和食だけでなく、いろんな料理に使えて、だしにもなる便利なしいたけ。毎日の食卓にヘビロテ食材ですが、買ってきたパックごと無造作に冷蔵庫へ放り込んでいませんか?正しい保存方法を知って、しいたけを美味しく食べ尽くしましょう!
しいたけを美味しく保存するには?
買ったばかりのしいたけは、ハリがあってツヤツヤしているのにいつの間にか黒ずんでいた経験はないでしょうか? 実は、しいたけは軸を下にして保存すると胞子が落ちて黒ずみが早まってしまいます。カサの裏側が上になるように保存するのが基本です。パック売りの際に軸が上になっているのはそのためだったのですね。涼しい場所を好むため、常温保存はNG! 冷蔵か冷凍保存向きです。しいたけが腐るとぬめりが発生し、部分的に変色が起こります。切った時にピンク色になっていたら腐っているサインなので食べないようにしましょう。
しいたけの保存期間の目安
冷蔵保存で1週間程度、冷凍保存で1か月程度が目安です。
しいたけの冷蔵保存方法
湿気や水気に弱いため、キッチンペーパーなどに1つずつ包んであげましょう。先ほどの説明通り、軸を下にしてしまうと黒ずみが進んでしまうため“軸は上”が合言葉。丁寧に1つずつ包んだら、ポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室で保存します。
しいたけ冷凍の冷凍保存方法
しいたけは冷凍保存することもできます。切ってからでも、まるごとでも、生のまま冷凍保存が可能です。また、茹でてから冷凍すれば調理時間の短縮になり食感が保てるメリットも。茹で汁は捨てずに味噌汁などに使えば無駄なく美味しくいただけます。
干ししいたけの保存方法
正しくは「乾しいたけ」と呼ばれる乾燥された干ししいたけは、生しいたけよりもカルシウムの吸収を助けるといわれるビタミンDの含有量が断然、高め。うま味成分であるグアニル酸も多いのが特徴で、もはや和食のだしには欠かせない食材ですよね。
乾燥しているので、保存は常温保存で大丈夫だと思っている方も多いようですが、虫がつきやすいため開封後は、密閉容器に入れて冷蔵庫で保存するのがおすすめです。
撮影・文/川越光笑(たべものライター・発酵食スペシャリスト)
しいたけを使ったおすすめレシピ
【1】きのことさつまいものカルボナーラ
大人気のカルボナーラを、秋の食材で!具材は季節に応じてアレンジしてみてくださいね。
◆材料
(大人1人+子ども2人分)
スパゲッティ 150g
きのこ(しめじ・しいたけ) 正味100g
さつまいも 100g
ベーコン 2枚
オリーブオイル 大さじ1
【A】
溶き卵 2個分
粉チーズ 30g
塩 小さじ1/4
黒こしょう 少々
※写真の分量は、すべて子ども1人分の目安です。
◆作り方
【1】さつまいもは皮つきのまま長さ3cm、角1cmの拍子木に切って5分ほど水にさらす。水けを切 って耐熱皿に入れ、ラップをふんわりかけて電子レンジで約2分(500Wの場合)加熱。
【2】きのこは石づきを切り落とし、しめじは手でほぐし、しいたけは薄くスライス。ベーコンは1cm幅に切る。スパゲッティをゆで始める。
【3】フライパンにオリーブオイルを入れて中火にかけ、【1】【2】を加える。きのこがしんなりするまで炒め合わせ、ゆであがったスパゲッティを加えてざっと合わせる。フライパンをぬれ布巾において温度を下げたら、【A】を加えてよく和える。
教えてくれたのは
松見早枝子さん
料理研究家。ビューティレシピスト。美と健康をテーマに、栄養バランスに優れたおいしいレシピを提案。雑誌、テレビ、講演会、料理教室など幅広く活躍している。美食家でレストランオーナーの夫、息子と3人暮らし。
『めばえ』2016年10月号
【2】カリカリパンのミルフィーユ
餃子の皮をカリッと焼いて、きのこ、生ハム、チーズを重ねれば、ごちそうパンメニューの完成! お酒にもよく合います。
◆材料
(4人分)
餃子の皮(大)(あればカラザウパン) 12枚
まいたけ、しいたけ、エリンギ 各1パック
生ハム 8枚
スカモルツァ・ビアンケチーズ(またはスモーキーなプロセスチーズ) 1個(約300g)
セルフィーユ(好みのハーブでもOK) 1束
ローズマリー 1束
エキストラバージンオリーブオイル、黒こしょう、塩 各適量
◆作り方
【1】オリーブオイルをひいたフライパンで、餃子の皮の両面をカリカリに焼き、塩・こしょうで味を調整する。
【2】別のフライパンにオリーブオイルをひき、ロ ーズマリーをちぎり入れ、石づきを取って食べやすい大きさに切ったきのこ類、3~4cm幅に切った生ハムを加えて炒める。
【3】【1】をクッキングシートの上に並べ、その上に【2】、スライスしたチーズをのせて、200℃に予熱したオーブンで約5分焼く(チーズが溶けるまで)。
【4】【3】を3つミルフィーユ状に重ね、セルフィーユを適量ずつ飾る。
教えてくれたのは
ベリッシモ・フランチェスコさん
イタリア料理研究家、料理コンサルタント。イタリア・ローマ出身。料理指導のほか、各メディアを通し、イタリアと日本の文化の架け橋的な役割を果たす。オリーブオイル・ソムリエ(AISO認定)としても活躍。
『めばえ』2016年12月号
【3】緑ピーマンと高野豆腐の餃子
お肉の代わりに高野豆腐でヘルシーに。ピーマンが苦手な子でも気づかずパクパク!
