きりたんぽ鍋を深堀り! 入れる野菜やおすすめのシメ、簡単レシピも紹介!

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秋田県の郷土料理「きりたんぽ鍋」。炊いたご飯をすりつぶして棒に巻きつけて焼いた「きりたんぽ」や比内地鶏、野菜などを入れて煮込む料理です。本記事では、きりたんぽ鍋の発祥などの基礎知識から、レシピ、おすすめのしめ、お取り寄せ商品も紹介します。

きりたんぽ鍋とは?

きりたんぽ鍋とは、「きりたんぽ」や比内地鶏、ごぼうやせりなどの野菜を入れた鍋料理です。秋田県の郷土料理として認識している方も多いはず。ですが、由来や語源、野菜は何を入れるのかといったことを熟知している方は少ないのでは?

まずは、きりたんぽ鍋の基礎知識をお伝えしましょう!

どんな料理?

きりたんぽ鍋は、炊いたご飯をすりつぶして棒に巻きつけて焼いた「きりたんぽ」、比内地鶏、せり、ごぼう、まいたけ、ねぎなどの野菜を、鶏ガラベースのスープに入れて煮込む料理です。

お肉は、比内地鶏を用いるのが主流だそうですが、そのほかの鶏肉や豚肉を使ってもいいそうですよ。野菜には、風味や食感を加えるせりを使うのがポイントです。

歴史・由来

きりたんぽ鍋の発祥は、秋田県北東部の大館・鹿角地方だとされています。昔、同地方の木こりや漁師たちが、すりつぶしたご飯を棒に巻きつけて、それを焼いて食べていたそう。その焼き飯を鍋に入れて食べ出したのが、きりたんぽ鍋のはじまりだとか。

なお一説によると、ご飯を焼いていたのは、山籠りの際、携帯弁当の日持ちをよくすることが目的だったそうですよ。

語源

前述のとおり、炊いたご飯をすりつぶして焼いたものを「きりたんぽ」と説明しました。この「きりたんぽ」とは、どんな語源があるのか気になりませんか?

語源は諸説ありますが、「きりたんぽ」の形が、稽古用の槍である「たんぽ槍」の穂先に似ていること、そしてそれを切り落として食べることから、「きりたんぽ」と言われるようになったそうです。

時期

きりたんぽ鍋がよく食べられるのは、新米の季節。秋田県では新米の季節になると、「新米きりたんぽ」などがスーパーなどに並び、これを使ってきりたんぽ鍋を楽しむようです。

また、発祥の地である大館市では、冠婚葬祭の時は、きりたんぽ鍋でお客さんをもてなします。

きりたんぽ鍋のレシピは?

鶏出汁や野菜の旨みをたっぷり吸ったきりたんぽは格別の美味しさ。そんなきりたんぽ鍋を自宅で作ってみたい! と思う方もいるはず。

そこでここでは、以前HugKumで紹介した「おうちで食べるレシピ」を参考に、きりたんぽ鍋の作り方を紹介します。きりたんぽや鶏ガラスープをイチから作ろうとすると、手間も時間もかかってしまいますが、市販のものを使えば簡単に作れますよ!

材料(4人分)

・きりたんぽ(市販品)…4本
・比内地鶏スープ(市販品)…1000~1200cc
・鶏もも肉…320g
・ごぼう…1本
・まいたけ…1パック
・糸こんにゃく(しらたきでも可)…200g
・長ネギ…2本
・せり…1束

作り方

1. きりたんぽは3〜4等分、鶏もも肉と糸こんにゃくは食べやすい大きさ、長ネギは斜め切り、せりは根を残したまま4~cmの長さに切る。ごぼうはささがきにして水に5分ほどさらし、水気を切っておく。まいたけは石づきを取り除き、小房にほぐしておく。

2. 鍋に比内地鶏スープを入れて火にかけ、沸騰したら、鶏もも肉、ごぼう、糸こんにゃく、まいたけを入れて煮る。アクが出てきたら取り除く。

3. 鶏もも肉に火が通ったら残りの具材を入れて、2〜3分煮込めば完成!

