反抗期? 学校では優等生なのに家では暴君。子どもと普通に話したいだけなのに…【小学1年生・子育て相談室】

月刊誌『小学一年生』に寄せられたパパママからのお悩みに、現役の小学校の先生がお答えします。今回のお悩みは「反抗期」。必ず通る道とはいえ、親としてどんなはたらきかけをすべきか、先生に伺いました。

Q:娘の反抗的な態度に手を焼いています。楽しく過ごすには?

娘の私に対する反抗が激しいです。担任の先生に「学校ではとくに問題なく優等生です」といわれましたが、家ではいつもイライラしているのです。親に対して暴言を吐いたり暴力をふるったり、かんしゃくも何度か起こしました。親のいうことは聞きませんし、わざと嫌がることをしてきます。私はただ娘と楽しく過ごしたいだけなのですが、どうしたらよいのでしょう。(N.J.さん)

A:「何かあったの?」とたずね、話してくれるまで待ちましょう。

娘さんはおそらくコミュニケーション能力が高く、社交的なのだと思います。聡明であるがゆえ、学校でどのように振る舞えばいいかを十分に理解しているからこそ、必要以上にがんばり過ぎてしまっているのかもしれません。その反動として、ご家庭ではかんしゃくを起こしたり、お母さんに暴力をふるったりといった行動につながっている可能性があります。

こうしたケースの場合、がんばり過ぎていることに本人は気づいていません。なんだかわからないけどモヤモヤする、そんな状況なのではないかと思います。

「優等生」という先生の評価と本来の自分にズレがあるのに、それをうまく周囲に伝えられないから手が出てしまう。お母さんに嫌がらせをするのは、「助けてほしい」という娘さんからのサインなのです。

娘さんがイライラしていたり、かんしゃくを起こしたりしていたら、「何かあったの?」と尋ねましょう。恐らく本人もよくわかっていないでしょうから、簡単に話せるものではありません。けれど、それでいいのです。「お母さんは、いつでもあなたを守るし、思いを受け止めてげられるのは家族なんだよ」ということを繰り返し伝えていく。それがとても大切です。

また、子どもが落ち着いているときに、お母さんの子ども時代の話をすると、心を開いてくれることがあります。「お母さんが1年生のときはね、教室に入ると緊張しちゃってね…」などと、お子さんが共感できるように話すのがポイントです。すると、「お母さんも私と同じなんだ」と共感することで、話しやすくなったりするようです。

モヤモヤの原因に娘さんが気づき、学校でも本来の自分らしさを出して過ごせるようになれば、きっと落ち着いてくれるのではないかと思いますよ。

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私がお答えしました

佐々木陽子先生 | 東京都江戸川区立大杉小学校主幹教諭
低学年の担任経験が豊富で、現在は主幹教諭として教鞭をとる傍ら、先生が読む教育情報サイト『みんなの教育技術』に執筆も行う。
『小学一年生』2023年11月号別冊『HugKum』
イラスト/かまたいくよ
構成/天辰陽子

1925年創刊の児童学習雑誌『小学一年生』。コンセプトは「未来をつくる“好き”を育む」。毎号、各界の第一線で活躍する有識者・クリエイターとともに、子ども達各々が自身の無限の可能性を伸ばす誌面作りを心掛けています。時代に即した上質な知育学習記事・付録を掲載し、HugKumの監修もつとめています。

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