いま、大注目されている納豆の成分“ポリアミン”をご存知ですか? ポリアミンは、加齢に伴う血管の老化を防ぎ、体の中から若返り効果が期待できるとか。腸内環境を整えることでも知られる納豆、正しく常備して日々の腸活に役立てましょう。
納豆は冷凍保存で長持ちに!
納豆は発酵食品とはいえ、きちんとした保存をしないと雑菌が繁殖してしまうことも。賞味期限が短めに設定されているのはそのためです。納豆菌は、冷凍しても死滅せずに美味しさを保つことができます。ここでは冷凍保存の仕方を中心にご紹介。
納豆は栄養満点な発酵食品
納豆は大豆を丸ごと食べることができる栄養価の高い発酵食品です。納豆菌に含まれるナットウキナーゼは、たんぱく質分解酵素であり、血栓を溶かし分解する働きがあります。また、納豆は通常の大豆に比べると、ビタミンB2は6倍、葉酸は3倍にアップ。ビタミンB2は、皮膚や粘膜の健康に役立ち美肌を生成。葉酸は動脈硬化の予防に効果があるといわれています。
納豆の冷凍保存の期間はどれくらい?
冷凍保存できる期間は3か月から半年と長期保存向きです(※冷凍庫の開閉頻度や保存状態による)。冷凍しても納豆菌は冬眠するだけ。解凍すれば、20度以上で再び発酵をはじめます。冷凍さえしてしまえば、賞味期限をあまり気にせずに保存できるのは嬉しいですね。
納豆の冷凍保存のやり方
では、具体的に納豆を美味しく保存して解凍する方法をご紹介していきましょう。
納豆の冷凍保存方法
納豆はパックのまま冷凍することもできますが、乾燥を防ぐためにラップで包んでから、冷凍用保存袋に入れた方がより、美味しさをキープできます。他の食品への臭い移りも防ぐことがでるので、きちんと密閉しましょう。
納豆を美味しく解凍する方法
冷凍した納豆は、食べる半日前くらいに冷蔵庫に移せば簡単に解凍できます。すぐに食べたい場合は電子レンジを使う方法も。電子レンジの「解凍キー」か、もしくは「弱」で半解凍にし、箸でほぐせば簡単に解凍できます。納豆のナットウキナーゼは、加熱に弱いため、くれぐれも加熱し過ぎには注意しましょう。
離乳食に使う納豆を冷凍するときの注意点
初めて我が子に納豆を食べさせるときはドキドキしますよね。離乳食初期には半解凍にした納豆を包丁で細かく刻み、茶こしなどに入れて湯通しすると粘りがなくなり食べやすくなります。湯通しした後は、さらに細かく刻むか、もしくはすりつぶしてからあげましょう。
最近では、大豆アレルギーの子どもも増えているので念のため少量からはじめてみるのがおすすめ。医療機関の診療時間内に与える方が安心です。
撮影・文/川越光笑(たべものライター・発酵食スペシャリスト)
冷凍した納豆を使ったおすすめレシピ
【1】ネバトロ納豆そうめん
納豆とオクラのネバネバで体力 UP! 納豆と麺類の相性は抜群です。
◆材料
(大人2人分+子ども2人分)
そうめん(乾) 250g
ひき割り納豆 4パック(120g)
細ちくわ 3本
オクラ 3本
ヤングコーン 4本
うずらのゆで卵 4個
【A】
めんつゆ(3倍濃縮タイプ) 1/2カップ
水 2カップ
刻みのり 適量
◆作り方
【1】オクラとヤングコーンはゆでて水にとる。ちくわにオクラを詰めて小口切りにする。ヤングコーンも小口切りにする。ゆで卵は半分に切る。納豆はよく混ぜる。
【2】そうめんは半分に折って表示に従ってゆでる。
【3】器に【2】を盛って【1】をのせ、混ぜ合わせた【A】をかけ、のりをあしらう。
教えてくれたのは
みないきぬこさん
女子栄養大学を卒業後、料理研究家のアシスタントを経て2007年独立。料理家、フードコーディネーターとして幅広い分野で活躍中。女の子のママ。
『めばえ』2014年8月号
【2】小松菜の納豆和え
納豆が好きな子なら、小松菜なんて気にせずに、パクパク食べちゃう!
