目次
大阪銘菓の特徴
大阪銘菓には、ジャンルもさまざまで、歴史のあるお菓子もあります。特徴的なのは、ネーミングがおもしろいお菓子や、「大阪」と名前につくお菓子が多いことです。お菓子の名前からも、大阪らしさが感じられます。
和菓子も洋菓子も!大阪定番銘菓│大阪銘菓【定番編】
古くからあるものから最新のものまで、大阪の定番銘菓をご紹介しましょう。
岩おこし
「岩おこし」は、米を熱して干した後、熱した砂糖や水飴に混ぜ、型に入れ乾燥させた干菓子です。
銘菓ポイント
「岩おこし」を製造・販売する「あみだ池大黒」は、江戸時代から粟おこしの製造をはじめた会社です。明治時代になると、日露戦争の時に明治天皇より戦地の兵隊さんに配られる菊の御紋章入り「恩賜のおこし」の注文を受けました。このおこしが兵隊さんたちに好評で、帰国後におこしを大阪で求める風潮が高まり、大阪名物として広く知られるようになったのだそうです。
「岩おこし」
きりっとした生姜の辛さが、奥深い黒砂糖のこくを引き立てます。かみしめるほどに深い味わいを堪能できるのも特徴です。
名代芭蕉
バナナ餡が入ったおまんじゅうで、バナナの形をしているのが特徴です。
銘菓ポイント
昭和のはじめごろ、当時はバナナは庶民の手の届かない高級果物でした。そこで考案されたのが「名代芭蕉」です。かたちはもちろん風味にまでこだわった、ユニークで遊び心あふれる「名代芭蕉」は、多くの人に愛され、今でもなお、なにわの名物として親しまれています。
「名代芭蕉」
風味豊かなバナナ餡と口当りなめらかなおまんじゅう生地。ふんわり溶ける優しい味わいです。
みるく饅頭 月化粧
北海道産の2種類の豆をオリジナルブレンドした⽩餡の中に、練乳と北海道産バターをたっぷり⼊れてしっとり焼き上げたおまんじゅうです。
銘菓ポイント
2011年より3年連続でモンドセレクション金賞を受賞。2014年からは10年連続で最高金賞を受賞しているお菓子です。2020年10月には、JALの国内線ファーストクラスの機内食として採用され、全国的に有名な大阪土産として親しまれています。
「みるく饅頭 月化粧」
とろけるような口どけとミルキーな優しい甘さが味わえる「みるく饅頭 月化粧」。和と洋が見事に調和したお菓子です。
りくろーおじさんの店 焼きたてチーズケーキ
デンマークの伝統ある工場から直輸入した豊かな味わいのクリームチーズを使用たチーズケーキです。底にちりばめたレーズンがいいアクセントとなっています。
銘菓ポイント
1984年に発売以来、多くの人に親しまれているチーズケーキです。「大阪土産といえばこれ!」という人も多く、メディアなどでもたくさん取り上げられています。
「りくろーおじさんの店 焼きたてチーズケーキ」
ふわっふわのチーズケーキは、口にふくむと溶けてなくなるほど。心地よい口溶けを堪能できます。
堂島バニラロール
しぼりたての生乳のようなミルクの香り広がるクリームを、卵風味の生地で「ひと巻き」に包んだ「クリームを味わう」ロールケーキです。
銘菓ポイント
「堂島ロール」の特徴は、なんといってもっぷりのクリームをひと巻きで包み込んでいること。従来の生地を食べる渦巻き型のロールケーキから、クリームを食べるひと巻き型にしたのが「堂島ロール」なのです。この新しいロールケーキは、登場以来多くの人に愛され、年間販売本数は、なんと100万本以上の実績を誇ります!
