神奈川県相模原市で【レゴ®WeDo 2.0】 を使った小学2年生のプログラミング授業を公開!その内容とは

2020年度から小学校で必修となるプログラミング教育。それに先駆け、相模原市では低学年からプログラミングの授業実践を推進しています。そこで、「未来の学び プログラミング教育推進月間」で行われた、レゴ®WeDo 2.0 を使用した小学2年生の公開授業に参加してきたので、その内容を紹介します。

プログラミング教材で使うレゴ®WeDo 2.0 とは


今回の授業で使われた、レゴ®WeDo 2.0 とはレゴ® ブロックと授業用にデザインされたソフトウェアを使ってプログラミング的思考力を育む教材。対象年齢は7歳からで、1つのセットに、仕切 りトレーやラベルのついた収納ボックス、スマートハブ、M モーター、モーションセンサー、チルトセンサーに加え、2人分のブロックが入っています。

パソコンとタブレットの両方に対応した付属のソフトウェアは、低学年の子どもでも簡単に操作できるようになっています。

2年生のプログラミング授業のテーマは『自分でおもちゃをつくってみよう』


プログラミングの授業は、2年生2学期生活科の時間。公開されたのは1時間でしたが、その前にも教材になれる時間などをつくってきたそうです。

事前の準備でおこなったこと

タブレットPCの操作をしてみたり、レゴブロックに触れてみたり、教材を知ることからはじめます。そして、実際にレゴ®WeDo 2.0を使って動かしたり、音を鳴らしたりするなどの体験をして、どのようなおもちゃを作ることができるのか考えておもちゃの設計図を作りました。

設計図をもとにおもちゃをつくる


少人数のグループに分かれて、設計図をもとにおもちゃを作っていきます。各グループには、タブレットPCと教材1式が用意されています。タブレットは、キーボードやマウスを使わないので操作が簡単。子どもたちは、慣れた手つきで作業を進めていきます。

教材に入っているモーターでレゴブロックで作ったものを動かし、センサーで動いたものを感知させて、タブレットでプログラムを作り音を鳴らすことができます。教材だけではなく、段ボール、紙コップ、輪ゴム、割り箸など身近な素材も組み合わせておもちゃを作っていきます。


自分たちで設計したものをブロックを使って立体化していきます。進めていくうちに、モーターが思うように動かなかったりして様々なトラブルに試行錯誤。どこに問題があるのか、チームのみんなで考えます。

プログラミングでつくったおもちゃの発表!


子どもたちは、夢中で作業を進めていきあっという間に発表の時間となりました。成功したチームもあれば、時間内に作ることができなかったチームも。

今回の授業で子どもたちが考えたおもちゃは、『魚が動く魚つり』、『音が鳴るカエル高跳び』、『まとに当たったら音が鳴る射的』など、プログラミングで音と動きを使ったものでした。他のチームが作ったものをみて、プログラミングでどんなことができるのか知ることができます。

プログラミング授業を担当した先生の感想


「おもちゃを作るところからはじめて、そこにプログラミングをプラスしていく作業を進めていくなかで、難しいかなと思う部分もありましたが、子どもたちの意欲がすごくてやってみてよかったなと思いました」と、佐藤先生。子どもたちからは、「もっとやりたい!」という意見がとても多かったそうです。

成功しなくてもいい!挑戦することが大切

「完成しなきゃいけない。というわけではなく、間違ってもいいから子どもが試してみるということが大切」と言う佐藤先生。

実際に授業の中で、プログラミングに試行錯誤しながらおもちゃを作る子どもたちは、「こうしたほうがもっといい!」と意見を言い合いながら作業を進めていました。

「プログラミングって難しそう」というイメージも実際に体験することで、もっとやってみたい!やりたい!という気持ちに。そして、失敗を繰り返しながら、考え、挑戦する力を育んでいきます。自分の生活の中にあるコンピューターのしくみについて考えるきっかけにもなるプログラミングの授業が、これから子どもたちにどのような影響を与えていくのか楽しみですね。

取材・文/やまさきけいこ

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