発見!小麦&牛乳アレルギーっ子も食べられるホワイトソースレシピ【おおわだ保育園・栄養士監修】

食物アレルギーがある子もない子も。おおわだ保育園のなかよし給食

大阪にある『おおわだ保育園』では、食物アレルギーがある子もない子も同じ給食を提供しています。その取り組みを「なかよし給食」と呼び、全国から注目を集めているのです。

中でもホワイトソース系の献立は、園児たちから大人気です。一般的なホワイトソースは、材料に乳・小麦粉を使って作りますが、この園では一切不使用。その秘密は代替食材の組み合わせ方にあるようです。ご家庭でもヒントになる工夫がいっぱいなので、『おおわだ保育園』の給食レシピ集から2品をご紹介します♪

小麦粉と牛乳不使用のクリームパスタ

通常のホワイトソースは、小麦粉と牛乳を使いますが、園では、上新粉と豆乳で代用しています。スパゲッティは米粉のパスタを使うのがコツ!もっちりとした麺に、クリーミーなソースがからんで、子どもたちの美味しい笑顔が広がります。

鮭のクリームパスタ

人気のクリームパスタは、代替食材だけで簡単に作れます。具は鮭とほうれんそうを入れて栄養満点!

材料(3~5歳児ひとり分)

米粉のパスタ…30g

鮭フレーク(市販)…10g

ほうれんそう…15g

玉ねぎ…25g

上新粉…5g

豆乳…20g

水…70㏄

 

A

鶏がらスープの素…1.3g

砂糖…0.3g

塩…0.2g

油…適量

作り方

1 米粉のパスタは手で半分に折り、表示通りの時間でゆでる。ゆで上がり後すぐに水で洗う(米粉はでんぷん質でくっつきやすいため手早く洗うこと。白くなるのも防げる)。

2 玉ねぎは薄切りにし、油で炒めておく。ほうれんそうは、ゆでて1㎝長さに切り分ける。

3 鍋に豆乳と水、上新粉を入れて中火にかける。

4 スプーンなどでダマにならないようによくかき混ぜながら、とろみがつくまでよく混ぜたらAを加えて調味する。

5 4に2と鮭フレークを入れて混ぜ合わせ、1の麺を加えて和える。

栄養memo

鮭にはカルシウムの吸収を促進するビタミンDが含まれています。そのため、ほうれんそうや豆乳などカルシウムの含まれる食材との相性は抜群です。子どもの好きなパスタとクリームソースのコラボレーションで、完食間違いナシ!

 

グラタンはおから粉末とマヨドレがポイント

上新粉と豆乳はクリームパスタと同じ。裏ワザは、おからの粉末とマヨドレにあり!代替食材の上手な組み合わせは勉強になります。本格的な味わいは、大人も子どもも大満足です。

じゃがいもと玉ねぎのグラタン

粉チーズやパン粉を使わずにマヨドレとおからの粉末で代用して。こんがり焼けた表面が食欲をそそります。

材料(3~5歳児ひとり分)

じゃがいも…40g

玉ねぎ…10g

昆布(約3×5㎝)…1枚

グリーンアスパラガス…10g

ベーコン…5g

ツナ(缶詰)…10g

油…0.5g

塩…適宜

<ソース>

上新粉…3~4g

豆乳…50㏄

鶏がらスープの素…0.5g

マヨドレ…40g

おからの粉末…適量

作り方

 じゃがいもは、5㎜厚さのいちょう切りにし、昆布を加えた水でゆでる(ゆで汁はとっておく)。玉ねぎは薄くスライスし、アスパラガスは、ゆでて2㎝に切る。ベーコンは5㎜幅に切り、ツナは油きりしておく。

 フライパンに油をひき、玉ねぎとベーコンを炒めて玉ねぎがしんなりしてきたら火を止め、じゃがいもとツナを加える。

3 ソースを作る。鍋に上新粉と豆乳、鶏がらスープの素を入れてよく混ぜながら火にかけ、とろみをつける。

4 のソースの半量を加えて混ぜ合わせ、味が足りないようであれば、塩で調味する(ソースがかたい場合は、じゃがいものゆで汁でのばすとよい)。

54をグラタン皿に入れたら残りのソースを上からかける。アスパラガスをのせ、全体にマヨドレとおからをかける。200℃に予熱したオーブンで約15分加熱する。

栄養memo

じゃがいもと玉ねぎに豆乳を加えて作ったソースをたっぷりかけてクリーミーで贅沢なグラタンに。かつおやまぐろで作られたツナ缶には、DHAやEPAなど子どもの成長に必要な栄養素が豊富に含まれています。

 

代替食材を使ったホワイトソースレシピは、いかがでしたか? 『おおわだ保育園』のアレルギーを除去した「なかよし給食」のレシピ集は、身近な食材で簡単に作れるアイデアが他にも満載です! 今年はゴールデンウィークが長いので、ぜひこの機会に美味しい代替メニューを試してみてくださいね。

身近な食材で作れる安心レシピ集

おおわだ保育園のアレルギー除去「なかよし給食」

編集/『新 幼児と保育』編集部
定価/本体1,200円+税

文・たべものライター/川越光笑

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