消しゴムで消すのがめんどくさいから勉強が嫌い
娘の言い分
私事になりますが、筆者の小学3年生になる娘は、1年生の時にこんなことを言い続けていました。「私、算数嫌い。式を書き写すのも、間違えた時に消すのも大変だから算数が嫌いなの」。
小学校に入学して3〜4ヶ月の頃のお話です。当時は「そんなこと言わないで宿題はしっかりとするんだよ」と諭していましたが、いま思うと体が小さく力が弱い娘にとって、2Bの鉛筆ではっきりと書かれた文字をきれいに消す作業にはかなりの体力が必要だったのかもしれません。
消しゴムと一口に言っても種類はいっぱい
「消しゴム」はメーカーやデザインの違いだけで、機能的にはあまり変わらないのでは?と思っている方は多いかもしれません。しかし、消しゴムにはそれぞれに個性があります。文具店にある消しゴムを数点購入して消し比べてみるだけでもわかるのですが、ものによって消す時の軽さも、消しカスの形状も異なります。
例えばメラミンスポンジを加えて弱い力でも消せるもの、消しカスが1本に繋がりながら消せるため片付けが簡単なもの、細長いものもあれば角がたくさん作られたものなどもあります。
新たに生まれた消しゴムの個性
ここ数年、消しゴムには「消す機能」の他に加えられている個性があります。それは「消すことにより自分の好きな形を作り出せる」というものです。子どもも大人も実際にやってみるととても楽しくなりますよ。
早速おすすめをご紹介していきます。
エアイン フルーツ消しゴム/プラス
2023年の11月に新たに発売されたのが、「エアイン フルーツ消しゴム」です。プラスの定番消しゴム「エアイン」シリーズの1種として発売されているため、消しゴムの消し心地は長く愛されているエアインのものと同等で、特徴でもある「いつも角で消す感触」を得られます。
リアルなデザインのフタとスリーブ
この商品を見て最初に「本物みたい!」と口にしてしまったほどのパッケージデザイン。横置きすると消しゴムの本体部分が少し見える形で販売されている商品が大半を占める中、この消しゴムは切り取り線で外すことができるふたがついています。また、そこに描かれている果物のヘタがとてもリアルなのです。そして、外から見える消しゴムは底の部分のみで、果物の断面図がきれいに再現されています。
四角いフルーツを本物に近づける楽しみ
フタを外して中を見てみると、そこと同じ断面図が。つまり金太郎飴のように模様が繋がっています。
四角く販売されている状態も可愛いのですが、いかがでしょうか?本物の果物に形を近づけた方がかわいい姿だと思いませんか?
美味しいスイカになぁれ!
筆者は4種類の消しゴムから夏の定番フルーツ「スイカ」に挑戦。もちろん、消しゴムなので食べることはできませんが、真っ赤な本体の真ん中に同心円常に並べられたスイカの種を見ると、子どもの頃暑い日に食べたあの味を思い出します。大人になると消しゴムを使う機会が減ってきますが、この消しゴムを育てたい一心で鉛筆やシャープペンシルを使う機会が増えています。
ネコゴム/サンスター文具
猫は液体になれる!?
身体が柔らかく、容器に入るとその形に変形したかのように見えることから、猫は液体のようだとインターネットを中心に言われています。
液体の猫が作れる消しゴム
形を自由に変える猫のように、ユーザーが好きな形の猫が作れる「ネコゴム」という消しゴムが2022年11月に発売され、話題になりました。その見た目は黒い塊。約2cm四方の面には猫の目が金太郎飴のように描かれ、4cmほどの厚みがあります。
第二弾では犬も登場
2024年初めに発売になった第二弾には、第一弾と形状は同じで、おでこのあたりから八の字に上下で色が違う模様の猫「ネコゴム ハチワレ」と、ワンちゃん好き待望のシバ犬の顔が描かれた「シバゴム」の2商品が発売されました。
流線型の形を作るのもよし、完全な球体を目指してもよし。どんなネコちゃん・ワンちゃんが生まれるのかが楽しみになる商品です。
消しゴムの消し心地は?
消しゴムとしては柔らかめで力が弱くても文字を消すことができます。耳や尻尾などを、筆記線を消す動きだけで作り出すことはかなり難しいと想像できますが、自分の目指す形になるように宿題やドリルなどの間違えた部分を積極的に消すことができそうです。
自宅勉強のおともに
ゆっくり育てる楽しみ
楽しく勉強をするためのアイテム
これらの消しゴムは、果物の形に極限まで近づけることがゴールかもしれません。バナナであれば三日月のような形を目指したくなりますよね。
このようなデザインのおかげで「消しゴムで消すのが楽しい」と思えるなら、ぜひ使ってみてください。「消すのが嫌い!」より、「消すのが好き」な方が絶対にいいに決まっています。
学校の多くでは持っていくのはNG?
小学校の多くは遊びにつながるようなものは文房具でも持ってこないようにと指導されていると思います。(筆者の娘の小学校では、おみくじつき鉛筆など授業中に遊んでしまう恐れがあるものが禁止とされています)。
その時は、自宅学習のお供としましょう。しっかりと育てあげ、最後まで愛着を持って使いたいですね。
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文・構成/ふじいなおみ