◆材料
(大人2人+子ども1人分)
緑ピーマン 3個
しいたけ 2枚
高野豆腐(乾) 1枚(15g)
【A】
しょう油 小さじ1
ごま油 小さじ1/2
塩、こしょう 各少々
しょうがのすりおろし 少々
小麦粉 大さじ1
餃子の皮 20枚
ごま油 小さじ2
酢、しょう油、ラー油(大人用) 各少々
◆作り方
【1】ピーマンはみじん切りにして水気を軽く絞る。しいたけはみじん切りにする。高野豆腐はお湯(分量外)でもどし、水気を絞りみじん切りにする。
【2】【1】をボウルに入れ、【A】を順に加え混ぜ、餃子の皮に包む。
【3】フライパンにごま油を熱し、【2】を並べて中火で焼く。餃子の底面が少し色づいたら水(分量外)を餃子の高さの半分くらいまで入れてフタをし、中火で蒸し焼きにする。
【4】水がほとんどなくなったら、フタを外して火を強め、底面がこんがりきつね色になるまで焼く。
【5】器に盛り付け、酢としょう油とラー油(大人のみ)を混ぜ合わせたタレを添える。
教えてくれたのは
カノウユミコさん
野菜料理研究家。鳥取県の専業農家に生まれ、生来の野菜好き。高校時代から自然食に興味を持ち、ベジタリアン料理・精進料理を研究。現在は鳥取に住み、自ら野菜を自然栽培。東京でも毎月、野菜料理教室を開催している。
『めばえ』2017年7月号
【4】ズッキーニのミニハンバーグ
ハンバーグだけどお肉じゃない?実はズッキーニのハンバーグなのです。ズッキーニは風邪の予防に効くβ-カロテンが豊富。
◆材料
(大人2人+子ども1人分)
ズッキーニ 2本(200g)
【A】
しいたけ(みじん切り) 3枚
くるみ(細かく砕く) 大さじ2
しょう油 小さじ2
コリアンダーパウダー※ 少々
塩 少々
【B】
パン粉 1/2カッップ
山芋のすりおろし 大さじ1
小麦粉 大さじ3
オリーブオイル 大さじ1
ケチャップ 適量
※コリアンダーパウダーのかわりにこしょう少々でも可。
◆作り方
【1】ズッキーニは2mmの輪切りにし(8枚)、残りはみじん切りにする。
【2】ズッキーニのみじん切りに【A】を入れて混ぜ合わせ、【B】を順に加えて混ぜ、全体をひとまとめにする。8等分して、円形を作る。
【3】フライパンにオリーブオイルを熱し、【2】と輪切りのズッキーニを並べ、弱~中火で両面をこんがり焼く。
【4】器にハンバーグを盛り付け、ズッキーニをのせてケチャップを添える。
◆ポイント
ズッキーニには、風邪の予防に効くβ-カロテンが豊富。
低カロリーでビタミン・ミネラルが豊富な夏の新定番食材。免疫力を高めるβ-カロテン、歯や骨を強くするカルシウム、むくみに効くカリウムなども豊富。
みじん切りでマイルドな味に!
