失敗しない「そばめし」の作り方とバリエーション。神戸のご当地トッピング「ぼっかけ」のレシピもご紹介!

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「そばめし」は、白ご飯と刻んだ焼きそばに具材を加えて炒め、ソースで味をつけする料理です。本場の神戸では「ぼっかけ」と呼ばれる煮込んだ牛すじ肉を加えるのがミソ。基本的な作り方を確認しながら、そばめしの基本とアレンジをみていきます。

そばめしは神戸発祥のB級グルメです。焼きそばを細かく刻んでご飯と一緒に炒めて作るシンプルな料理で、今では全国で親しまれています。簡単に作れる料理ですが、よりおいしく仕上げるコツやポイント、アレンジ方法、おすすめの副菜についてまとめました。ぜひ参考にしてください。

そばめしの基本

そばめしは1950年代、神戸市長田区の靴工場で働く工員が、お好み焼き屋で「弁当の冷やご飯を焼きそばと一緒に炒めてくれへん?」と頼んだことがきっかけだったとか。

基本的な作り方は、焼き飯と焼きそばを組み合わせたようなもの。お店では分厚い鉄板の上で、麺を炒めながら細かく切り進めますが、ご家庭では最初に麺を刻んでおくと調理しやすいです。

基本の材料

(2人前)

焼きそば麺 2玉
白ご飯 300g(2杯分)
豚バラ肉(薄切り) 100g
キャベツ 160g(2〜3枚)

お好みソース 大さじ4
ウスターソース 大さじ2
塩こしょう 少々
サラダ油 大さじ1

【トッピング】
(お好み量)
花かつお
青のり
紅しょうが

基本の作り方

そばめしをおいしく作るためのステップをご覧ください。

・下準備

焼きそば麺は袋から出して、包丁で1cm幅に切っておきます。

キャベツと豚肉は2cm角に切ります。

この時点で全ての材料を手元に用意しておくと、手際よく調理できます。
この時点で全ての材料を手元に用意しておくと、手際よく調理できます。

・炒め工程

フライパンにサラダ油を熱し、豚肉とカットした麺を炒めます。

豚から出る脂を、麺にからめるように炒めてください。
豚から出る脂を、麺にからめるように炒めてください。

・ご飯を投入

具材を端に寄せ、フライパンの中央にスペースを作ります。そこに白ご飯を入れ、焼き目をつけるようにしっかり焼きます。

焼き目をつけることで、パラパラとした食感が生まれます。
焼き目をつけることで、パラパラとした食感が生まれます。

ごはんに焼き目がついたら、フライ返しの先で切るように炒めます。

・仕上げ

キャベツを加えてよく混ぜ合わせます。最後に火を弱めてお好みソースとウスターソースを加え、全体を炒め合わせます。

お皿に盛り付け、お好みでトッピングをのせてください。

調理のコツとポイント

白ご飯は炊きたてだと粘りが出やすいので、少し冷ましてから使うのがコツです。冷やご飯を使用してもおいしく作れます。

野菜が多い場合や、麺に付属のソースを使用する場合は、味が薄くなりやすいので、味見をしながらソースで調整してください。

ホットプレートで作れば、アツアツの状態を保ちながら食べられます。

保存と作り置き

そばめしは冷凍保存が可能で、作り置きにも向いています。

お弁当のおかずとしても重宝します。お弁当用は少し濃い目に味付けすると、冷めてもおいしく食べられます。

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本場・神戸のそばめしとアレンジ方法

神戸、特に長田区では「ぼっかけ」という炊き込んだ牛すじ肉とコンニャクを、そばめしの具材として使うのが特徴です。ぼっかけはそのまま食べてもおいしく、うどんやカレー、お好み焼きの具材としても使われています。

ぼっかけの作り方

牛すじ肉を用意して、ぼっかけを作りましょう。そばめしに加える際は、水気を切ってから最後に加えて、全体に馴染ませます。

・材料

(4人分)
牛バラ肉 500g
板コンニャク 1枚(200g)

【煮汁】
水 300ml
しょうゆ 大さじ4
みりん 大さじ3
酒 大さじ2
ざらめ(または砂糖) 大さじ2

長ねぎ(青い部分) 10㎝
しょうが 20g

小口ねぎ お好みで

・作り方

【1】牛すじ肉はかるく水で洗いし、アクを取りながら10分くらいゆでてください。ザルにあげ、再度水洗いして汚れを取り除きます。

板コンニャクは、ひと口サイズに切って下ゆでします。

スプーンを使ってちぎると、味がよく染みます。
スプーンを使ってちぎると、味がよく染みます。

しょうがは皮ごと薄切りにします。

【2】洗った鍋に下処理した牛すじ肉を入れ、ひたひたの水(分量外)を加えて加熱します。

煮立ったら長ねぎとしょうがを入れてください。中火で熱し、沸騰したら弱火にして1時間ほどゆでます。

長ねぎとしょうがは、くさみ消しに役立ちます。
長ねぎとしょうがは、くさみ消しに役立ちます。

【3】牛すじ肉が柔らかくなったら取り出し、食べやすい大きさにカットします。

硬かったすじ肉が、ホロホロになります。
硬かったすじ肉が、ホロホロになります。

【4】別の鍋に水、しょうゆ、みりん、ざらめを入れて加熱します。煮立ったら、カットした牛すじ肉とコンニャクを加えて30分ほど煮込みます。

【5】具材を取り出し、煮汁だけを煮詰めるとタレがよくからみます。

煮汁が半分~1/3程度になります。
煮汁が半分~1/3程度になります。

器に盛り付け、小ねぎを散らしてください。

アレンジバリエーション

基本の具材以外にも、様々なアレンジが可能です。

・イカやエビを加えた海鮮バージョン


・コンニャクやちくわを加えてヘルシーなそばめしに。
・もやしを加えればボリュームアップができます。
・半熟卵や目玉焼きをトッピングしてオムレツ風に。お子さんに人気です。


・残ったそばめしでおにぎりを作るのも人気のアレンジ方法です。

そばめしに合う献立

炭水化物が多めのそばめしには、野菜や海藻を使った副菜を合わせると栄養バランスがよくなります。

・わかめと豆腐の味噌汁 わかめはミネラル、豆腐はたんぱく質が豊富です。
・ほうれん草のおひたし ビタミンA、C、鉄分が豊富です。
・ひじきの煮物 ビタミンK、カリウムが豊富です。

そばめし通販情報

手軽においしいそばめしを作れる素材を、通販で手に入れましょう。

無印良品 ごはんにかける 牛すじとこんにゃくのぼっかけ

そばめしを作る際に加えると、神戸の味が再現できるレトルトパウチです。

オリバーソース どろソース 360g×3本

神戸では「どろソース」の使用が一般的です。野菜や果実、香辛料のエキスが凝縮された万能調味料で、かなり辛口なためお子さんには向きませんが、そばめしに深い旨味とコクを加えてくれます。

神戸の味を参考に、独自の味付けを

そばめしは家庭で手軽に作れて、アレンジの幅も広い料理です。神戸の伝統的な味を参考にしながら、各家庭で独自の味付けやアレンジを楽しめます。ぼっかけを加えたり、お好きな具材を入れたりして、様々な味わいをお楽しみください。

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構成・文・写真(一部を除く)/もぱ(京都メディアライン)

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