「ソースカツ丼」どのタイプがお好き? 発祥の地を探りつつ作る、ご当地ソースレシピ

「ソースカツ丼」とは、ご飯の上にのせたカツに、ソースをかけていただく丼です。このルーツについて調べると、トンカツを巡る奥深い食文化が見えてきます。おいしさを求めて開発された2種類のソースと、基本のトンカツレシピと共にご覧ください。

 

ご家庭でソースカツ丼を作るなら、こちらのレシピをご参考にしてください。2種類のソースと、基本的なトンカツの作り方が詳しくわかります。

どちらのソースも味わい深く、その成り立ちからは「おいしいトンカツを食べたい」という先人達の欲求が垣間見えてきます。各地に伝わるソースカツ丼の歴史を紐解いていきます。

ソースカツ丼のレシピ

最初にソースカツ丼とは、どんな食品なのか、レシピ例をみながら確かめましょう。味を決めるのは、2種類のタレです。

ソースカツ丼のタレ

ソースカツ丼のソースは、お店ごとに独自の工夫が加えられているため、一概には言えませんが、代表的な味は2種類に分けられます。ひとつは、ウスターソースベースのサラサラしたタレ。もう片方は、トンカツソースのように、とろみのあるタレです。

ウスターソースベース

市販のウスターソースに、トマトケチャップを加えたり、お酒を加えて煮詰めたりする場合もあります。

揚げたトンカツをこのソースにドブンと浸けて、しっかりと浸み込ませてください。味が濃くなりそうですが、ご飯の上にのせるので、ほどよく調和します。

・材料

ウスターソース 100ml
砂糖 小さじ1
ケチャップ 大さじ1
みりん 大さじ2

・作り方

【1】鍋に材料をすべて入れ、中火でひと煮立ちさせてから火を止めます。

【2】バットに移して、トンカツを浸してください。

トンカツソースベース

ウスターソースに、トンカツソース、または中濃ソースを混ぜるとタレにとろみがつくので、具材によく絡むソースです。こちらのソースは、トンカツの上にかけるタイプです。

・材料

トンカツソース 大さじ1
ウスターソース 大さじ2
トマトケチャップ 小さじ1
しょうゆ 小さじ1
砂糖 大さじ1.5

・作り方

【1】耐熱容器にすべての材料を入れ、電子レンジ600wで2分加熱します。

【2】よくかき混ぜて、砂糖を馴染ませます。トンカツにかけて、お召し上がりください。

トンカツレシピ

ソースカツ丼の主役となる、トンカツの基本的な作り方を確認しましょう。

・材料

豚ロース肉(トンカツ用) 2枚
塩 少々
こしょう 少々

※ヒレカツを作りたい場合は、豚ヒレ肉を1cm程度の厚さに切ってから使います。

【バッター液】
卵 1個
小麦粉 100g
牛乳 80㏄
サラダ油 10㏄

パン粉 適量
サラダ油(揚げ油) 適量

・作り方

【1】豚ロース肉に包丁を入れて筋切りし、塩とこしょうを振ります。

【2】バッター液の材料をよく混ぜ、【1】をくぐらせます。まんべんなくまとわせてから、パン粉をまぶし、手で押さえながら馴染ませてください。

【3】フライパンに揚げ油を1.5cm程度入れて、170〜180℃に熱し、肉を入れます。衣の表面がしっかりとしてきたら裏返します。肉をトングなどで持ち上げ、空気に触れさせるとからりと揚がります。

【4】油を切って仕上げてください。

ソースカツ丼の発祥の地

レストランで「カツ丼」を注文すると、当たり前のように「ソースカツ丼」を提供される地域が各地にあります。そのルーツはそれぞれで、最初の発祥地についてはいくつかの説があるってご存じですか? 詳しくみてみましょう。