野菜はみじん切りにすると、クセが和らぎ、メニューの幅が広がります。フードプロセッサーを使えば簡単ですが、なければ包丁で。
教えてくれたのは
カノウユミコさん
野菜料理研究家。鳥取県の専業農家に生まれ、生来の野菜好き。高校時代から自然食に興味を持ち、ベジタリアン料理・精進料理を研究。現在は鳥取に住み、自ら野菜を自然栽培。東京でも毎月、野菜料理教室を開催している。
『めばえ』2017年7月号
【5】きのこと油揚げ、ネギご飯|ご飯も味付き!炊き込みご飯のおにぎり
具だくさんの煮物と一緒に炊いたからごはんにしっかり味が染みて、具材も柔らかで美味。おにぎりにすれば、小さな子供も手づかみでパクパク食べられる。
◆材料
(米2合分)
米 2合
油揚げ 1/2枚
しめじ 1/2パック
しいたけ 3個
【A】
だし汁 300ml
しょうゆ、みりん 各大さじ1
酒 大さじ1/2
細ねぎ 3本
◆作り方
【1】油揚げは長さ2cmの細切りにし、しめじは根元を落とし、長いものは半分に切り細かく分ける。しいたけは石づきを除き薄切りにする。
【2】鍋に【A】を入れ中火にかけ、煮立ったら【1】を入れる。再び煮立ったら弱めの中火にし、5分煮て冷ます。
【3】【2】を煮汁と具に分ける。米を洗って炊飯器に入れ、煮汁を加えて2合の目盛りまで水(分量外)を足し、具を混ぜて炊く。
【4】炊き上がって蒸らしたら、小口切りにしたねぎを加えて全体をよく混ぜ、1個分40~50gを取り分けて握る。
教えてくれたのは
関岡弘美さん
料理研究家。出版社で料理雑誌の編集に携わった後、渡仏。ル・コルドン・ブルーパリ本校にてグラン・ディプロムを取得。2008年に帰国後は、雑誌やテレビ、広告、イベントなどで活躍。おもてなし料理とワインの教室も主宰。
『めばえ』2017年11月号
【6】豆腐ときのこのつくね串
小さいけれど栄養がギュッ!スティックに刺しただけで、楽しい!持ちやすい!食べやすい!
◆材料
(8本分)
しいたけ 1枚
まいたけ 1/4パック
サラダ油 大さじ1
青のり 少々
【たね】
鶏ひき肉 150g
木綿豆腐 100g
玉ねぎのみじん切り 1/4個分
片栗粉 小さじ2
しょうがのすりおろし、塩、こしょう 各少々
【たれ】
しょうゆ、みりん、酒 各大さじ1
砂糖 小さじ1/2
◆作り方
【1】しいたけ、まいたけは石づきを取ってみじん切りにする。たねの豆腐はペーパーに包んで皿をのせ、10分ほど置いて水切りする。
【2】ボウルにたねの材料を入れて、しっかり混ぜる。【1】のきのこ類を加えてさっと混ぜ、8等分にして細長い形を作る。
【3】フライパンにサラダ油を熱して【2】を並べ、中火で両面をこんがり焼く。さらに、ふたをして弱火で2分ほど蒸し焼きにする。フライパンの余分な脂を拭き取り、材料を混ぜたたれを回し入れて全体に絡め、スティックに刺して青のりをふる。
教えてくれたのは
コウ ケンテツさん
料理研究家。旬の素材を生かした簡単&おいしい&ヘルシーな家庭料理が人気。テレビや雑誌、講演会など幅広く活躍し、著書も多数。1男2女のパパでもあり、食育や食を通してのコミュニケーション活動にも力を入れている。
『めばえ』2018年3月号
【7】花煮しめ
お祝い料理の「煮しめ」をかわいく♪味付けはそのままに、キャッチーな花形で飾れば、子供が喜ぶメニューに早変わり!