「堂島バニラロール」
生乳の香りとコクをそのまま感じられるクリームは、軽い味わい。生クリームが苦手な方でも美味しくいただけます。
さすが大阪!センスが独特│大阪銘菓【おもろいネーミング編】
大阪にあるネーミングが面白いお菓子をご紹介します。
たこパティエ
パティシエが大阪伝統の味、たこやきを追求したお菓子だから「たこパティエ」。名前の由来は、「たこ焼き」と「パティシエ」を組み合わせた造語なのだそうです。
銘菓ポイント
ベースはソース、青海苔、鰹節などのたこやき本来の味。そこにクルミやキャラメリゼなどのスイーツ要素を加え、ほかでは味わえない個性的なテイストが誕生。意外にくせになると好評です。
「たこパティエ」
最初はたこやき味、そして最後は甘いスイーツになる不思議な味の変化が楽しめます。
大阪銘菓 みすたぁわらかす
わらび餅とカステラをかけ合わせたスイーツが「みすたぁわらかす」です。
銘菓ポイント
「みすたぁわらかす」というユニークな名前の由来は、和菓子のわらび餅と洋菓子がルーツのカステラを組み合わせていることから「笑かす=わらかす」からきているのだそうです。
「大阪銘菓 みすたぁわらかす」
しっとりとしたカステラに、もちっとしたわらび餅を組み合わせた新感覚のお菓子。独特の食感と美味しさで思わず笑顔がこぼれます。
大阪黒豆マドレーヌ ええもんちぃ
「大阪黒豆マドレーヌ ええもんちぃ」は、国産米粉、国産小麦粉、風味豊かな発酵バターをあわせた生地に、国産大粒の黒大豆(丹波黒)が入った和風テイストのマドレ-ヌです。
銘菓ポイント
名前の「ええもんちぃ」とは、「小さなええもん(小さないいもの)」という意味があります。
「大阪黒豆マドレーヌ ええもんちぃ」
しっとりとした食感と深い味わいがあとをひく美味しさです。
呼吸チョコ
「呼吸チョコ」は、素材・原材料にこだわりぬいたティラミスチョコレートです。
銘菓ポイント
「呼吸チョコ」の名前の由来は、できたての味を息づくほど新鮮なうちに食べてほしいという思いから名付けられたのだそうです。
「呼吸チョコプチアソート」
【北新地】【京都祇園】【ミルク】の3つのフレーバーを味わえるアソートです。
おたく三兄弟
大阪の三大名物のお好み焼き、たこ焼き、串カツ風味のおせんべいの詰め合わせです。
銘菓ポイント
お好み焼きの「お」、たこ焼きの「た」、串カツ風味の「く」を組み合わせて「おたく三兄弟」。大阪らしいユニークなネーミングのお菓子です。
「おたく三兄弟」
それぞれ違うコクのあるソースの味わいを、おせんべいで堪能できます。
名前に「大阪」がつくど真ん中セレクト│大阪銘菓【「大阪」がつく銘菓編】
名前に「大阪」がつく銘菓はいろいろあります。パッと見て、大阪の銘菓だとわかりやすいのがポイントです。
大阪いかせんべい
1枚のせんべいに50%のいかミンチを使用したおせんべいです。
銘菓ポイント
この「大阪いかせんべい」は、11日間もの時間をかけて作られているのだとか。また、イカは日本海産スルメイカ、米は兵庫県産「マツリバレ」と「コシヒカリ」のブレンド、塩は赤穂の焼き塩と、こだわりの原料で作られています。
「大阪いかせんべい」
パリッパリの食感が楽しめ、いかの旨味が口の中に広がります。
大阪の巻。
「大阪の巻。」は、バニラクリームを入れた、ミニサイズのバームクーヘンです。
銘菓ポイント
11年連続モンドセレクション受賞しているお菓子です。個包装で、一口サイズであることから、大阪土産として人気があります。
「大阪の巻。」
外はさっくり、なかはバニラの香りのやさしいクリーム。一口で食べられるのもポイントです。
大阪の恋人
なめらかなホワイトチョコレートを、薄く軽い食感に焼き上げたクッキーでサンドしたお菓子です。
銘菓ポイント
パッケージに描かれている大阪城や通天閣、「めっちゃ好きやねん」という文字が大阪らしさを演出しています。
「大阪の恋人」
子どもから年配の方まで、だれもが好むシンプルな風味。軽い食べ心地で何枚でも食べられそう。
元祖大阪みたらしだんご
歯切れのよいおだんご生地で、甘辛い醤油だれを包んだ一口サイズのみたらしだんごです。
銘菓ポイント
「大阪みたらしだんご」は、1994年に関西国際空港開港記念銘菓とした発売されたお菓子です。たれを包むというユニークなアイデアが受け、大阪土産空前の大ヒット商品に。今でも多くの人に愛されています。
「元祖大阪みたらしだんご」
食べると、タレがとろりとお口の中に広がり、おいしさも広がります。
大阪花ラング
「大阪花ラング」は、花の形をしたラングドシャ。選りすぐりの原料と、手間を惜しまない製法で、とことん追求して作られています。
銘菓ポイント
「大阪花ラング」には、「このお菓子を贈られた人の人生に、色とりどりの花が、たくさん咲きますように」「このお土産を味わう時間が『おいしい』を超えて『幸せ』なひとときになりますように」という思いが込められているのだそうです。
「大阪花ラング」
花の形がなんとも美しいラングドシャ。熟練の職人がこだわりぬいた、細やかな火加減で絶妙な「サクサク感」を作り出しています。
大阪には「おもしろ」「おいしい」銘菓がいっぱい
大阪銘菓には、おもしろいネーミングのものや、ユニークな発想のお菓子などがあります。気になったものがあれば、お取り寄せして食べてみるのもいいですね。
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文・構成/HugKum編集部