【みかんの保存】長持ちの秘訣は置き方にあり! 常温・冷蔵・冷凍保存のコツ、みかんを使ったおすすめレシピも

寒さが増してくると、おいしくなる果物が「みかん」。店頭にも大量に出回るようになり、中にはに「箱買い!」なんて方もいらっしゃるかもしれません。上手に保存して、おいしく食べたいですよね。ここでは保存のコツなどをご紹介していきます。

みかんの保存期間はどれくらい?みかん保存のポイントは?

みかんの保存期間は2週間から4週間。冬場であれば、みかんは常温で保存できます。家の中の風通しの良い涼しい場所においておくと、日持ちします。

みかんの保存に適した温度は5℃~15℃

みかんは、かごなどに入れて通気性を良くして保存するのが良いでしょう。保存に適した温度は、5℃~15℃くらいと言われており、コタツでみかんを食べるのは最高においしいんですが、コタツの上にみかんを置きっぱなしにして置くのはやめましょう! 食べるときに、必要な分だけ持ってくると良いでしょう。

保存時の置き方は、みかんは「逆さま」にするべし!

そしてもう一つ、保存する際にポイントが。

みかんは、ヘタの部分を下にして保存しましょう。みかんはヘタの周り(上の部分)の方が皮が固いので、逆さまにして置いた方が、重みに耐えて長持ちするんです!

「箱買いみかん」は、〝裏から開ける〟べし!

この季節、段ボールなどで箱買いする方もいらっしゃると思いますが、そのときは、裏から開けるのがおすすめです。

みかんは、重さで押しつぶされる部分から傷んでくるため、箱に入ったみかんは下のみかんほど、重さに耐えてきたことになります。それゆえ、傷みの早い底にあるみかんから食べていくと良いでしょう。

★箱のまま、保存するときのポイント

箱のまま保存するときは、ときどき中のみかんの上下を入れ替えてあげると良いでしょう。風を通すことにもなるのでおすすめです。また、段ボールのふたは開けたままにしておいてください。

もし、傷んだみかんを見つけたらすぐに取り除きましょう。カビが生えたみかんは、接しているところからどんどんカビが広がっていきます。皮の部分だけカビが生えているように見えても、カビの胞子が内部まで浸透していることもあるので、カビが生えたみかんは絶対に食べないようにしましょう。

冷蔵庫で保存するときは、包んでから!

冬以外の季節は、みかんの保存は冷蔵庫へ。みかんの乾燥を防ぐため、できれば1個ずつキッチンペーパーや新聞紙などで包みます。ポリ袋や保存袋などに入れて、冷蔵庫で保存します。

このときも、ヘタの部分を下にしておきましょう!

さらに、ポリ袋や保存袋などに入れて、冷蔵庫の野菜室で保存します。

温度が安定している野菜室で保存するのがベスト

冷蔵庫での保存期間

長期間の保存は甘さが抜けてしまうので、2週間位を目安に食べ切りましょう。

みかんの冷凍保存のやり方

みかんがたくさんあるときには、冷凍保存してみませんか? 給食や駅の売店などでも人気ですよね。

みかんを皮ごと冷凍するときは、一度凍らせたみかんを水にくぐらせ、再び凍らせると乾燥を防げて美味しく保存できます。解凍時は自然解凍で、半解凍のシャーベット状が一番美味しい食べごろです。

おいしい冷凍みかんを作るには、手順が大事なので、下記「冷凍みかん」の記事を参考にしてみてください。

お家で「冷凍みかん」を作るときのコツ!みかんは、凍らせるとメリットがいっぱい♪作り方の手順や美味しい食べ方を紹介
みかんの美味しい食べ方のひとつに、「冷凍みかん」を思い浮かべる人も多いのでは? 実はこれ、とても理にかなっているんですよ!というのも...

文/斉藤和美(フードコーディネーター)

みかんの大量消費アイディア集

Hugkum編集部では、みかんの大量消費方法についてアンケートで聞いてみました。箱買いしたみかんが食べきれなそうなときに活躍するおすすめのアイディアをご紹介します。

ジュースにする

絞ったり、ミキサーにかけて簡単に作れるのがジュース。酸っぱいときは砂糖などで甘味を調整しても美味しくいただけますね。

「ミキサーやジューサーでみかんジュースを作る。 果汁100パーセントのジュースができるので、安心な上、美味しいです。」(30代・東京都・子ども1人)
「絞ってジュースにする。箱買いの最後、痛む前のみかんをたくさん消費するため」(40代・大阪府・子ども4人)