◆材料
(大人2人+子ども2人分)
れんこん 1/2節
にんじん 1/2本
里いも 3個
しいたけ 3個
絹さや 6枚
サラダ油 小さじ2
【A】
だし汁 2カップ
酒 大さじ1
みりん 大さじ2
砂糖 小さじ2
しょうゆ 大さじ1と1/2
◆作り方
【1】れんこんは厚さ1cmの輪切りにし、外周に切り込みを入れて花形にする。にんじんも厚さ1cmの輪切りにし、里いもは横半分に切り、ともに花型で抜く。しいたけは半分に切る。
【2】鍋にサラダ油を熱して【1】を炒め、【A】を加える。煮立ったら弱火にしてやわらかくなるまで煮、中火にして煮汁を半分量までとばす。
【3】ゆでた絹さやを添える。
※盛りつけに串を使っていますが、子どもに食べさせるときは必ず抜いてください。
教えてくれたのは
神みよ子さん
じんみよこ/フードコーディネーター。編集プロダクション勤務、フリーランス編集者を経て、料理の世界へ。おいしく、楽しく、簡単なオリジナル料理をはじめ、キャラクターメニューの精巧さにも定評がある。
『ベビーブック』2011年1月号
【8】たけのことしいたけの煮物
しいたけのだしを生かした、旨味たっぷりの煮物。定番でありながら子供も好きな味です。
◆材料
(大人4人分)
たけのこ(水煮) 1個
干ししいたけ 8個
【A】
みりん 大さじ3
砂糖 大さじ3
しょうゆ 大さじ3
※子どもの分量は、大人の1/2量ぐらいが目安です。
◆作り方
【1】干ししいたけは350ccの水につけて戻し、軸を除く(戻し汁300ccをとっておく)。たけのこは5mm厚さに切って、サッと下ゆでする。
【2】鍋に【1】(戻し汁ごと)と【A】を入れて弱火にかけ、20分くらい煮る。
教えてくれたのは
行正り香さん
おしゃれな暮らしぶりと簡単でおいしいレシピが大人気。二児のママ。
『ベビーブック』2012年2月号
【9】きんぴらのいなり寿司風おにぎらず
油揚げを使って簡単おにぎらず。にんじんとしいたけで素朴に簡単に作る。
◆材料
(8~9個分)
にんじん 8cm
しいたけ 2個
【A】
砂糖 大さじ1
しょうゆ 大さじ1
酒 大さじ1/2
ごま油 大さじ1/2
ご飯 350g
寿司酢(市販) 大さじ1と1/2
いなり寿司用油揚げ 8~9枚
◆作り方
【1】にんじんは半分の長さに切ってせん切りに、しいたけは薄切りにする。
【2】フライパンにごま油を熱して【1】を炒め、【A】を加えて、汁けがなくなるまで炒める。
【3】ご飯に寿司酢と【2】を加え混ぜ、油揚げに平らに詰める。半分に切る。
◆ポイント
油揚げはキッチン ペーパー2枚の間に 挟んで上から押し、 汁けをよくきる。
おにぎらずの基本の作り方をご紹介。
■のりは折りたたむ
ご飯を薄い正方形にまとめてのりの中央に置き、のりを手前→左右→奥の順に折って包む。細かく切った具を炒 めて卵でまとめると、崩れないので食 べやすい。具はお好みでどうぞ。
■ラップを巻いて5分おく
のりなどの包む素材とご飯 をなじませると、切ったときにポロポロと崩れにくくなる。
■4等分に切る
幼児は2等分をさらに半分 にした4等分が食べやすい。三角形でも4角形に切ってもOK。
教えてくれたのは
鈴木薫さん
身近な食材で簡単に作れ て、おいしくて、センス のいいレシピが人気。 双子の女の子と 男の子のママ。
『ベビーブック』2016年4月号
【10】ゆでえびと炒り卵のちらし寿司
えびの赤と、卵の黄色、絹さやの緑が鮮やかです。細かく刻んだ野菜をたっぷり混ぜて。
◆材料
(大人2人分+子ども2人分)
ご飯(炊きたて) 2合分
しいたけ 4個
たけのこの水煮 100g
にんじん 小1本(100g)
絹さや 10枚
えび 10尾
桜でんぶ 適量
卵 3個
【A】
だし汁 1カップ
みりん 大さじ2
砂糖 大さじ1
しょうゆ 大さじ1
塩 小さじ1
酒 大さじ1
【B】
砂糖 大さじ1
塩 ひとつまみ
水 大さじ1
サラダ油 少々
酢 大さじ2
◆作り方
【1】しいたけは石づきを除いて1cm角、 たけのことにんじんは8mm角に切る。ともに小鍋に入れ、【A】を加えて火にかける。沸いてきたらアクを取り、落としぶたをして、10分ほど煮る。
