【564人にアンケート】子どもの日々の食事で悩んでいることは?試している対策も聞きました
注意してもなかなか改善しない食のお悩みについて、幼児〜小学校低学年のお子さんを持つ保護者564人にアンケート調査を実施。どんなお悩みが多いのでしょうか。対策方法もあわせて聞きました!
10位 よく噛まない(35人)
10位は「よく噛まない」というお悩みです。「10回も噛まずに飲み込んでいる」という声も。一般的には、栄養の消化吸収を助け、脳や顎の発達を促すためにも、一口30回しっかり噛んで食べるのが良いとされていますが、噛む回数が足りていない子も実は多いようです。
★対策は?
「硬めの食材を取り入れると自然に噛む回数が増える」という人がいる一方で、「細かく刻んで料理をする」という人も。また「一緒に何回噛んだか数えて、ゲーム感覚で楽しく伝える」という人など、試行錯誤している人が多いようです。
9位 食べる量が多い(38人)
9位は「食べる量が多い」がランクイン。「上の子よりたくさん食べるので心配」「大人と同じくらい白いご飯を食べる」というお悩みが聞かれました。しっかり食べてくれるのはうれしい反面、肥満の心配も。運動量とのバランスもポイントになりそうです。
★対策は?
「おかずは大皿に盛らず、小分けにして出す」「ご飯をたくさん炊かない」「食事の時間をゆっくりにすることで、食べ過ぎを防止している」などの工夫が挙げられました。野菜や汁物を先に食べる習慣をつけると、満腹感を得やすくなるので、試してみるのもおすすめです。
8位 食べこぼしが多い(46人)
8位は「食べこぼしが多い」です。「毎食必ずこぼす」「こぼした後の床掃除が面倒」など、どうしても上手に食べられない子どもに対して、落胆したりイライラしてしまうことはありますよね。発達とともに改善していくものですが、できればこぼさずに食べてほしいというのが保護者の本音です。
★対策は?
「トレーの上はこぼしてもOKにする」「こぼれやすい汁物は少なくよそう」「食べやすいサイズにカットする」などの声が。こぼしても掃除しやすい環境をつくるのもひとつの方法です。また、姿勢を正すことでこぼしにくくなるので、まずは姿勢から改善してみるのもいいかもしれません。
7位 正しい箸の持ち方ができない(58人)
7位は、箸の持ち方に関するお悩みです。「トレーニング箸は使えたのに、普通の箸の持ち方がおかしい」「箸だとこぼしたり掴めないことが多い」など、箸が正しく持てないという声も多く聞かれました。「一度間違った持ち方を覚えてしまうと、後々正しい持ち方に直すのは大変」そう思って悩む保護者の声に共感する人も多いのでは。
★対策は?
「つかみやすい六角箸を購入した」「遊びの中で豆を使った箸の練習をしている」「箸の持ち方を褒めることで、子どものやる気を引き出す」などさまざまな対策が。食事の前に箸の持ち方をチェックして習慣づける、というやり方も。
6位 甘いものをたくさん食べたがる(86人)
6位は、甘いものを食べたがる子どもに悩むという声でした。「3歳までは気をつけていたけど、幼稚園に入ったらお菓子をたくさん食べたがるように」「親が甘党なので子どもも甘いものが好きになってしまった」など、甘いものを好んで食べるようになったきっかけは、保護者の方も認識しているよう。
★対策は?
「甘いものを買わないと決意」「甘すぎないお菓子や自然な甘みの果物を出す」「特別な日のお楽しみとして頻度を制限」など。親も一緒に甘いものを控えると、子どもの意識も変わるかもしれません。親子で頑張ってみるのがよさそうですね。
5位 偏食(特定の食べ物ばかり食べたがる)(103人)
5位は、偏食でした。「毎日おにぎりばかり食べて他の物は食べません」「麺類が好きで、麺類はしっかり食べるけど、ごはんは少ししか食べない」「お肉のおかずしか食べない」など、特定のものを好んで食べたがることに悩んでいる声も多かったです。
★対策は?
