ミニトマトは離乳食にいつから使える?生はNG?下処理方法や時期別のおすすめレシピを紹介

こんにちは。離乳食インストラクターの中田馨です。お弁当に入れる定番の食材でもある「ミニトマト」。小さくて、一口で口に入るので「離乳食にも使いやすそう」と思われるミニトマト。今回は、ミニトマトを離乳食に使う時のコツや注意点、レシピを紹介します!

ミニトマトはいつから離乳食に使える?

トマトは離乳食初期から使えるので、ミニトマトも離乳食初期から使うことができます。小さいミニトマトですが、大きいトマトと同じように、皮と種を取り除きます。そこから、離乳食の時期によって大きさを調節します。

・離乳食初期 裏ごし
・離乳食中期 みじん切り
・離乳食後期 5㎜角
・離乳食完了期 1㎝角

生のトマトを食べるのは幼児期

大人は生で食べることの方が多いトマトですが、赤ちゃんには加熱してから与えます。生のトマトを食べるのは、幼児期を目安にしましょう。

ミニトマトの下処理方法

ミニトマトを離乳食に使う時に必須の「湯むき」と種とりの方法です。この下処理をしてから、調理に使います。

鍋を使った湯むきの方法

1.ミニトマトに包丁で×の切り込みを入れる。

2.鍋に湯を沸かして止め、ミニトマトを入れる。

3.ミニトマトの皮にしわがより始めたら取り出す。

4.皮を取り、1/4に切ってスプーンで種を取り除く。

電子レンジを使った湯むきの方法

1.ミニトマトに包丁で×の切り込みを入れる。

2.ミニトマトを水で湿らせる。

3.耐熱の皿にミニトマトを入れ電子レンジで10秒加熱する。

4.皮を取り、1/4に切ってスプーンで種を取り除く。

湯むきはいつまで必要?

湯むきは、1歳半までは行いましょう。また、幼児期になっても、まだ咀嚼力が弱くミニトマトの薄皮はなかなか噛みちぎることができません。幼児期になってもミニトマトは1/6~1/4程度に切りましょう。ミニトマトをそのまま食べられるようになるのは、3歳ごろを目安にしましょう。

裏ごしなら大きいトマトがおすすめ

ミニトマトを湯むきをせずに生から使いたい場合は、『半分に切り裏ごししてから調理に使う』と言う方法もありますが、皮があり、身が少ないミニトマトを裏ごしするのはなかなか力がいるのであまりお勧めできません。
するのであれば、ミニトマトではなく大きいトマトの方がいいでしょう。

ミニトマトの冷凍保存

ミニトマトを冷凍保存するときは、湯むきして種を取り、食べやすい大きさに刻んでから保存容器に1回分に分けて保存します。冷凍すると、調理にサッと使えて便利です。冷凍したミニトマトは1週間以内に使い切りましょう。

トマトは冷凍すると旨みや栄養価がアップ!冷凍保存のやり方&アレンジレシピ
トマトを冷凍保存するメリット 夏野菜の代表トマトは、野菜の中でも特に冷凍保存がおすすめの野菜なんです。冷凍することで、鮮度を長持ちさせ...

離乳食の時期別おすすめレシピ

離乳食中期 ミニトマトのポタージュ

多めに作って大人は塩を少々入れて冷やしてどうぞ!