【2】えびは殻をむき、背に包丁で切り 込みを入れて背ワタを取る。片栗 粉(分量外)をふってもみ、流水で洗い流し、酒をふって5分おく。色 が変わる程度に塩(分量外)ゆでし、 子ども用は1cm長さに切る。絹さやも塩(分量外)ゆでして、斜め半分 に切る。
【3】ボウルに卵を溶きほぐし、【B】を加えて混ぜる。サラダ油を熱したフライパンに流し入れ、炒り卵を作る。
【4】ご飯を飯台(なければボウル)に 移し、酢を回しかけて切るように混 ぜ、【1】を加えてさっくり混ぜる。器 に盛り、【3】、【2】、桜でんぶを彩りよ くのせる。
教えてくれたのは
八木佳奈さん
雑誌、広告などで料理撮影スタイリングや料理製作を手がける。二人の女の子のママでもあり、子どもが喜ぶ、簡単でかわいいレシピが人気。
『ベビーブック』2017年3月号
【11】親子deお雑煮
子ども用にはもちを豆腐白玉にチェンジ!すっきり鶏だしがおいしいお雑煮は、素材を彩りよく飾って見栄えよく。
◆材料
(大人2人分+子ども2人分)
鶏もも肉 200g
【A】
塩 ひとつまみ
酒 大さじ1/2
しいたけ 3枚
にんじん(輪切り) 4枚
ほうれん草 1/2束
切りもち 2個
【B】
白玉粉 大さじ2
絹ごし豆腐 大さじ1と1/2(20g~適量)
だし 3カップ
【C】
酒、みりん 各小さじ2
しょうゆ 大さじ1
◆作り方
【1】鶏肉は小さめのひと口大に切って【A】をもみ込む。
【2】しいたけは大人用は軸を切り落として飾り切りにし、子ども用は四つ割りにする。にんじんは花形に抜いて飾り切りにする。ほうれん草はゆでて水気をしぼり、食
べやすい長さに切る。
【3】鍋にだしと【1】、にんじんを入れて中火にかける。煮立ったらアクを除いて弱火にし、蓋をして10分煮る。しいたけを加えてやわらかく煮て、【C】で味を調える。
【4】【B】をよく混ぜて4等分し、ひと口大に丸めて中央をくぼませ、沸騰した湯に入れる。浮き上がってから1 分ゆで、冷水にとる。大人用のもちはこんがり焼く。
【5】器に大人はもち、子どもは豆腐白玉を入れ、ほうれん草、しいたけ、にんじんを盛り、鶏肉の入っただしをかける。
◆ポイント
■見た目がランクアップする飾り切りテク!(にんじん)
【1】梅の花型に抜いたにんじんは、中心から外側の花びらのくぼみに向けて5 か所に切り込みを入れる。
【2】切り込みに向かって包丁を寝かせて入れ、花びらを1 枚ずつ斜めに段差がつくようにそぎ落とす。
■見た目がランクアップする飾り切りテク!(しいたけ)
かさの表面に包丁を斜めに入れ、V 字形に切り落とす。90度回転させ、同様にV 字に切り落として十字の模様にする。
教えてくれたのは
落合貴子さん
料理研究家、栄養士。1男1女を育てながら、大人も子どもも喜ぶ「おいしさ」「見た目」「食べやすさ」を工夫して、栄養バランスのよい料理を提案している。電子レンジの時短クッキングが得意。
『ベビーブック』2016年1月号
【12】ナスとこんにゃくのごま煮
脳をぐんぐん成長させる最強育脳プレート
こんにゃくの歯ごたえでかむ力がUP!
◆材料
(約4人分)
ナス 2本
こんにゃく 150g
いんげん 6本
しいたけ 3枚
ごま油 大さじ1/2
【A】
しょう油 大さじ2
砂糖、酒、すりごま 各大さじ1
◆作り方
【1】ナスは小さめのひと口大に切る。こんにゃくは塩もみし、流水で洗い流す。
【2】こんにゃくとしいたけはひと口大、いんげんは約2cm長さに切る。
【3】フライパンにごま油を熱し、【1】を皮目から入れて中火でさっと炒め、【2】を加え炒める。
【4】【A】を入れ、中火で煮汁が少なくなるまで煮詰める。
教えてくれたのは
りんひろこさん
料理家・フードコーディネーター・食育アドバイザー・薬膳アドバイザー。料理教室「みなとキッチン」主宰。京都で学んだ懐石料理と、アーユルヴェーダや薬膳など東洋の食養生の考えをもとにした、おいしく簡単な料理を提案。4歳と2歳、『めばえ』世代の子育てママでもある。
『めばえ』2018年10月号
構成/HugKum編集部