「一緒にスーパーに食材を買いに行く」「料理の手伝いをさせる」など、子どもに興味を持たせることを意識しているよう。苦手な食材は、無理に食べさせるより、細かく刻んで料理に混ぜてしまうという人も多いです。
4位 食べる量が少ない(104人)
4位は、少食に悩んでいるというお悩みでした。「体が小さいのでたくさん食べてほしいのに食べてくれない」など、しっかり食べて大きく成長してほしいのに、食べないお子さんに不安を感じている人が予想以上に多い結果となりました。
★対策は?
「汁物に具材を多めに入れて食べやすくする」「だしの旨みをきかせて食欲をアップさせる」「体を動かしてお腹を空かせる」「お皿を小さくして、『完食できた!』という達成感を与える」などの工夫が。焦らず見守ることも大切です。
3位 食事の姿勢が悪い(134人)
3位にランクインしたのは、食事中の姿勢の悪さです。「何度注意しても猫背で食べる」「まっすぐ椅子に座れない」など、食べる時の姿勢が良くないことに悩んでいる人も大勢いました。きれいな姿勢で食事をすることはマナーのひとつ。「家ではつい姿勢が悪くても見逃してしまうけど、外でこの姿勢だと将来困る」という声もありました。
★対策は?
「声をかけ続けるしかない」との声が多数。できないことを注意するよりも、正しい姿勢ができたときに褒めることで、子どものやる気を引き出せます。また椅子やテーブルの高さが子どもに合っているか、成長に合わせて確認を。
2位 食事に時間がかかる(146人)
「家族が食べ終わってもまだ半分も食べ終わらない」「しゃべってばかりで食事の時間が長くなる」など、食事に時間がかかるというお悩みが2位でした。食事を食べる時間には個人差があるものの「はやく片付けたい」「朝ごはんをゆっくり食べるからいつも出発がギリギリになってしまう」など、生活時間のバランスで悩んでしまう人のお悩みが聞かれました。
★対策は?
「『○分までに食べよう!』と目標を設定している」「食事に集中するように、会話を減らす」「盛り付ける量を少し減らす」などの工夫をしているよう。「好きなものを先に食べると、食事への意欲が高まり、ペースも自然に上がる」との声も。
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1位 好き嫌いがある(211人)
なかなか改善しない食に関するお悩み第1位は、好き嫌いでした。「葉野菜が苦手で食べてくれない」「魚を出すと露骨に嫌な顔をして食べない」など、子どもの食べ物の好き嫌いに困っているという声がもっとも多い結果となりました。食べ物の好き嫌いは大人でもあるものですが、成長期の子どもたちにはいろいろな食材をバランスよく食べてもらいたいと思うがゆえに、悩む人も多いようです。
★対策は?
「臭いが苦手な場合が多いので、臭みを消したりカレー味などで食べやすくする」「トマトやにんじんは煮ると甘味が増すので、野菜はできるだけ加熱する」など、調理法を変えて、見た目や、味、食感を工夫するのが効果的という声が多く挙げられました。
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ランキング外のお悩みとしてそのほかに挙がったのは、食事のマナーに関するお悩み。「くちゃくちゃ音を立てて食べる」「茶碗を持たない」「座っている時の足クセが悪い」など、食事のマナーを守って食べられるようになってほしいと考えている保護者が多いことがわかります。
声をかけつつ、成長過程ととらえ見守ろう
子どもの食の悩みは成長の一過程。焦らず、子どものペースに合わせて向き合いましょう。温かく見守りながら、家族で過ごす食事の時間を大切にしたいものです。
【アンケートの概要】HugKumメルマガ会員への食に関するアンケート調査 回答数 564人(幼児&小学校低学年のお子さんを持つ保護者)調査期間 11月1日〜17日
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文/小池百々子