子どもの習い事として密かに人気を集めているのが乗馬です。裕福な家庭の方が楽しむスポーツと思われているかもしれませんが、子どもでも気軽に始めることができます。そこで乗馬を習わせる際の注意点や、乗馬クラブや乗馬センターの選び方、東京近郊でおすすめの乗馬クラブ、子どもにおすすめの乗馬ウェアやアイテムをご紹介します。
目次
子どもの習い事として「乗馬」を選ぶ効果やメリット
子どもの習い事に乗馬というと、決してメジャーなものではありませんが、さまざまなメリットがあると人気があります。乗馬は年齢や性別、体力を問わず誰もが楽しめるスポーツのひとつです。では、乗馬を習うことでどんなメリットがあるでしょうか。
動物への愛情が育まれる
乗馬は馬と一緒に楽しむスポーツで、馬とコミュニケーションをとることが不可欠です。馬と心が通じ合いつながりを感じることができたら、他のスポーツでは体験できないような喜びを知ることができます。また馬のお世話を自らするようになったり、動物と身近に触れ合うことで、動物への愛情が生まれていくことでしょう。
また馬のやさしい目や温かな体に触れることで、心がおだやかになる「アニマルセラピー」の効果も期待できるでしょう。
体幹が鍛えられる
馬に乗る際は美しい姿勢が大切になります。そのためには全身の筋肉が必要で、体幹が鍛えられると言われています。またきれいな姿勢が身につくことで、日常生活でも自然と姿勢よくなるようになるでしょう。
親子で一緒に習える
乗馬は子どもから大人まで、幅広い年齢層が楽しめるスポーツのひとつです。そのため親子や祖父母と孫など、世代を超えて一緒に楽しむことができます。年齢は関係なく、ファミリーで共通の楽しみを見つけられると、家族でのコミュニケーションもきっと豊かになっていくでしょう。
乗馬を習わせる際の注意点は?
乗馬を習うことで得られるメリットを把握したところで、注意点についても確認しておきましょう。
安全面
どんなスポーツにも危険な面はあるものですが、乗馬で気をつけておきたいのは落馬のような安全面です。ヘルメットやベストを準備して、さらに子どもでも安全に乗馬ができるような環境にある乗馬クラブを選ぶようにしましょう。
送り迎え
また乗馬クラブは全国各地にあるわけではなく、小さい頃から子どもが乗馬の習い事を始めれば、親も送迎などで時間をとられることになります。自宅からの往復時間も考えて、子どもが通える場所か確認しておきましょう。
費用
さらに乗馬クラブに通うことになったら、どのくらいの費用が必要になるのか、用意するウェアや道具にいくらくらい必要になるのか把握しておくと良いでしょう。
乗馬クラブや乗馬センターの選び方
では子どもに通わせる乗馬クラブや乗馬センターはどうやって選べばいいでしょうか。
何歳から始められるの?
乗馬では手綱を引いて馬とコミュニケーションをとる必要があります。乗馬を始める子どもの年齢は、小学生が目安となるでしょう。乗馬クラブによって年齢制限は異なりますが、5歳から始められるところもあります。
乗馬クラブにかかる費用
乗馬クラブに通う費用は、クラブにより異なりますが、月会費+1回30分の騎乗料が設定されているケースが多いです。ジュニア会員の月会費は15,000~25,000円ほど、騎乗料は1回2,500~5,000円ほどです。このほかに入会金やウェア、道具の購入などが費用として必要になります。
ビジター利用や乗馬体験も
乗馬クラブでは、グループレッスンに参加できるビジターレッスンや、入会を考えている方向けの乗馬体験のレッスンが用意されていることもあります。乗馬にはどんな楽しみがあるのか、乗馬クラブの雰囲気を知るためにも、興味のある乗馬クラブでそれらを利用してみましょう。
子どもが取得できる乗馬ライセンス
乗馬には「乗馬ライセンス」と呼ばれる資格があり、子どもでも取得を目指すことができます。
乗馬ライセンスとは?