◆材料
(大人2人+子ども1人分)
小松菜 1/5束
納豆 2パック
しょう油 小さじ1
かつお節 少々
◆作り方
【1】小松菜は塩少々(分量外)を入れた熱湯でゆでる。冷水にさらして水気をしっかりと絞り、1cm長さに切る。
【2】ボウルに【1】、納豆、しょう油を入れ、和える。器に盛り、かつお節をふる。
教えてくれたのは
松尾みゆきさん
管理栄養士・料理研究家・フードコーディネーターとして、テレビや雑誌、書籍等、幅広く活躍の傍ら、幼児がすすんで食べるおいしさと栄養にこだわったメニューを日々考案している。二児の母。
『めばえ』2018年7月号
【3】トマト納豆丼
意外な組み合わせだけどあと引くおいしさ。海苔の香りとトマトの酸味が納豆の旨みにぴったりマッチ!
◆材料
(大人2人+子ども2人分)
納豆 3パック
トマト 大1個
焼きのり 適量
ご飯 茶碗3杯
◆作り方
【1】トマトはヘタを除いて小さい角切りにする。
【2】納豆をかき混ぜて、添付のたれと【1】を加え、サッと混ぜる。
【3】器にご飯を盛ってのりを散らし、【2】をのせる。
*大人は添付の辛子を加えても。
教えてくれたのは
飛石なぎささん
三児の母であり、個人でギャラリーも経営しており、その忙しい生活から生まれた、簡単で、パパッと作れて、子どもが喜ぶレシピが人気。
『ベビーブック』2011年6月号
【4】納豆オクラうどん
納豆&おくらのダブルネバネバがうどんによくからむ。整腸作用もある食材でママのダイエットにも!
◆材料
(大人2人+子ども2人分)
うどん 3玉(600g)
ひき割り納豆 2と1/2パック
長ねぎ 2/3本
万能ねぎ 6本
オクラ 7本
【A】
めんつゆ(3倍濃縮) 大さじ4
ごま油 大さじ1と1/2
◆作り方
【1】長ねぎはみじん切り、万能ねぎは小口切りにする。オクラはゆでて小口切りにする。
【2】納豆、添付のたれ、【1】、【A】をよく混ぜ合わせる。
【3】うどんをゆでて、冷水にとり、水けをきる。【2】で和える。
教えてくれたのは
尾田衣子さん
「ル・コルドン・ブルー」やイタリアにて料理を学び、OLから料理研究家に転身。現在、「料理教室 Assiette de KINU」を 主 宰。男の子のママでもある。
『ベビーブック』2012年6月号
【5】きゅうりとしらすの納豆うどん
ゆでて具材をのせるだけで完成する時短メニューは忙しいときに最適! めんつゆでさっぱり食べられるうどんは、きゅうりの食感がアクセントです。
◆材料
(大人2人+子ども2人分)
ひきわり納豆 2パック
しらす 大さじ3
きゅうり 2本
ゆでうどん 3玉
塩 小さじ1
白炒りごま 大さじ1
めんつゆ(ストレート) 適量
◆作り方
【1】きゅうりは薄い小口切りにしてポリ袋に入れ、塩を加えてもむ。
【2】うどんは半分の長さに切ってサッとゆで、流水で洗って、水けをきる。
【3】器に【2】を盛り、水けを絞った【1】、納豆、しらす、ごまをのせ、めんつゆをかける。
教えてくれたのは
鈴木 薫さん
シンプルでおいしい実用的なレシピが人気。双子の女の子と男の子のママ。
『ベビーブック』2013年7月号
【6】納豆とじゃこの焼きおにぎり
納豆とじゃこ、薄く塗ったしょうゆは相性バッチリ! ごま油も香ばしく、何個でも食べたくなるおにぎりです!
