新生児用おしゃぶりの使い方。歯並びへの影響や消毒方法は?おすすめおしゃぶりも

おしゃぶりは、赤ちゃんの心を落ち着かせてくれる子育てグッズです。頑張るママの強い味方になりますが、実は注意点もあります。正しい赤ちゃんのおしゃぶりの使い方や使用期間を学びましょう。新生児から使える機能性抜群のおしゃぶりも紹介します。

新生児用おしゃぶりのメリットとは

おしゃぶりは多くの家庭で使われているアイテムです。しかし、なかには「おしゃぶりは絶対に持っていないといけないの?」と疑問に思う新生児のママもいるでしょう。ここでは、おしゃぶりがどんな役割を持っているのかを紹介します。

赤ちゃんが落ち着く

赤ちゃんは、ママのおっぱいを吸うことで安心したり気分がよくなったりします。おっぱいを恋しがるのは赤ちゃんにとって自然な行動です。生まれてすぐおっぱいを吸うことを覚えた赤ちゃんは「吸てつ反射(きゅうてつはんしゃ)」として、口に触れたものを吸うようになります。赤ちゃんがぐずってしまうときにおしゃぶりを口に含めば、本物のおっぱいを吸っているような錯覚におちいり、赤ちゃんの心が落ち着くでしょう。

ただし、風邪を引いているときに使うと、中耳炎や呼吸困難になる可能性があります。抱っこしたりあやしたりするだけで赤ちゃんが落ち着くのであれば、おしゃぶりが必ずしも必要というわけではありません。

口周りの筋肉を鍛える

おしゃぶりは口周りの筋肉である「口輪筋(こうりんきん)」を鍛えるために有効です。口輪筋を鍛えると、口の開け閉めがうまくできるようになります。近年の哺乳瓶は吸引力が弱くても飲めるタイプもあるため、噛む機会のあまりない赤ちゃんの中には、口輪筋がなかなか発達しない子もいるでしょう。

おしゃぶりを使うことで、成長したときに食べ物をよく噛んで食べたり、聞き取りやすい発音ができたりする効果が期待できるでしょう。噛む力が強くなれば、あごも発達します。将来歯が横に並ぶスペースが十分取れるのもメリットです。

鼻呼吸ができるように

おしゃぶりは、赤ちゃんの鼻呼吸のサポートにも役立ちます。鼻毛には、ウイルスや菌の侵入を防いで風邪を予防する役割があります。口呼吸の場合は、口の中が乾燥して風邪を引きやすくなったり、虫歯になったりするリスクがあるでしょう。口を閉じる力が弱いと、口元が半開きのままの状態で「口呼吸」が習慣化してしまう可能性も高まります。

おしゃぶりは口を閉じて鼻呼吸する状態をつくれるため、口のトレーニングにぴったりです。口は基本的に閉じておくものと自然に覚えられるでしょう。ただし、くわえている時期があまりにも長いと、赤ちゃんがおしゃぶりの感触に慣れすぎて本物の乳首を拒否するようになるケースも出てきます。

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おしゃぶりの使用は歯並びに影響するの?

口周りの筋肉を鍛える効果があるおしゃぶりですが、歯並びへの影響はあるのでしょうか?おしゃぶりを使う年齢の目安や使う際のポイントを見ていきましょう。

使用期間や使い方に注意しよう

おしゃぶりの使用期間は「新生児~2歳半まで」が一般的です。使用期間が長すぎると、歯並びが悪くなる可能性があります。おしゃぶりのぶんだけスペースがせまくなり、舌が前歯を押して「開咬(かいこう)」というすき間ができるでしょう。おしゃぶりをすると、上下の歯先が密着しません。噛み合わせがゆがむことによって、前歯も前に出やすくなります。また、おしゃぶりを常につけている状態だと、赤ちゃんが声を出す機会や親子の言葉での触れ合いが失われてしまいます。

「赤ちゃんが泣いたらとりあえずおしゃぶりをあげる」スタンスの場合、保護者の赤ちゃんのぐずつきに対する理解が追いつかないこともあるかもしれません。おしゃぶりに頼りすぎずに、赤ちゃんとの触れ合いの時間を大切にしましょう。

歯列不正はおしゃぶりだけが原因ではない

歯並びは、成長の過程で歯と歯茎にさまざまな力が加わり形成されたものです。遺伝的な影響もありますが、歯やあごの大きさ程度にとどまります。幼少期に歯並びが悪くなるのは、おしゃぶりだけでなく複数の環境的な要因が絡んでいると考えられるでしょう。

やわらかすぎる離乳食ばかりを食べたり、吸わなくても出てくるような哺乳瓶でミルクを飲んだりしていると、口の筋肉をあまり使いません。うつむきがちな姿勢や口がゆがむような寝相も、噛み合わせが悪くなる原因です。歯並びには、赤ちゃんのクセや習慣が大きく関連しています。赤ちゃんの歯列不正を防ぐには、おしゃぶりを使う時間だけでなく、食べ物の硬さを変えたり赤ちゃんの姿勢を正したりしてみましょう。

おしゃぶりに関する困った声

おしゃぶりを買った人の感想の中には「おしゃぶりのおかげで育児のストレスが減った」という声もあれば「こういうときどうしたらよいの?」というお悩みの声もあります。

ここでは、おしゃぶりに関する悩みや改善策をチェックしていきましょう。

吸わないときはどうすればよいの?