ソースカツ丼発祥の説1

1921年(大正10年)、早稲田高等学院の学生である中西敬二郎さんが「カツ丼」を考案しました。

彼はいきつけのカフェで、皿のご飯を丼に移し替え、その上に切ったカツをのせたそう。さらにソースと小麦粉で煮合わせたソースをかけて、青えんどうを添えました。彼は店主に「カツ丼」として売り出すよう提案し、それが人気を博して広まった、ということです。

ソースカツ丼発祥の説2

1913年(大正2年)、福井県出身の高畑増太郎が「ソースカツ丼」を東京・早稲田で売り出した、とされています。

この説によると、後に地元の福井県に戻った高畑が営んだレストラン「ヨーロッパ軒」で根付かせたことから、定着したとされています。

今でも続くヨーロッパ軒のソースカツ丼は、薄くスライスした豚肉に、目の細かいパン粉をまぶしてラードで揚げたトンカツです。秘伝のさらりとしたソースにくぐらせ、キャベツは添えられません。

トンカツの人気には、「相手に勝つ」という縁起担ぎの要素も関係しており、受験シーズンの大学周辺で販売が盛んに行われていたことから、早稲田周辺での発祥に繋がったのかもしれませんね。

その他にも、発祥の説が…

長野県の駒ヶ根で考案されたという説によると、ソースカツ丼は、飲食店「喜楽」によって作られたそうです。初代店主が、当時流行していた洋食を参考にして、考案したものが登山家たちによって広まりました。

駒ケ根のソースカツ丼は、ご飯の上に千切りキャベツを敷き、その上にソース味のカツが乗るというスタイルです。

全国のソースカツ丼

発祥地として名乗りを上げる地域は他にもあり、どれも有力です。

群馬県桐生市

地元の老舗料理店「志多美屋」が発祥のお店です。キャベツなしでさっぱりしたソースが特徴です。

福島県会津若松市

会津のソースカツ丼は「若松食堂」が元祖のお店です。ウナギのかば焼きをヒントに、トンカツを甘辛ソースにくぐらせ、ご飯にのせたのが始まりだとか。キャベツをトンカツの下にしいたスタイルで、とろみのあるソースです。

トンカツの広いバリエーション

トンカツは「ソースカツ丼」のみならず、現在もそのレパートリーを増やし続けています。

さまざまなバリエーションがある中から一部を挙げてみると、「ヒレカツ」「ロースカツ」「ポークカツ」「わらじとんかつ」「一口カツ」「チーズカツ」「かつライス」「味噌カツ」「カツサンド」「串カツ」「カツカレー」といったものです。

熱々のご飯にカツを合わせるシンプルな組み合わせが、これだけの広がりに繋がったことに驚きます。トンカツは今も昔も、私達の食欲を満たしてくれる魅力的な食品ですね。

市販のソースカツ丼

市販のソースカツ丼はオンラインでお取り寄せできます。ぜひ、ご利用ください。

福井名物「ソースカツ丼」

ご自宅で手軽にソースカツ丼を作ることができるセットです。カツを165~170℃に熱した油で揚げ、特製ソースをたっぷりと浸み込ませます。ご飯の上にのせて、お召し上がりください。

ブルドック ソースカツ丼ソース

長野県駒ケ根名物のソースをモデルに作った甘口のソースです。とろみがあり、ご飯にのせるとピッタリ。トンカツはどぶ漬けにしてください。

会津ソースカツ丼のソース

甘みのある濃厚なソースで、トンカツだけでなく、さまざまな揚物に使えますよ。

ソースカツ丼を自分風アレンジで楽しんで

衣をつけて油で揚げた豚肉にソースを合わせるスタイルが全国各地で発展し、今も愛され続けているとは、興味深いですね。そんな幅広いアレンジを経ても、誰しもが素直に納得できるところがトンカツの魅力です。

さまざまなアレンジがあるソースカツ丼の奥深さを、ご家庭でも作って味わい、楽しんでくださいね。

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構成・文・写真(一部を除く)/もぱ(京都メディアライン)

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