◆材料
(大人2人+子ども2人分)
【A】
ご飯(温かいもの) 500g
ひきわり納豆 2パック
ちりめんじゃこ 5g
万能ねぎ 2~3本
ごま油 小さじ1
しょうゆ 適量
焼きのり 1枚
◆作り方
【1】ボウルに【A】と小口切りにした万能ねぎを入れて、さっくり混ぜる。6等分にしてラップに包み、三角形に握る。
【2】フライパンにごま油を熱して【1】を並べ、表面にしょうゆを薄く塗って、両面をこんがりと焼く。四角く切ったのりを巻く。
教えてくれたのは
コウケンテツさん
料理研究家である母・李映林さんのアシスタント後、独立。韓国料理を中心に、素材の味を生かしたヘルシーなメニューが人気。一男一女の父。
『ベビーブック』2013年8月号
【7】納豆そぼろのとろろ昆布おにぎらず
とろろ昆布のうまみと具がぴったりマッチ ! 具だくさんなので、パワーランチにぴったりです。
◆材料
(3個分)
鶏ひき肉 80g
ひきわり納豆 40g
赤ピーマン 1/2個
【A】
砂糖 大さじ1/2
しょうゆ 大さじ1
酒 大さじ1/2
サラダ油 大さじ1/2
ご飯 400g
塩 少々
とろろ昆布 15~20g
◆作り方
【1】赤ピーマンは縦半分に切り、横に細切りにする。ご飯に塩を加え混ぜる。
【2】フライパンにサラダ油を熱して鶏ひき肉を炒め、色が変わったら納豆とピ ーマンを加える。サッと炒めて【A】を加 え、汁けがなくなるまで炒め煮する。
【3】とろろ昆布を広げ、中心にご飯の1/6量を四角くのせ、【2】の1/3量、ご飯1/6量の順にのせ、しっかり包む。ラップを 巻いて5分ほどおき、切り分ける。同様に2個作る。
◆ポイント
おにぎらずの基本の作り方をご紹介。
■のりは折りたたむ
ご飯を薄い正方形にまとめてのりの中央に置き、のりを手前→左右→奥の順に折って包む。細かく切った具を炒 めて卵でまとめると、崩れないので食 べやすい。具はお好みでどうぞ。
■ラップを巻いて5分おく
のりなどの包む素材とご飯 をなじませると、切ったときにポロポロと崩れにくくなる。
■4等分に切る
幼児は2等分をさらに半分 にした4等分が食べやすい。三角形でも4角形に切ってもOK。
教えてくれたのは
鈴木薫さん
身近な食材で簡単に作れ て、おいしくて、センス のいいレシピが人気。 双子の女の子と 男の子のママ。
『ベビーブック』2016年4月号
【8】納豆しらすのネバネバ冷や麦
冷や麦を野菜としらすでボリュームアップしたヘルシーメニュー。仕上げにふったゆかりが全体の味を引き締めるポイントに!
◆材料
(大人2人分+子ども2人分)
冷や麦(乾) 300g
納豆 3パック
しらす干し 60g
いんげん 6本
なす 1本
麺つゆ(ストレート) 2と1/2カップ
削り節・ゆかり 各適量
◆作り方
【1】納豆は添付のたれを混ぜる。なすは1cm角に切って水に1分さらして水けをきり、耐熱容器に並べて水少々をふる。ラップをかけて電子レンジで3~4分加熱し、水にさらして水けをふく。
【2】沸騰した湯で、いんげんを2~4分ゆでて取り出し、続いて冷や麦を表示 時間どおりにゆでて冷水で冷やす。い んげんは8mmの長さに切る。
【3】器に【2】と【1】を盛り、しらす干しを散らし、麺つゆをかける。ゆかりをふっ て、削り節をのせる。
教えてくれたのは
阪下千恵さん
料理研究家、栄養士。家族のために作り続けてきたおいしくて、栄養バラ ンスのいいレシピが人 気。二人の女の子のママ。
『ベビーブック』2016年8月号
構成/HugKum編集部