晩寝かせて完成です。

保存方法と保存期間

保存方法

清潔な保存容器に入れて冷蔵保存。もしくは冷凍保存が可能です。食べ切れる分に小分けするか、保存容器のまま冷凍保存します。

保存期間

冷蔵保存で5日間を目安に食べ切るようにしてください。冷凍保存している場合は、1か月間の保存が可能です。解凍後は再冷凍できません。2~3日で食べるようにしてください。

いくらを使ったレシピ

子どもにも大人気な、冷凍保存したいくらを使ったレシピを紹介していきます。

しらすいくら丼

 

【材料(茶碗1杯分)】

・冷凍いくら… 大さじ2
・しらす… 適量
・大葉… 2~3枚
・卵黄… 1個分
・ごま… 適量
・だし醤油… 適量
・ご飯… 適量

【作り方】

1、大葉は千切り、いくらは冷蔵庫に移して解凍しておきましょう。

2、どんぶりにご飯、大葉、しらす、いくらをのせ、卵黄をトッピング。

3、ごまをふりかけ、お好みでだし醤油をかけて完成です。

お好みの刺身を追加して、豪華な海鮮丼にするのも良いでしょう。

土鍋で鮭といくらの炊き込みご飯

【材料】

・冷凍いくら(醤油漬けがおすすめ)… 適量
・鮭… 2切れ
・米… 2合
・しめじ… 80g
・水… 220cc
・酒… 大さじ4
・みりん… 大さじ4
・醤油… 小さじ4

【作り方】

1、米は洗って浸水させて、水気を切っておきましょう。

2、しめじは石づきを切り、ほぐしておきます。

3、鮭はフライパンかグリルで軽く焼き色をつけます。

4、土鍋に米、調味料を入れ、かき混ぜてから水を入れます。

5、4にしめじ、鮭を入れます。

6、土鍋のフタをし、15分弱火で加熱。次に強火にして2~3分加熱します。

7、火から下ろして15分ほど蒸らします。

8、フタを開けて、軽く混ぜ合わせ、器に盛り付けて、最後にいくらをトッピングして完成です。

簡単なのに豪華に見える大根おろしといくら

【材料(2人分)】

・冷凍いくら(醤油漬けがおすすめ)… 大さじ2
・大根… 約6~10cm
・大葉… 2~3枚

【作り方】

1、冷凍いくらは冷蔵庫に移し、解凍しておきます。

2、大根をすりおろし、大葉は千切りにします。

3、器に大根おろし、大葉を入れ、上からいくらをトッピングして完成です。

料理をワンランクアップさせてくれるいくらは冷凍保存で

醤油漬けにしたいくらや、お正月などで余ったいくらは、冷凍保存がおすすめです。使いたい時に冷凍庫から取り出して盛り付けると、料理を華やかに彩ってくれます。料理をワンランクアップさせてくれるいくらの保存方法のご紹介でした。

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構成・文・写真(一部を除く)/松田慶子(京都メディアライン)

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