<材料>

ミニトマト 25g
じゃがいも 25g
牛乳 50g

<作り方>

1.ミニトマトは湯むきして種を取る。じゃがいもは1㎝厚さに切る。

2.鍋に水(150ml)とじゃがいもを入れて沸かし、ふたをして弱火で10分煮て湯切りする。

3.2と下処理したトマトと牛乳をミキサーにかける。

4.1を鍋に入れて沸かし、弱火で3分加熱する。

離乳食後期 ミニトマトのおかゆ

おかゆとトマトって、意外にも合うんですよ!ぜひお試しあれ。

<材料>

5倍かゆ 80g
ツナ(水煮) 10g
ミニトマト 15g

<作り方>

1.ミニトマトは湯むきして種を取り5㎜に切る。ツナはザルに入れて湯をかける。

2.出来上がり直前のおかゆにトマトを入れて弱火で3分炊く。

3.2を器に入れツナを添える。

離乳食完了期 鶏とミニトマトとズッキーニの炒め煮

<材料>

鶏ひき肉 15g
ミニトマト 20g
ズッキーニ 20g
かつお昆布だし 100ml
オリーブ油 極少し
みそ 0.5g

<作り方>

1.ミニトマトは湯むきして種を取り1㎝角に切る。ズッキーニは皮をむいて1㎝角に切る。

2.鍋にオリーブ油を入れ、鶏ひき肉を炒める。赤身がなくなったらズッキーニを入れ炒める。

3.2にかつお昆布だしを入れ沸かし、トマトを入れ、ふたをして弱火で3分煮る。

4.味噌で風味をつける。

▼関連記事はこちら

トマトは離乳食初期からOK!皮や種の下処理や保存方法・時期別離乳食レシピを紹介
トマトは離乳食初期から食べられる! トマトはビタミンC、βカロチンを多く含み栄養価の高い食材なので、積極的に取り入れたいもの。皮や種を...

離乳食のミニトマトに関する体験談

HugKum編集部では、0~2歳のお子さんがいるママやパパ122人を対象に、離乳食のミニトマトに関するアンケートを実施しました。まずは、お子さんがミニトマトを食べた様子についてお聞きしました。

Q.離乳食でお子さんはミニトマトを好んで(嫌がらずに)食べてくれましたか?

離乳食のミニトマト

「好んで食べた」が31.1%、「食べてはくれた」が25.4%で半数以上のお子さんが離乳食でミニトマトを口にしているようでした。「まったく食べなかった」が19.7%とミニトマトを嫌がるお子さんも少なくないようです。

それでは、実際のママパパの体験談を紹介します。

ママパパの体験談

「最初はペーストにしてあげてみて、すっぱそうな顔をしたのでうどんやおかゆに混ぜて食べさせた」(30代・新潟県・子ども1人)
「食べやすい大きさにしたら手づかみで沢山食べていた。 現在2歳の子は今でもミニトマトが大好き」(20代・大阪府・子ども2人)
「皮を剥いたり種を取るのが大変だった。ベビーフードに頼ればよかった。」(30代・北海道・子ども2人)
「離乳食時は酸っぱい顔をしながらも食べました。トマトは離乳食時めんどくさく、トマトペーストを使っていました。」(30代・京都府・子ども2人)
「離乳食時代は食べてくれたが2歳の今は唯一たべてくれない食材です」(30代・愛知県・子ども1人)
「酸味を初めは嫌がっていたが、出汁がゆに混ぜたり違う食材と組み合わせて食べると嫌がらなかった。」(20代・三重県・子ども1人)
「トマト自体が嫌いで食べてくれなかったのでトマトソースやミートソースのようにトマトそのものの形で出さないようにしていました」(30代・岡山県・子ども3人)
「湯剥きしたり、細かく刻んだりいろいろ試したが、二人ともトマトは食べてくれなかった。」(30代・滋賀県・子ども2人)

初めて食べさせたときに「酸っぱそうな顔をした」の声が多く見られます。酸味が気になるときは、他の食材と上手に組み合わせると嫌がらずに食べてくれるかもしれませんね。

トマトを湯むきしたり、種を取るのは、大きいトマトの方が調理しやすいですが、離乳食に少量だけトマトを使いたいときは、ミニトマトが便利です。料理内容や用途に応じてミニトマトを上手に活用してくださいね!

 

記事監修

中田馨|離乳食インストラクター

一般社団法人 離乳食インストラクター協会代表理事。中田家庭保育所施設長。現在13歳の息子の離乳食につまづき、離乳食を学び始める。「赤ちゃんもママも50点を目標」をモットーに、20年の保育士としての経験を生かしながら赤ちゃんとママに寄り添う、和食を大切にした「和の離乳食」を伝えている。保育、講演、執筆などの分野で活動中。自身が開催する離乳食インストラクター協会2級・1級・養成講座はこれまで2500人が受講。

編集部おすすめ

関連記事