ドレッシングにする

ジュースにしたみかんでドレッシングを作るというアイディアも。さっぱりして美味しそうです。

「酢と塩こしょうとオリーブオイルとジュースでドレッシングにする。ジュースは大量に消費できます。」(40代・埼玉県・子ども1人)

ジャムにする

長期保存にはジャムを作る方法もおすすめです。皮まで使えて捨てるところがないのもポイント。

「みかんの皮を干して香味にする ジャム、みかんの皮を干して香味にする。保存できる期間が長く捨てるところがほぼない。」(40代・大分県・子ども2人)
「ジャムにする。パンやクラッカーに塗ったり料理にも使えるしサワー割りとかにもできるから」(40代・大阪府・子ども1人)

冷凍みかん

先にご紹介した冷凍みかんも人気の方法です。より美味しく食べるために、冷凍の手順もチェックしてみてくださいね。

「冷凍みかん。生で食べるのとは異なる食感が楽しめる。」(30代・愛知県・子ども1人)
「冷凍ミカン。冷凍するだけで簡単、美味しい。」(40代・神奈川県・子ども2人)

みかんを使ったおすすめレシピ

みかんは、そのまま食べてももちろんおいしいのですが、アレンジもしやすいフルーツ。スイーツやサラダに入れて、より一層みかんを楽しんでみませんか。

【1】甘酒ホットスムージー

アミノ酸や食物繊維、ビタミン類をバランス良く含む栄養の宝庫!

◆材料

(3人分)
みかん 中2個
れんこん 100g
甘酒(アルコールを含まないもの) 200ml
しょうが 1片
牛乳 100ml

◆作り方

【1】みかん、れんこんは皮をむく。
【2】【1】、甘酒、しょうが、牛乳をミキサーにかけてなめらかにし、鍋に移して中火で温め、器に注ぐ。

教えてくれたのは


牛尾理恵さん

うしおりえ/料理研究家。フードコーディネーター。栄養士の資格ももつ。病院での食事指導、料理研究家の助手、料理専門の制作会社を経て独立。おいしく、作りやすく、体にやさしい家庭料理が人気。

『めばえ』2018年2月号

【2】にんじんみかんムース

みかんの酸味がにんじんと相性◎!白ごま油を加えるのがポイント。ツルンと喉ごしのいい自然の甘味のゼリーです

◆材料

(110g入るグラス×4個分)
にんじん 120g
みかん果汁 120g

【A】
コーンスターチ 10g
粉寒天 小さじ1/2(3g)
水 60g
牛乳 50g
グラニュー糖 30g

白ごま油(またはサラダ油) 20g

◆作り方

【1】にんじんはすりおろす。
【2】鍋に【1】と【A】を入れて混ぜながら火にかけて加熱し、沸騰したら弱火にして3分ほど加熱し、火から下ろして粗熱をとる。
【3】【2】に白ごま油を加え、泡立て器でしっかりと混ぜ、器に流し入れ、冷蔵庫で冷やし固める。
*みかん果汁はみかんを絞るか、オレンジジュースでもOK。好みでホイップクリームをのせ、にんじんの葉を飾っても。

教えてくれたのは


柿沢安耶さん

世界初の野菜スイーツ専門店『パティスリー ポタジエ』のオーナーパティシエ。野菜などの素材を厳選し、「おいしくて、体にやさしいスイーツ」を提供。食育活動にもいそしむ。

『ベビーブック』2011年9月号

【3】マカロニとみかんの ヨーグルトサラダ

生野菜はよく塩もみして、水分を出すのがポイント。マヨネーズ+みそを隠し味に。

◆材料

(大人2人分+子ども2人分)
白菜(芯の部分) 2枚分
にんじん 1/3本
マカロニ 50g
みかん 1個

【A】
プレーンヨーグルト 大さじ5
マヨネーズ 大さじ2~3
みそ 小さじ1
砂糖 小さじ1

塩 少々

◆作り方

【1】白菜とにんじんは細切りにする。ポリ袋ににんじんと塩を入れ、袋の上からもんでなじませ、白菜を加えてさらによくなじませる。
【2】マカロニは表示通りにゆでる。
【3】ボウルに【A】を入れ、みかんの果汁を搾り、実をほぐして加えて混ぜる。【1】と【2】を入れて和え、冷蔵庫で冷やす。

教えてくれたのは


井澤由美子さん

調理師、国際中医薬膳 師・中医師。旬の食材 の効能と素材の味を生かしたシンプルな料理 が人気。NHK『あさイチ』などテレビでも活躍 中。一女の母。

『ベビーブック』2017年2月号

 

構成/HugKum編集部

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