▼レシピ参考記事はこちら

きりたんぽの由来って?「きりたんぽ鍋」をおうちで食べるレシピを教えて!
「きりたんぽ鍋」の主役の「きりたんぽ」の名前の由来は、ご飯を串に巻き付けて焼き上げた姿が稽古用の槍「短穂槍」(たんぽやり)に似ていて...

きりたんぽを手作りしたい場合は?

上記のレシピでは市販のきりたんぽを使いましたが、きりたんぽは手作りすることも可能です。きりたんぽを手作りする方法を紹介しましょう。

1. 炊いたご飯(1合分程度)をボウルなどに入れて、めん棒などで7割くらいまですり潰す。

2. 塩水をつけた手で、ご飯を丸める。

3. 丸めたご飯を割り箸に刺し、棒状になるように形を整える。

4. 3をフライパンに並べ、転がしながら全体に焼き目がつくまで中火で焼く。

※きりたんぽが焦げ付く場合は、薄くサラダ油をひくか、フライパン用のホイルシートを使うとよいです。

きりたんぽ鍋のおすすめのシメは?

鍋料理は、シメも楽しみの一つ。続いて、きりたんぽ鍋におすすめのシメを3つご紹介します。

うどん

鍋のシメといえば、やっぱりうどんではないでしょうか? きりたんぽ鍋の鶏の出汁と、うどんは相性も抜群です。

うどんの種類に迷ったら、讃岐うどんがおすすめ。コシがあるので、煮込んでも柔らかくなりすぎないですよ。なお、鍋の残りが少なかったり味が薄かったりする場合は、お湯や麺つゆを足しましょう。

そば

「鍋のシメにそば」というのは珍しいですよね。しかし、鍋の旨味が濃縮された汁とそばの相性はよく、きりたんぽ鍋のシメとして人気だそうです。

シメをそばにする場合、きりたんぽ鍋とは別の鍋で茹でておきましょう。そばの準備ができたら、シメのタイミングで鍋に投入します。

ご飯

きりたんぽでお米を食べてはいるものの、きりたんぽ鍋にはシメの雑炊もおすすめ。鶏の出汁や野菜の旨味が詰まったスープをあますことなく楽しめますよ。

雑炊を作るには、鍋の残りを煮立たせてご飯をほぐしながら入れるだけ。ご飯が汁を吸ったタイミングで溶き卵を回し入れて、卵雑炊にしても美味しいですよ!

きりたんぽ鍋のおすすめ商品を紹介!

きりたんぽ鍋を食べられるお店は、東京などにもありますが、本場の味を自宅で食べられたら一番お手軽ですよね。そこで、ランキング上位のものや高級なものまで、きりたんぽ鍋の人気お取り寄せ商品をご紹介します!

きりたんぽ鍋セット(5人前)

秋田県の郷土料理を提供する老舗料亭「お多福」。1本1本手作りのきりたんぽや、じっくり煮出した鶏ガラスープなど、本場の味を自宅で楽しめます。

林泉堂(りんせんどう)の比内地鶏きりたんぽ鍋セット(3人前)

きりたんぽや比内地鶏、野菜のほか、シメ用の稲庭本生うどんも付いたセットです。

比内地鶏きりたんぽ鍋 お試しセット(2人前)

きりたんぽ、比内地鶏スープ、稲庭うどんが入ったセット。1,080円(税込)とお手頃なので、「きりたんぽ鍋を気軽に試してみたい」という方におすすめです。

最後に

きりたんぽを食べなれていない人も多いと思いますが、鶏ガラスープや野菜の旨味をたっぷり吸い込んだきりたんぽは格別の美味しさですよ! 寒い冬に、ご家族できりたんぽ鍋を囲んでみてはいかがでしょうか。

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構成・文/結野雅美(京都メディアライン)

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