「乗馬ライセンス」は、公益社団法人全国乗馬倶楽部振興協会が認定している資格です。5級から1級まであり、実技試験と筆記試験が行われます。このライセンス取得を目標にしたコースを設定している乗馬クラブもあります。
子どもは5級から目指すのがおすすめ
子どもでも取得できるのが、乗馬ライセンスです。まずは一番やさしい「乗馬ライセンス5級」の取得から目指してみましょう。乗馬の楽しみに加えて、子どものモチベーションアップにもなることでしょう。
東京近郊の乗馬クラブや乗馬センターのおすすめ
ここでは東京近郊にある乗馬クラブや乗馬センターをご紹介します。子ども向けのジュニア
東京乗馬倶楽部(渋谷区)
1921年設立の歴史ある乗馬クラブです。初心者向けの親切なコースが用意され、さらに本格的な馬術競技選手を育成するコースもあります。ジュニアは小学校4年生以上が対象。新宿駅から近い、アクセスのよさも魅力です。
モーヴァン乗馬クラブ(町田市)
東京とは思えない緑豊かな環境で乗馬を楽しめる モーヴァン乗馬クラブ。B級ライダー・国体馬場馬術審判員等の経験豊富な指導者が親切にコーチングしてくれます。ジュニア会員は小学校4年生から。
八王子乗馬倶楽部(八王子市)
約100頭の馬がそろい、レベルにあわせて最適な馬に乗ることができます。ジュニア乗馬(ポニークラブメンバー)は5歳から可能で、1日1回30分の騎乗料は無料です。
乗馬クラブ クレイン東京(町田市)
会員数約2,000名、馬は100頭以上と、東京でも大型の乗馬クラブのひとつ。広い施設内には充実した施設があります。ジュニア会員は小学校4年生から。
藤沢乗馬クラブ(神奈川県藤沢市)
藤沢乗馬クラブは1973年設立の乗馬クラブです。初心者向けのクラスはもちろん、国内外の大会で上位の成績をのこすなど上級騎乗でも評判。春休みや夏休みにはジュニア向けの特別強化レッスンなどもあります。ジュニアは小学生以上が対象です。
子供におすすめの乗馬ウェア・アイテム
では子どもが乗馬を始めるときに必要になる、乗馬ウェアや乗馬アイテムをご紹介しましょう。スタイリッシュでおしゃれなアイテムを揃えれば、子どものやる気もますます上がりそうです。
KED 乗馬 ヘルメット PINA ジュニア用
ドイツKED社は高い技術を誇り高品質で知られています。独自の三層構造maxSHELLテクノロジーで、安全性と軽量性・通気性を実現。後頭部にはサイズ調整用のダイヤルがついているため、ヘッドの幅や高さの調整もできます。ダイヤルにはLEDの安全ライトがついているので、夜間や暗い時間などの乗馬でも安心です。
乗馬 プロテクター ベスト EP2 ジュニア用
ジュニア向けのボディプロテクター。プロテクト部分は2.5cmほどの厚みがあり、ヨーロッパの安全基準Beta Level 3をクリアした、特に安全性の高いプロテクターです。腰側面はバックル式のマジックテープタイプのため、調整もらくらくできます。表面はメッシュ素材で通気性も◎。手洗いできます。
乗馬用 カラー短鞭SW13(ピンク)
女の子にピッタリのカラーの短鞭。長さは65cm、重さは90g程度で、先端部はやわらかなゴム素材でできています。乗馬のウェアや用具にもこだわりたい子どもにピッタリです。
乗馬ウェア 半袖シャツ
ストレッチ素材配合で動きやすい、子ども向けの乗馬用ポロシャツです。速乾性、吸汗性、通気性に優れた涼感素材のため、春から夏などの暑い季節でも快適に着ることができます。6歳、8歳、10歳、12歳、14歳用とサイズは5種類、カラーは2種類から選べます。
Dublin キッズ ・子供・ジュニア ストレッチフィット ハーフチャップス
子ども向けのハーフチャップス。ストレッチポリウレタン素材のためフィット感がよく、さらにふくらはぎ部分にはゴムが入っているので、動きやすいです。スタイリッシュなデザインで、脚長効果も期待できそうです。
子どもの可能性が広がる乗馬の習い事
乗馬には動物や自然との触れ合いなど、ほかのスポーツにはない魅力がたくさんあります。子どもの可能性を広げていきたいとお考えの方なら、習い事のひとつの選択肢として考えてみてはいかがでしょうか。
文・構成/HugKum編集部