赤ちゃんがおしゃぶりを吸わないときは、サイズが合っていないのかもしれません。月齢や体つきによって、赤ちゃんの口の大きさは異なります。商品パッケージに記されている年齢や大きさをチェックして、赤ちゃんに合ったサイズを選びましょう。赤ちゃんはおっぱいやご飯を求めてぐずるときがありますが、空腹のときにおしゃぶりを与えるのはおすすめできません。

おしゃぶりから母乳やミルクが出ないことを知った赤ちゃんが「これじゃない!」と怒り、おしゃぶりに苦手意識を持ってしまうことがあるためです。鼻づまりからうまく鼻呼吸ができず、おしゃぶりをすると苦しくて拒否している場合もあります。「いやがる=ぐずっている」と決めつけずに、原因を探りましょう。

頻繁におしゃぶりを落とすときは?

「赤ちゃんに何度おしゃぶりを渡しても、すぐに落としてしまう」という場合は「おしゃぶりホルダー」を使いましょう。おしゃぶりホルダーは、おしゃぶりの先にある輪にボタン付きのひもを通し、赤ちゃんのよだれかけや服につけるものです。おしゃぶりが地面に落下したり、紛失したりするのを防ぐ効果があります。赤ちゃんを抱えて買い物をしているときや、ベビーカーに乗せているときにも便利です。

おしゃぶりホルダーは取り外しができるため、おしゃぶり以外にもおもちゃや水筒を固定するときにも使えます。赤ちゃんが成長した後も、しばらくサポートグッズとして使えるでしょう。

衛生面が心配。消毒のやり方は?

赤ちゃんが直接口にくわえるおしゃぶりは、こまめな消毒が必要です。方法はいくつかありますが「電子レンジ」が手軽でしょう。おしゃぶり用や耐熱性の容器に、多めの水とおしゃぶりを入れて電子レンジで数分間加熱します。おしゃぶり専用の薬液での消毒もポピュラーです。おしゃぶりを水洗いしてから薬液に指定の時間漬けておくだけで完了します。水の状態から鍋に入れて、沸騰後5分ほど煮沸する方法もよいでしょう。

消毒する際は「おしゃぶりの素材が洗浄方法に対応しているかどうか」をあらかじめ確認することが大切です。天然ゴムで作られたおしゃぶりは「熱湯や薬液にさらしてはいけない」と説明書に明記されていることもあります。鍋やトング、箸(はし)など器具の消毒も徹底しましょう。

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機能性に優れた新生児用おしゃぶり

新生児用のおしゃぶりはそれぞれ特性やフォルムが違います。「どれを買おうかな」と迷ってしまうこともあるでしょう。ここでは、新生児から使えるおしゃぶりの中から厳選した商品を紹介します。

キャップ付きのNUK ジーニアス2.0


「ジーニアス2.0」はドイツを代表するブランド「NUK(ヌーク)」が販売している、新生児から使えるおしゃぶりです。歯学博士による監修のもとに作られており、口の中での密着感や噛んだときの質感など細部にまでこだわったデザインになっています。

やわらかさや形が授乳時の乳首に似ているため、赤ちゃんにより深い安心感を与えられるでしょう。サイズが四つに分かれており、それぞれ使用する月齢が異なります。XS(0~2カ月)・S(0~6カ月)・M(6~18カ月)・L(18~24カ月)となっているため、赤ちゃんの月齢や口の大きさに合ったサイズを選びましょう。

ピジョンはキュートなデザインが魅力


「ピジョン(pigeon)」のおしゃぶりは、淡い色味やおしゃぶりの表面に描かれたイラストが魅力です。シリコーンゴム製のため、煮沸や電子レンジ、薬液での消毒もできます。小児科医の監修のもと、歯並びへの影響を抑えたやわらかい素材で作られているのもポイントです。サイズはS(0カ月以上)・M(3カ月以上)・L(6カ月以上)の三つで、月齢によってサイズが異なります。

表面のイラストはフラワーのほか車やミッキーなどもあるため、デザインを選ぶだけでも楽しい気分になるでしょう。

出っ歯になりにくいデンティスター


ドイツの医師が考案した「デンティスター」シリーズのおしゃぶりです。自然な噛み合わせを促すように作られています。乳首の部分が薄く、日常的に使っても前歯やあごへの不安が少ないでしょう。舌を置く部分に空洞を作っており、動かせる空間もきっちり確保されています。

種類は「デンティスター1(0~6カ月)」「デンティスター2(6~12カ月)」「デンティスター3(1~3歳ごろ)」の三つです。デンティスター1と2は、通常のタイプ以外に消毒ケースが付いてるタイプや、蓄光する機能が付いているタイプがあります。

おしゃぶりを正しく使って楽しい育児を

おしゃぶりは赤ちゃんの心を落ち着かせるとともに、ママの精神的なストレスを緩和してくれる便利なアイテムです。今回紹介した注意点や使い方をぜひ参考にして、赤ちゃんとの楽しい日々を過ごしましょう。

 

文・構成/HugKum編集部

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