「入学までに、うちの子は何をしておいたらいいだろう?」
この春、新1年生になるお子さんをお持ちのママやパパは、お子さんの入学後に不安をもつ方も少なくないことと思います。
勉強については、ひらがなひとつとっても「名前が書ける」「すべて読めるが、書けない字がある」「すべて書ける」など、お子さんによって個人差がある時期です。
入学準備期間のいま、少しずつひらがなや数字を書く練習をするのもよいでしょう。
ここでは、過去のHugKumの記事のなかから「100ます計算」などの「隂山メソッド」で絶大な支持を誇る、隂山英男先生のアドバイスをまとめてご紹介します。いますぐ実践できる子どもの学力を家で伸ばす方法を、ぜひお試しください。
蔭山英男先生発、入学直後、とくに大事にしたい家庭学習の3つのポイントとは?
隂山先生は、家庭学習には3つのポイントがあると教えてくださいました。それは、勉強以前に親が意識すべきことです。難しいことではないので、こちらの記事でお確かめください。
勉強以前に、子ども自身が「リラックスできる」「達成感があり、次もやる気がでる」「集中できる」ための環境づくりをする。それが親のすべき基本事項なのですね。
また、家庭学習が身についていると、入学後の勉強にも抵抗なく取り組めるはずです。
子どもの成長や学びにしっかり向き合う「親育て」を目指そう!
それでは、親自身はどんな姿勢でいればよいのでしょうか。隂山先生は、子どもが伸びるために「親が伸びる」ことが大切だ、といいます。「親が伸びる」とは一体どういうことでしょうか?
こちらの記事では、「これ、もしかして私のこと?」と思わずドキッとするような指摘が見られます。
子どもに愛情があるからこそ、よりよい情報を求める。親であれば自然なことですよね。けれども「子ども自身を見る力」が、情報を集めること以上に大切なのだと、あらためて気づかされます。
子供の脳を高いレベルで動かすための意外な大前提とは?
なかには「うちの子は4歳から塾に通ってるから、勉強は安心」「両親とも高学歴だから頭はいいはず」というふうに思い込んでいるママ・パパもいるかもしれません。
隂山先生によると、「子どもが賢くなるというのは、脳の機能が高まるということ」なのだそうです。そしてそのために必要なことは、勉強ではありませんでした。
日々の生活習慣が子どもの賢さに大きく影響しているということが、隂山先生のお話で納得できるはずです。入学を前に、いま一度基本に立ち返ってみてはいかがでしょうか。
記事監修
1958年兵庫県生まれ。1980年、岡山大学法学部卒業後、教職の道へ。百ます計算をはじめ、「読み書き計算」の徹底した反復学習と生活習慣の改善に取り組み、子ども達の学力を驚異的に向上させた。その指導法である「陰山メソッド」は、教育者、保護者から注目を集め、「陰山メソッド」を教材かした『徹底反復シリーズ』は、総計770万部の大ベストセラーとなっている。現在、YouTube『陰山英男公式チャンネル』で授業や講演を公開して注目を集めている。
(撮影/大橋賢 文/菅原裕佳子 協力/広尾小学校)